2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

年齢のせいか私の胃袋も人並みの繊細さをもちはじめたのか、ちょっとした刺激に敏感に反応するようになったらしい。胃カメラで異常なしと言われ、久しぶりの山登りも終え、安心から昨夜冷たいものを飲み過ぎて胃の働きが悪い。結局午前中無為。午後ようやく…

知内丸山

雨に降り込められた「ごんぎつね」のように少し浮かれた気分で矢越の廃校舎脇に車を停めた。この廃校舎のイメージを想い今月の兼題「余花」で一句作っていた。 廃校の余花幾百の夢を咲く 未曉 たしか桜があったはずだと思いながら、矢越ではなくてもどこかに…

胃カメラ

二週間ほど前から食べたあと鳩尾のあたりで食べたものが支えるような感じがし出した。いつもではない。三日に一日くらい不快感を覚えていた。それも二、三時間経つといつものように胃の存在も忘れてしまうような快調さに戻る。特に甥の結婚式にかかわる、レ…

夏の暑さに向けて準備したいがこの寒さではする気にもなれない。 ウッドデッキの日除け、網戸の補修、扇風機、昨日見つけられなかった蠅叩きの捜索、風鈴の準備… 働くは短冊ばかり鉄風鈴 未曉

夕方、暖房を入れた。誘われるように蠅が一匹天井(多分)から下りてきた。そういえば東京から引き上げてきた娘の荷物の中に蠅叩があった。黄色いプラスチック製の物だ。暑苦しいアパート暮らしの中で五月蠅い蠅を叩く娘を想像した。どんな十年間だったのだ…

雨。寒し。暗し。大整理の後細々した所も気になりだしたり、付随して整理が必要になったりでやり出せばきりがない。外に出られないから閉塞感が漂う。まして、探し物になると思い出せないし見つからない。雨や寒さや暗さまで憎らしくなる。 この時期の雨空に…

風雨強し。寒さを彩るようにライラックが咲きだした。色が薄い。 降る雨に洗いざらしやリラの冷え 未曉

強い低気圧のせいとかで雨の中蛾眉野の山中を走った。この道は今新緑の時期と紅葉の秋に景色を堪能しながらドライブできる。あいにくの天気で新緑も山桜も期待出来ないと思っていたが、小降りになってひととき空があかるくなると、新緑のパワーが谷底から沸…

月初め二度も行った松前から眺めた津軽半島は島にしか見えなかった。傾いた太陽の光に小泊の方へ回り込む竜飛の断崖が明るくなる。本州の一部ではあるが、北海道から見ると津軽の方が離島のように感じてしまうのは私だけだろうか。 太宰治はそこから東京へ出…

昨日水を入れてた田で今日は代掻きが行われていた。耕耘機が沈むような危うさで田を這う。耕耘機が次の田へ行くとすぐ田水が鉋をかけた板のようになる。田植えまでの静かな時が始まる。 代掻き田夕日を入れて星入れて 未曉

七五郎沢

Xトレイルに詰めるだけ詰め込んで久しぶりに七五郎沢のゴミ処分場へ行った。樹木もなくもちろん花もないが汚くはない。一昔前の悪臭の中にゴミが舞い上がっているゴミ捨て場の景色ではない。鴉もいない。なだらかな曲線を描く丘陵が広がっている。 しかし、…

田に水が入れられている。大野平野東端、一目でまた田圃が減っているのがわかる。 空写しつつ鏡田や広がりぬ 未曉

東山暮園から下っていって産業道路に出るところの角の空き地にタンポポが一面に咲いている。まるで意図的にタンポポだけを咲かせたかのように真っ黄色である。 大通り角地タンポポ咲き占めて 未曉

早朝、地上57階から見える横浜の町は紫色だった。これから明け行く街だが昨夜の灯りはまだ消えていない。闇が退色したかのように紫の空気が、街の輪郭を露わにしていく。 この紫は大都会の覚めやらぬ眠りが幾層にも重なった色なのかもしれない。その眠りに…

ホテルから空港への途中山下公園の脇を通った。長い信号待ちの車窓から3,4年生くらいの男の子と若いお父さんがキャッチボールをしているのが見えた。お父さんは受けやすそうに息子は自分の投球を自慢するかのようにキャッチボールしていた。 新緑やボール…

甥の結婚式に出席した。親戚や上司中心という少人数の集まりだった。友人達とは後日パーティーをやるそうだ。中華街のすぐ近く、風に中華料理の匂いがしてもおかしくないような場所だった。横浜で、ホテル付設のチャペルで…と初体験の結婚式だった。 上司の…

