2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

兼題「サルビア」 緋衣草と言う。 私は男ばかり四人兄弟の末っ子。両親は私が女の子だったら良かったのに…と思っていた節がある。お下がりが中心の戦後、当然子どもたちが着るものの中に赤やピンク、花柄のものは無かった。母親としてはそんな寂しさも会った…

ウスユキソウは人の所為もあるだろうが、岩壁のような所に咲く場所を求めているようだ。 岩峰へ道無き道や薄雪草 未曉 岸壁に目を投げ届け薄雪草 未曉

兼題「サングラス」 サングラス温暖化てふ油色 未曉 兼題「団扇」 負けた君団扇があふぐ見えぬもの 未曉

小鉾岳・再訪

4年前の9月に登って以来の再訪登山である。普段登っている山はほとんどが2回目3回目の山である。小鉾岳を再訪とわざわざ言うのは行きたかった山だからである。なぜかわからないが先日Yamaさんから「どこか行きたい山ある?」と訊かれて答えた山であ…

兼題「サングラス」 山は紫外線が強いので本当はサングラスはしているべきだが、結局は邪魔臭くなり、いつの間にかはずしている。特に、花の写真を撮るようになってからはしなくなった。 サングラス外し高嶺の花の色 未曉 サングラスは外したときがいい。 サ…

兼題「団扇」 プラアスチックのサービス団扇が出てから祭りは団扇が主役になった。お祭りのアイテムのように祭りの賑わいを増幅させている。 見る阿呆団扇小さく踊りけり 未曉 昨年、始めてねぶた祭りを見た。伝統に裏打ちされた祭りはやはり人間の根源によ…

兼題「サルビア」 サルビアといえば、国道を走るときあちこちの町の入り口の花壇やプランターに並んでいるのを見る。真昼、 人通りの無い広い道路に咲いているサルビアは真っ赤な色だけに逆に寂れた感じを漂わせてしまっている。 サルビアを合併の町入り口に…

兼題「網戸」 網戸…人間が冷気だけ取り入れようとする壁だが、入ろうとするもの入ってくるものがたくさんある。虫、匂い、音、闇、…。 灯を消せば網戸は山の闇に溶け 未曉 酔態を網戸の虫の見ておりぬ 未曉

夕方ウッドデッキで過ごす時間が至福の時になる。 蜘蛛の囲やウッドデッキの一人酒 未曉 頁繰る風届き来て端居かな 未曉

今日は夏至。 夏至の日を日の出で起きてしまひけり 未曉 梅雨前線は関東以南で停滞している。地震被災者の生活を軌道に乗せるためにも、二次災害を避けるためにも東北は穏やかな天候であって欲しい。今日は地震後一週間目である。 地震の地に黙祷の影夏至の昼…

旅行に備え、カメラやメモリー、バッテリーのチェックをした。データーをCDにダビングしていたら、円覚寺の庭の写真が画面に広がった。その写真に写っているかのように、あのときの河鹿の美しい声がよみがえった 円覚寺河鹿の声の若緑 未曉 夕飯は久しぶり…

兼題「涼し」 晩涼やワイングラスに音三つ 未曉 兼題「泉」 濡らす手に風のととのふ泉かな 未曉

前千軒岳・前が付いただけで

もう少しで十字架の立つ千軒平に付くと言う手前に分岐があり旧道を右折した。地元の千軒岳を愛する人たちがかぶっていた笹を刈り払って付けてくれた道である。このグループの人たちはシーズンになると毎日交代でこの山に入り盗掘防止などのパトロールをして…

袴腰岳登山 父の背が見えたりもする日の盛 未曉 笹の海弧を描き下る登山帽 未曉

袴腰岳・同窓登山(2)

昼食後、頂上部西端の岩場まで足を伸ばした。袴腰の由縁たる頂上部の起伏はぜひとも歩かなければならない。素晴らしい青空の下コキンバイとハクサンチドリが岩峰の裾に咲いて高山の雰囲気をかもし出してくれている。陰のほうに桜がまだ残っていた。駒ケ岳が…

袴腰岳・同窓登山(1)

