2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

菰巻

菰巻かれ北限の赤松並木 未曉

行く秋

雨玻璃に白く乾きて秋や行く 未曉

新蕎麦

新蕎麦や言わずもがなの手から手へ 未曉

木の実

町民文化祭 園作品木の実あふれんばかりなり 未曉

穫り終へて癒えゆく土や秋広し 未曉

紅葉

リハビリの杖受けとめて敷紅葉 未曉

紅葉且つ散る

夜を込めて紅葉且つ散る湯谷かな 未曉

小浜菊

汐の厳陸へ向けたる小浜菊 未曉

鵯渡る

海峡というか津軽半島の陸影にたなびく雲が黎明から日の出に輝く経過を楽しみながら白神岬へ…。鵯の渡りを見るためだ。蝦夷中の鵯が南へ南へ渡れば白神岬へ着くことになる。緯度的に北海道の最南端ヘ集まる鵯の体内磁石の正確さに感動する。そして海峡20?…

朝冷え

立つものを斃さんと地や朝の冷え 未曉

リンゴ

美味し美味しリンゴの固さ歯の強さ 未曉

秋の蝶

薄き日の破れ羽に重し秋の蝶 未曉

秋気

年頭決めたことがある。自分勝手に決めたことだからやらなければ例年のごとく「今年も出来なかった」で済むのだが、冬の気配が濃くなる今「やらなければ…」と気にかかる。不要な物を捨てることである。 決行した。基準は「二年間使わなかった物」である。も…

秋時雨

葱の収穫を眺めながら農道を歩いていたら時雨に降られた。一瞬畑の人もウォーキングの人も緊張したようだったが、雨を降らせている雲の廻りに青空が見えるのを確かめるともとのゆるやかな動きに戻った。 秋時雨軽トラックの追われ行く 未曉

木の実降る

木の実降る年金口座小さき音 未曉

どんぐり

どんぐりの様々にそれぞれの人 未曉

秋時雨

秋時雨山アルバムは燃えるゴミ 未曉

木の実

木の実降る音に囚われ人のごと 未曉

紅葉狩

為兼題「紅葉狩」 掬ふても水に色無し紅葉狩り 未曉

栗拾ひ子ども時代は毬の中 未曉

雪虫

旧友とK君を見舞う 雪虫やリハビリの人外に誘ひ 未曉

肌寒

生きることを終活とせむ肌寒し 未曉

秋雨

秋雨や遣らずもがなの書架整理 未曉

木の実

寂しさや木の実降る音待ちをれば 未曉

公園の奥見本田に稲の秋 未曉

秋の暮

秋の暮残され坊主忘れられ 未曉

秋の暮

秋の暮小言の親が後ろから 未曉

秋刀魚

やうやうに来たりし秋刀魚腸甘し 未曉

秋の蚊

秋の蚊やレースカーテン襞深し 未曉

札幌 蒼天下万物個性秋模様 未曉