2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

近所の西嶋さんのおばあちゃんが亡くなった。家族葬の祭壇の遺影は微笑んでいる。 道で10メートルほど離れたところから挨拶されたことを思い出した。挨拶を返し「毎朝散歩されて…お元気そうですね」と言ったら、怪訝そうな顔をして「ごくろうさま」という…

出来るだけ無駄をださないように必要な部材を必要なだけその都度買うようにした。そのため、新しい板などを買うたびに塗装、乾燥に時間がかかりようやくできた。期日があるわけでなし、誰かに待たれているわけでもない。好きな日曜大工の楽しみを薄く伸ばし…

秋晴れ。日差しはまだ暑い。花も鳥も蝶も少なくなったが、時折吹く風と岩陰の涼しさに季節の移ろいは十分感じられる。 噴煙の登路に迷ふ天高し 未曉

星がきれいだから来てごらんと妻が言うのでウッドデッキに出る。今どきの函館の夜空に星月夜は望むべくもないが、その前に私の視力では明るい星が5〜6個見えるだけである。だから函館の夜空を見上げながらも私の眼裏にはすぐ、ヒマラヤ・タンボチェの、そ…

露一夜草ゝ重き通せんぼ 未曉

私が小さい頃雪の下というりんごがあった。後年、島牧の宮内温泉でくる病の湯治をしていた像の花子の餌として対面したことがあるが、その雪の下一個が我が家三兄弟のデザートだった。 三兄弟りんご三等分覚え 未曉 りんごの季節になった。

庭にCDがぶら下がっている。我が家の小さな菜園に鳥に啄まれて困る物はないから、ここを通り道にしている野良猫のコースを変えさせるための妻の策らしい。鳥威ならぬ猫威しである。効き目は無い。 昨日は星月夜だったらしい。妻にはそう見えたらしいが目が…

受験子の夜長の窓や皓々と 未曉

新米の炊ける匂ひに目覚めけり 未曉

彼岸。墓を拭き上げる。東山の函館市の墓地に当たっていながら父は辞退した。自分の死を現実視して受け入れられなかったのだろう。数年後あらためて民間の分譲墓地を購入し墓石を建て、秋の彼岸にあわせて長男と母の遺骨を納めた。そして一週間後急逝した。 …

二股岳登山。登山口からの高さは400M程しかないが、休みのない急登があってそれなりに登山が楽しめる。しかし、車を降りるゲートから登山口までの林道歩きが4Kmもあり、往路はいいが登山口へ降りてきてからの復路一時間の林道歩きは体力的にも堪えも…

雨の確率が低い天気予報。しかし雑用が優先されテーブル作り一時間程度しか出来ず。 宵闇に媼独りの玄関灯 未曉

終日雨。 塗装した材の乾きが悪く重ね塗りの落ち着きも悪い。結局、湿気充満の車庫で無理矢理みたいに塗り終えることになってしまった。 クローバー摘む手に露の毀れけり 未曉

ウッドデッキ用のテーブル作りを始めた。凌ぎやすくなったら始めようと思っていたが、今度は雨続き。そんなことを気にしていたらウッドデッキは冬になってしまうので雨だったが、車庫から車を追いだして始めることにした。 ウッドデッキを作ったときは炉を囲…

クローバー三つ葉四つ葉の露万朶 未曉

十八夜の月。居待月。毎晩月を探っていたのに忘れてニュースを見ていたら「月が出たよ」と呼ばれた。少し欠け始めてはいるが明月の趣はある。 呼ばれたる傍に並びて居待月 未曉

五日ぶりの晴れ。厚沢部太鼓山と土橋自然公園を歩く。温まらぬ内の朝の冷気が露となり草に葉に玉を結ぶ。 露の夜浮力たしかや吊り舟草 未曉

やっと月が見られた。すぐ鱗状の雲に覆われてしまったが、今年の十五夜にけりがついた気がする。 十六夜の雲の裏にて恙なく 未曉

中秋の名月…無月。 大アワダチソウの黄色の泡立ちも空騒ぎに映る。 擁壁の下に7〜80坪の空き地がある。毎年初老の地主が草を刈りに来ていたが今年は来ていない。草が伸び放題に伸びている。今優勢なのがアワダチソウである。飾ったものは横津から花付きを…

明日は雨になりそうなので今日の内にと思って横津へ月見を飾る花を採りに行った。明日は雨と言うことは月見も出来ないが秋草くらいは飾って風情を楽しみたい。中秋の月を前の日から心待ちにする「待宵」という季語もある。 シラヤマギク エゾノコンギク オオ…

待宵にかがよふ鱗雲のあり 未曉

室蘭岳はダンパラスキー場のゲレンデ横を歩き、白鳥ヒュッテを登山口として東周りと西回りのコースで登る。私達はいつも東から登り反時計回りに西コースを降りてくる。白鳥ヒュッテには水場があり、登り初めと下山の締めにその美味しい水で喉を潤す。エキノ…

昨日まで雨模様。明日以降も雨予報。間隙の好天を室蘭岳を目指した。低気圧や台風の影響でアプローチとなる林道の決壊が心配なので、駐車場に登山口が隣接している室蘭岳が選ばれた。9寺過ぎに着いたが広い駐車場は車が30台くらい止まっている。室蘭の人…

藪蚊だろう。刺されてから気づいたが襲い。腹が立って両手で討ち取ろうとするが果たせない。黒っぽいから藪蚊だろう。 秋の蚊に痛さばかりの掌 未曉 秋の蚊に刺されて痒し口惜しし 未曉

台風の去って臥牛の隠れなし 未曉

為兼題「秋扇」 メモを置く場所見つけたり秋団扇 未曉

台風12号和歌山に豪雨。峡谷暴れる。 台風や峡は巨竜に目覚めけり 未曉

残暑なお… 引き算の日々を残暑の嘲笑ひけり 未曉

残暑が鬱陶しい。ひととき秋の涼しさを知ってしまった五感はこの残暑に我慢できなくなってしまったようだ。底流のようにイライラ感がある。 書き置きに皮肉も読めて残暑かな 未曉

今日、二百十日。 南洋を台風北上句座終わる 未曉