たかされ探し

ここは?

福住からの地下鉄を札幌で降り、階段で曲がり上り、晩飯を食べてから特急に乗ろうと目についた東急のレストラン街へ向かってエスカレーターを探して幾度か曲がり上り、食べ終わって札幌駅へ向かったつもりがエスカレーターを降りたとたん方角が解らなくなっ…

閉店(三) 

あらためて左右のカウンターを見た。今まで来ていた昼の時間の草庵と同じ場所なのに雰囲気が違う。酔いと灯りのせいかもしれない。スポット照明がカウンターだけを照らす。まだ明るさが残る窓越しの通りはやがて沈もうとしていた。 「蕎麦にしてください」「…

閉店(二)

お茶とおしぼりを持ってきてくれた店主に、白い厚紙をふたつおりにして筆ペンか何かで手書きされた蕎麦と酒だけの手帖大のメニューを形ばかりながめながら「今日はお酒をもらおうかな」というと「お酒は何にしましょう」と問い返された。メニューには私の知…

閉店(一)

札幌に行くと必ず食べに行く蕎麦屋がある。「草庵」という。十年前初めて行った時を当時のブログにこんな風に書いている。 (前略)11時半になっているし「開店したな」と思って入った。するとさっきの女性が「後2〜3分お待ちください」と入り口のベンチに座…

久蔵(二)

白い皿に簀の子が敷かれその真ん中に山に盛られている。2,3本すする。歯応えがいい。新そばの香りは薄いが蕎麦の味がきちんと伝わってくる。つゆを付ける。甘めのつゆだがそば祭りなどで出されるほどではない。案の定山に盛られたそばはからまって自分の…

久蔵(一)

福島町やせたな町のそば祭りで新蕎麦を食べたが、落ち着かない中、発泡スチロールの器ではやはり食べた気がしないでいた。桔梗庵は無くなったし、志ら川は暖簾を下ろしたままだ。自分好みだった店が無くなるとこういうときに困る。二、三日思いあぐねていた…

投汁蕎麦

年一回の家族旅行をしてきた。長女の計画で次女の居る東京を起点に長野金沢への旅になった。長女の計画は蕎麦好きの私の要望も入れてくれてうれしい旅になった。この旅で私は二つの蕎麦を食べようと思っていたからである。一つは信州の投汁蕎麦でもう一つは…

季風(札幌)

今回は地下鉄東西線新札幌〜大通り間で探した。南郷18丁目駅で降りて栄通を南へ五〜六分に「季風」という蕎麦屋さんがある。1時前だったが客はいなかった。小上がり含めて20席。メニューは蕎麦中心のいわゆる蕎麦屋さんである。明るく優しい声で迎えて…

大雪庵(札幌)

日ハムの優勝パレードに巻き込まれたくないので新札幌で北斗を降りることにした。蕎麦屋を探したら駅直結のサンピアザに「三たて」を標榜する大雪庵があった。 12時少し前だったがもう満席に近かった。一人客のために作られたカウンター席でもり蕎麦を頼ん…

千歳市「二八そば」(2)

そのまますする。いわゆるもちもちで腰のある歯ごたえがある。つるつるとした喉越しでしっかりと打ち込まれた蕎麦だと感じた。つけじるは蕎麦の端をぬらすだけでじゅうぶんの辛目、わさびでの美味しさは味わえなかったが、つけじるで啜り込む食べ方が一番美…

たかされ探し107=千歳市「二八そば」(1)

先日大雪へ千歳市を通って行く話をしたら「高校時代の友人がインディアン水車の近くで手打ち蕎麦の店をやっているから寄っていけ」と紹介された。旭川方面へ行くときはこの道央国道を使うし、ちょうど昼頃になるので同行のみんなにつき合ってもらうことにし…

神無月

大沼から姿を消していた「神無月」が松見通に開店した。おいしい蕎麦で大沼に行ったときの楽しみの一つだったので残念に思っていた。開店の情報を得て早速行ってきた。 住宅をリフォームしたような感じでリビングのような広さの所に、大沼時代のミシンの脚を…

札幌中央区・さくら庵

おおよその住所さえわかれば蕎麦家捜しはかんたんである。客引きのための「そば」幟が立って居るからである。しかし、「さくら庵」は店の前まで行かなければわからない。探していない人には蕎麦屋はもちろん客商売の店と言うことさえわからない店構えだった。…

堀川町・喜の家(2)

掛け蕎麦を追加した。出汁が効いたかけ汁でおいしくいただけたがもり蕎麦に感じた素朴さは薄かった。 もり蕎麦の薬味はさらし葱しか付かなかったので勘定の時に「山葵はつかないの?」と尋ねたら「あります。でも、蕎麦を味わって頂きたいのでおつけしません…

堀川町・喜の家(1)

義母を送迎するマッサージ施療院の近くに「手打ち蕎麦」の幟が立っていた。3月26日にオープンしたそうだ。隔週で通る路なのにその準備や気配に全く気がつかなかった。マッサージ終了時が開店時刻。義母に付き合って貰ってそこで昼飯にした。 入り口の右に…