車で奥のほそ道・中尊寺(後)

金色堂の拝観できる8時まで境内を歩かせて貰った。朝のお勤めだろうか、木魚も聞こえる。ちらほろ観光客も見えてきた。日が昇ってきたのか曇り空も明るくなってきた。そこから小雨が落ちてきた。また晴れる雨だろうと本堂から薬師堂、旧覆堂を見せて貰った…

車で奥のほそ道・中尊寺

前日は、一関に着いた芭蕉と曽良が二泊した「二夜庵」を訪ねてから猊鼻渓の道の駅で泊まった。早朝、いつ降り出してもおかしくないような空模様の下、平泉へ向かった。小雨が降り、そして止んだ。 無量光院の跡 中尊寺の駐車場はまだ車もなく、停めてもいい…

車で奥のほそ道・歩く

今回の旅は、車で奥のほそ道をつまみ食いするように訪れるといういい加減なものだが、唯一芭蕉が歩いた道を二本の足で歩く計画を立てていたところがある。登米町金澤から一関までの山の中である。奥のほそ道を読み、地図で調べた。車でも行けそうだが、日本…

私的蕎麦の道(3)津山「もくもくランド」

石巻から北上川を溯り二つの大きな流れが合流するあたりに道の駅「もくもくランド」がある。手打ち蕎麦屋が併設されているというので寄った。 道の駅の建物の一隅にあるのではなく、独立した蕎麦屋として建っている。名前もあったが覚えていない。入ると中央…

松前行きは運転しなかったので窓外の新緑を心ゆくまで楽しんだ。 新緑や笙の音色の山を刷く 未曉 新緑の気化の姿やけぶりたつ 未曉 勝軍山の山道は八十八箇所を巡る道でもある。野の花が仏を慰め、仏が野の花を守る。仏様も時には遊び心を発揮される。 野仏…

日祭日を避け、天候の良い日をねらっていたら、普段はあまり行動しない月曜日の山歩きとなった。昨年は花の後だった松前勝軍山を今年は満開前訪れた。 日曜日ではないが、まずまずの人出がある。去年、綺麗に咲いていたシャガの花は今年はまだ。狙いの一つが…

車で奥のほそ道・塩竃神社

寒い中塩竃神社へ登っていく。静謐な神社の神域を歩くにはオレンジ色のヤッケは恥ずかしいが、寒さには替えられない。芭蕉はここで、和泉三郎(藤原忠衡)が寄進した鉄製の灯籠を前に、頼朝に追われて落ちてきた義経を討たなければならなくなった藤原三兄弟…

連休を大整理に費やしたので、奥さんの要望「ひなびた温泉」を味わおうと知内温泉までドライブした。まず松前まで足を伸ばし、まだ早い桜を遠くから眺め、食事をしてから温泉へ…。 同時に入った中年の男性が烏の行水とも云うべき速さで上がってしまったら、…

ゴールデンウイーク期間中の我が家大整理の疲れを鎮めるように真っ直ぐの雨が降っている。私の新しい寝所は小屋裏なので天井空間が無い。クロス、耐火ボード、断熱材、屋根そして雨。起きるまで雨音の中うつらうつらしていた。 雨音を天蓋にして春眠す 未曉

七飯俳句サークルの定例句会があった。一人五句(内兼題句を含む)出句する。出席者十人に不在投句が三名で合計六十三句が出句された。各自十句を選んで誰のどの句に選が集まるかを楽しむ。もちろん自分の句が沢山の選を集めることが出来ることを願っている…

子どもの日。柏餅を仏壇に 仏前は子どもとなりて柏餅 未曉

幸い天気が良くて大整理がはかどるし気持ちよくできる。 可燃ゴミの赤い袋を出した。家の中大整理の後だから今朝はまず5つほど出した。いつもは5L袋だから、40L袋5つは大異変である。網の箱にはいらないので地面に置いた。早速鴉がさも歓心が無さそう…

我が家大整理(後)

本の廃棄は心が痛む。 4,5人の詩人の一,二扁の詩に憧れて購入してしまった全集《日本の詩》をはじめ日本の歴史、地球大紀行、文学全集などなど本の大切さと同時に読み切っていないふがいなさも感じながら棄てることにした。ふがいない自分にもうふがいな…

我が家大整理(前)

昨日から故あって家の大整理をやっている。ゴールデンウィーク返上と言うか、ゴールデンウィークだから取りかかることができた宿年の大事業である。 我が家に「小屋裏部屋」と呼ばれる部屋がある。家を建ててくれた会社が「家の構造上、天井は傾斜するけれど…