2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

町民文化祭

七飯町民文化祭が開かれ、所属している俳句の会がサークルといて出品しているので、コーナー当番として半日詰めた。 私も参加するようになって5,6年経つが年々規模が小さくなっているようだ。昨年まで、ステージを占領し、いかにも文化の秋を咲き誇るよう…

季語閑語

白神岬 海峡(うみ)渡る一羽一羽の決意かな 未曉 昨日は鵯の渡を見送った後、冠雪の大千軒岳と知内川渓谷の紅葉のコラボレーションを撮ろうと千軒集落の手前を、大千軒岳知内コース登山口のある林道に入った。撮影ポイントを追って登山口手前まで車をすすめ…

矢越岬に輝く朝日を眺めていた。白神岬突端の国道パーキングエリアで寒さに震えながらである。 着いて15分も過ぎたろうか、突然国道を挟んだ斜面の一段高いところに鳥の声がしてざわめき出し、無数の黒い鳥影が浮き沈みを見せた瞬間大きなヒヨドリの一団が…

Sakagさんのブログに触発されて大沼に紅葉を尋ねた。今季これまでに良い紅葉にめぐりあっていなかったからである。 走り根の捉へし巌紅葉影 未曉 冠雪の駒ヶ岳、山裾から湖岸に広がる紅葉、そして湖面に映り零れる秋の色、少し雲が多かったが言うことな…

初雪の端山に沈み点睛生る 未曉 点睛や端山初雪沈めけり 未曉 支柱に支えられて倒れるべき向日葵が立っている。大きな花が枯れて地面に面を向けて垂れている。突然小鳥が二羽襲うように飛んできて止まり、軽業師のように逆さになったり、首を180°ほども曲…

初雪が降った。フロントガラスに当たって初めて雪混じりだということが分かる程度だったが、雨の筋が白く見えて少し初雪らしくなってきた。 初雪や猫バスの子等みな笑顔 未曉 初雪や雨粒重く降り急ぐ 未曉

唐牛健太郎

唐牛健太郎展2010を見てきた。知っているようで知らない唐牛健太郎氏のことを知りたかったからである。 60年安保の時函館東高校二年生の私は入院していた。5月から11月の入院で出席日数不足から進級は無理と言われ、退院後も自宅で療養していた。そ…

夏が長かったせいかことのほか秋の短さが身にしみる。今週半ばから冷え込みが予想されるという。 靴下の足らぬ長さやそぞろ寒 未曉 一竿にあれもこれもの更衣 未曉

雪虫舞う 雪だるまマーク次週に初登場 未曉 雪虫や小さき紫見せに来る 未曉

秋の天 初霜や朝刊固く畳まれて 未曉 ひたすらに葉よりも赤くナナカマド 未曉

毛無山幻想 広き尾根山毛欅金色の紙吹雪 未曉 黄葉のうち重なりに下りてゆく 未曉 剥ぎ採れば倒木あはれ大茸 未曉

毛無山(2)

笹に隠れた道を笹をかき分けて進み、笹に囲まれ、座ると笹で視界を遮られる頂上に着いたら、茸採りのため予定を30分も過ぎていた。頂上標識はバラバラに毀れていた。大石の沼の辺りから大部分が笹に覆われているし、手を入れる必要のある山になっている。 …

{山道楽]毛無山

今回の狙いは頂上部尾根の山毛欅樹林の黄葉である。密かに、帰途、桧沢の滝下流での茸採りも…。 ここの山の来やすいのは国道のパーキングエリアに車を停め、そのまま登山口に繋がっているアプローチの良さだろう。歩き出してすぐの橋を渡ればもう山世界であ…

椴法華への蛾繭野の道は期待はずれの紅葉だった。それでも峠から恵山寄りの谷は少し色づいていた。車を停めて外に出るまでもなし、秋特有の雨もぱらついてきた。 通り雨車窓に滲む浅紅葉 未曉 買い物をするスーパーからすぐ函館本線の踏切を渡る。ほぼ西を向…

季語閑語

:[季語閑語] 朝晴れていたのに昼ころから急に雨が降った。 秋時雨洗い上げたる十日月 未曉 家の外に出て吸わなければならない喫煙家にとっては寒さが堪える季節になってきた。 そぞろ寒闇に吐息の紫煙かな 未曉