札幌・まるかず

当面はドニチカ切符を利用させてもらって地下鉄駅から近い蕎麦屋さんを訪ねてみようと思う。 今回の一軒目、北区の「まるかず」は店が無くなっていた。紹介本に手打ち蕎麦を450円で食べさせてくれる店として載っていたので応援のつもりで訪ねたが残念だっ…

羯諦

情報雑誌に取り上げられその地図でようやく見つけることができた。大野新道函館に向かって左側ばかり探していた。最初に見た地図は確かひだ…まぁ見つかったからいい。 基本的なところは職人がてげたようだが、その後は素人の手で客を迎えられるようにしてい…

ドニチカ切符

札幌に行ったときのそば屋探しに便利なのがドニチカ切符という地下鉄の一日乗車券である。これは土曜、日曜限定だが500円のカードさえ購入してしまえば地下鉄乗り放題という優れもので大変便利である。売り場で金額を調べ小銭を用意し販売機に並んで買う…

札幌・粋蕎

小さな店である。角がRになったL字のカウンターに7席。4人掛のテーブルが二つの店である。しっかりした二八の蕎麦で薬味に「辛味大根のおろし」と「小指の爪ほどの山葵」「さらし葱」が付いている。つゆは少し辛め。私は何も付けないで食べるのが一番美…

蕎麦小屋(七飯桜町)

先日スキーの帰りを開店時刻に合わせて新しくできた蕎麦小屋(七飯桜町店)へ行った。元々の仁山の店も郊外型の、蕎麦好きがわざわざ車で食べに来てもらうタイプだと思っていたが、その車でわざわざ行く私にすれば、この七飯桜町の出店は少し分からない。遠…

きたわせ・鍛治町

久しぶりにおそば屋さんの開店情報が新聞に掲載された。その記事によると、札幌、帯広と移り今度は函館で始めることにしたということだ。 一枚引き戸を開け、山小屋のような暗く狭い中に入る。山小屋風に感じたのは内装に厚さのある木が多く遣われているから…

札幌東区・春のすけ

コンサドーレの試合が1時からなので時間がない。デパートでの買い物もあったのでそのついでに本屋の立ち読みで駅近くのそば屋を探した。駅から5丁の所にあるこの店の名前を見つけた。先日函館の本屋で見た雑誌にも載っていた名前だ。歩いて15分、11時…

がびの・にしんそば

蕎麦屋さんに入ってもいわゆる種物はあまり食べない。「もり」と「かけ」で私は十分楽しめる。手打ちではないが、丸南・亀田店の「おろしそば」だけはたまに食べたくて入ることがあるくらいだ。 言葉だけで美味しいといっても裏を返さないと口先だけになって…

こうきゅう

朝刊に開店紹介で載っていたので展覧会鑑賞の足を中島町に延ばした。廉売内と書かれていたので探したが見つからない。川の方まで足を向けたら通い慣れた教育会館のすぐ横にあった。12時開店に時間はあったが、ここでの時間つぶしは困らない。廉売をゆっく…

山の行き帰りに立ち寄ることの多い福島町の道の駅にある「手打ち蕎麦・おふくろ」という看板が気になっていた。黄にはなっていたが行程のの途中だし、時間的にも立ち寄れないことが多く「なにかの時に…」ということにしていた。29日は絶好の機会だったので…

開・札幌中央区

そば屋さんではありません。牡蠣をメインとする料理でお酒を楽しむおしゃれな居酒屋さんと云う感じです。夕方5時の開店ですから、もりそば一枚食べてすまされないコンセプトになっています。そばを主体に考えれば少しヘヴィーなそば前を楽しむお店と云うこ…

むそう庵・札幌月寒

店内は特に凝った作りになっているわけではありませんが、いわゆる住宅地域の「そば屋」さんの感じがします。こぢんまりしていて清潔感があり気取った感じがありません。せいろを頼みます。待っている間袋とじの小冊子が目に付きました。そば好きで知られる…

松の實・札幌中央区

市電西8丁目の停留所に面して松の実が見つかりました。ビルの一階、和風の外観にしていますが、ビルを支える大きな柱の陰にあり今にも押しつぶされそうに見えます。中に入ると椅子が目を引きます。背もたれに長い一枚板を使ったシンプルだけれど重そうです…

がびの(2)

かけそば 「がびの」にはメニューとしてもりそばとかけそばしかありません。これは私にとって最高に嬉しいことです。 天ぷら蕎麦はあるのにかけそばがない店は結構あります。「蕎麦はもりで食べてこそ蕎麦だ。」というのはわかりますが、私はかけそばが好き…

がびの(1)

「美味しい蕎麦をごちそうさま」という感じで店を出ました。まだ来店していないYaさんに薦めようと思います。 もりそば 蕎麦の香りと味にそのままで二箸食べてしまいました。麺は極細で水が良く切れています。その麺の先だけを辛汁に入れて啜り込むと蕎麦…