2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

無月

灯を消して己を消して無月かな 未曉

月明日

月明日端山のすすき鉢の花 未曉

露重く翔べぬ白蛾に朝未だ 未曉

岩内岳(2)

岩内岳山頂は100m程の視界しかない。登山を始めて間もない頃、目国内岳の岩峰から縦走して下さいとばかりに尾根を連ねていた岩内岳を見ているので、ぜひとも逆から目国内岳への連なりを眺望したかったが無理だった。昼には早いし自動シャッターで記念写…

岩内岳(1)

岩内岳に登り下山してそのまま海鮮料理で有名な高嶋旅館に泊まろうというわがままな計画だったが天候がそれを許してくれなかった。 25日は登山予定の早朝出発だったが、雨含みの不安定な予報だったので登山は翌日にしたため、大湯、神仙沼、木田美術館を巡…

草紅葉

羊歯紅葉池塘水面の空暗し 未曉

秋風

君逝くを待つごと吹きし秋の風 未曉 はぎとられるごと君逝くや秋の風 未曉

水澄む

老ゆる眼の拭はるるごと水澄めり 未曉

為兼題「芒」 はぐれれば語りかけ来る芒かな 未曉

水澄む

水澄みて空に捕られし池塘かな 未曉

岩佐章夫葬儀 白菊になじまぬ笑顔合掌に 未曉

秋彼岸

蹲る背に日のやはら秋彼岸 未曉

桐一葉

縮刷版を発刊した仲間、岩佐章夫が逝った。 わずか一年先輩だが高校時代から大人っぽい男で部活の顧問よりも顧問くさかった。 60年安保が彼の高校時代に遭ったことは彼のためには単なる偶然ではなかった ような感じがする。似合っていた。 彼が中心にいた…

敬老の日

敬老の日の賑やかや女風呂 未曉 敬老日点の如くに畑に居り 未曉

紫蘇

友来る男の昼餉を紫蘇の香で 未曉

水澄む

水澄むや池塘の底の草屍 未曉

すすき原山下り来て道茫々 未曉

蜻蛉

空を指す枝の孤独や蜻蛉来る 未曉

秋風

わだかまり腹に背を打つ秋の風 未曉

水澄む

水澄むや渡渉に砂の一騒ぎ 未曉

田の色

田の色を映して迅し雨の雲 未曉

秋霖

福島町で円空仏が一般公開され、拝観してきた。福祉センターの玄関ロビーに他の数点の文化財資料と共に置かれただけの公開だった。また折からの豪雨で参観者が全く無く、町教委の係の人が二人だけという会場だった。それだけにこちらも気楽にゆっくり拝観す…

草の花(2)

名を持ちて名乗らぬ草の花の径 未曉

草の花(1)

蹂躙の手を止めるたる草の花 未曉

秋の雨

夏の雨はた秋の雨雨宿る 未曉

昼寝覚

「ただいま」といふ照れ笑い昼寝覚 未曉

大粟立草(2)

この土地に何あっただろ大粟立草 未曉

残暑

残暑ではない。夏である。 出来ぬことみな燃えてをり残暑かな 未曉

大粟立草

人界に縁ありて大粟立草 未曉

枝豆

枝豆の一寸(いっすん)飛ぶや愚痴話 未曉