季語閑語

:[季語閑語] 先日、桔梗庵で新蕎麦を食べてきた。この新蕎麦の時季に私の誕生日があるので齢の節目として毎年必ず食べるようにしている。 「新蕎麦」の貼り紙同じ場所同じ 未曉 我が家では子どもの誕生日はしたが、夫婦それぞれの誕生日はしない。せいぜい外…

休耕田が緑のまま残っているのでいっそう稲刈りの済んだ田んぼに淋しさを覚える。 日矢に風に刈田応ふる無為ばかり 未曉 農道は時々通る車と薄だけで夕方になる。 呆けたり芒の原に佇てばなほ 未曉

チリ鉱山の地下に残された33人の救出が終わった。命を掬うために努力や智恵や金を惜しまず、全世界が注目し感動しながらそれを見守る…。 救出の縦穴閉じてチリは春 未曉 その日日本では金を惜しみ、努力も智恵も働かなくなったずさんな工事のために女子高…

ニセコに紅葉を… ニトヌプリへの分岐を嫌い、イワオヌプリとコイワオヌプリが作る小さなコルを越えて大沼に向かう。大沼の直前に硫黄川の渡渉がある。硫黄臭もなく水は透き通って清冽である。私の目の悪さも在ろうがあまりに透明で深さが分からない。 渉る石…

ニセコの紅葉を訪ねイワオヌプリからコイワオヌプリとの鞍部を越えて大沼へと歩いた。予報は曇。しかし登山口の五色温泉に近づくと日射しが眩しく青空が広がって我々を迎えてくれた。 国道に小さな狐が飛び出してきた。 子ぎつねのいぶりだされて草紅葉 未曉…

私はこのブログとは別に日々の俳句をデータベース化して蓄積している。日付、作句の状況、出来映え、投句した場合の選考結果などである。 読書や、手紙の場合に「秋灯」という季語は馴染むが、パソコンはどうだろう。パソコンのモニター画面を「秋灯」と詠ま…

目覚めて早朝の窓から外を見る。昨夜来の雨は小降りになっている。冷涼さを覚える。 家繋ぐ道銀色に秋の雨 未曉 季題「秋の声」 招かれて蕎麦待つ窓の秋の声 未曉 「秋の雲」 秋の雲羊蹄山にひっかかり 未曉 「木の実」 香を洗ふ雨に色濃き常山木の実 未曉

七飯岳頂上直下の南面斜面は大きな放牧地になっている。口蹄疫で揺れた今年、放牧が終わる今になって七飯本町から大沼に抜ける城岱スカイラインのゲートが開けられた程だ。登山者が多い山ではないが、バイクツーリングやドライヴが通らなかった分静かな山だ…

城岱道路今日開通で七飯岳歩き。集合時間に余裕が在りすぎて、忘れ物はする、運転はミスる、おまけに雨具を着た途端に晴れるような雨に降られる始末の歩きだった。 さはやかやS字カーブをSの字に 未曉 山葡萄ふふめば思い出す何か 未曉 牛下りて空天蓋の牧…

季題「草の実」 草の実を玉と成したる草台 未曉 草の実の声の挙がりしあたりにも 未曉 季題「秋刀魚」 キャンプ場鼻目を集め秋刀魚焼く 未曉 秋刀魚食ふまず腸の苦みから 未曉

明日の句会に備え投句の推敲をした。 異国語の墓碑銘読めず秋夕焼け 確かにあの時は西に茜の空はあったが、頭上は小雨が降っていた。墓碑銘が読めるか読めないかの秋ではなく、墓碑銘を残して異国の地に眠る人の思いに添う方が秋に近い。 故国向く露語墓碑銘…

先月三百名山完登を遂げたSakagさんの快挙を祝う会があった。三年ほど前一緒に雄鉾岳に登ったメンバーが集まった。鹿部のマンタンさんが、声を出してくれた上に手打ち蕎麦をふるまってくれるという。山の話を聞きながら手打ち蕎麦がいただける、こんな…

木の実二題 雨雲を睨む双眸臭木の実 未曉 一位の実まだ家立たぬ地の留守居 未曉

尻別岳 急登の尾根道は肩のような所でやっと勾配を緩める。そこから頂上 までは散歩気分で歩けるが、痩せており狭いところは足一つ分しかな い。そこに鳥兜が遅れ咲いていた。 痩せ尾根を道に取られし鳥兜 未曉 帰途、八雲の海岸を走っていると通り雨があっ…

尻別岳 秋空に寂しや雲も羊蹄も 未曉 羊蹄山秋真ん中に独立し 未曉