終日曇りマークだった天気予報に日様マークが点灯し、それがもっと良い状態で朝を迎えた。今日は同窓登山である。 同窓と言っても「学校」規模のたくさんの窓ではない。もちろん同じ高校だが、その高校の新聞局室の何枚かのガラス窓の光を共にした仲間である…

市民体育館で開催中の「建具展」を見に行った。衝立、仕切り戸、引き違い戸、屏風、箪笥、小部屋など精緻な職人技を堪能してきた。日本の職人はすごい。 夏障子組子の富士を風が抜け 未曉 外に出た。爽やかな風に噴水の水が揺れている。その水を浴びている中…

先日七飯俳句サークルの吟行句会があった。いつもの例会の場所、七飯文化センター前の公園を歩いてである。 百余年前に植えた杉の間を小径が曲がっている。日差しは暑かったが、公園の中は涼しい。郷土学習の子どもたちが入ってきた。肩から提げていたバイン…

沢沿いを下っていると、梢の先に灯るように白い花が一つ咲いているのを見つけた。Kuさんに訊くと「朴の花、さっきからいい匂いがしているでしょう?」と教えてくれた。それで甘い香りに気づいた。鈍い五感だ。 こうならなければならない。 朴一花匂いの果…

昨日の毛無山の山道中間点に熊の爪痕がある。この山毛欅の幹につけられた爪跡はもう見つけて三年になるがやはり不気味だ。ホイッスルを強く鳴らしながら大石の沼に着いた。 霧の沼熊除け笛の音を呑み 未曉 大石の沼を過ぎると、沢の上部をトラヴァースするよ…

毛無山・路面

今日の毛無山の登山道を先週登った大千軒知内コースの登山道を比べると 大千軒知内コースで踏んだもの=土、小石、落ち葉、岩、流水、泥、木の根、笹竹の切り株、雪… 毛無山で踏んだもの=土、小石、落ち葉。踏まなかったもの=熊の糞5つと言うことになる。…

大千軒岳・知内コース(4) 山霧を千軒清水音が裂き 未曉 雲の影お花畑を登り行く 未曉

大千軒岳知内コース・3 夏の雲ザック預けしガンバリ岩 未曉 山靴の雪渓を撃つ一歩ずつ 未曉

大千軒岳知内コース登山・2 殉教の十字架守る蛇五匹 未曉 十字架の台座に蛇腹穢れなく 未曉

大千軒岳知内コース登山・1 夏山路高巻き道の上り下り 未曉 残雪や抱きたるごとく越へし巌 未曉

大千軒岳・知内コース

風を避け千軒平の花の道で昼食にした。誰も居なかったし、花を踏まずに花を見ながら細い道を占領してにぎりめしを食べた。朝早かったのでコンビニおにぎりだがうまい。熱いお茶だけはポットに入れてきた。それがことさら旨い。 飯が終わる頃旧道からと知内コ…

大千軒岳・知内コース

このコースの厳しさは帰りに十分味あわされた。特に、広川原から狭戸までの高巻き道のアップダウンはきつかった。登りのときの記憶がまったくよみがえらないほどの別な道になっていた。 我々の脚力を考えてYamaさんは5時集合地出発の登山口7時という計…

年のせいか夜起きていられなくなってきた。当然早く目覚める。そういえば私は朝型人間だったはずだ。いつもこの時期になってそのことを思い出す。今朝も4時に目覚めて窓の外を見る。我が家の庭、雑草雑木の繁る私有地、使われていないのに舗装された副道と…

りんゆう観光主催の説明会に行ってきた。アルパインが一緒でなかったので広く浅いプレゼンテーションだった。終わって、九賽溝の状況を訪ねる人が居て、今の四川方面のツアー状況を説明しながらのスライドにブルーポピーが映し出された。三年前の巴朗山峠の…

今日から6月と言うのにこの寒さ。でも考えてみれば毎年のことかもしれない。「温暖化」とか「異常気象」とか言われてる昨今、そう考えると少し安心もする。かといってこの寒さ、雨、風である。何をしよう。 8月とかに俳句の展示発表があるらしいのでそれに…