2017-01-01から1年間の記事一覧

大年

大年や俳名だけが残りをり 未曉

年木伐る

身の丈のめでたさで善し年木伐る 未曉

雪掻き2003年

教室での一日の準備をしながら登校してきた子ども達と他愛のない話をしているうちに朝の職員打ち合わせの時間になる。三階のホールの窓から見ると遅刻しそうな子なのに急ぎもしないで歩いてくる。私がさっき付けた一筋の道は今はもう巾広く踏み荒らされてし…

雪掻き・2003年

毎朝私が開錠する。誰もいない校舎内の一階から三階を三周ランニングする。当然校舎内を走ることは禁止されている。古今東西どこの学校でも「廊下は走らない」だ。私も走った児は叱る。けれどそれは他の人に危険だし大きな迷惑を掛けるからだ。誰もいない校…

雪掻き

雪塊棄つ名峰の名を付けながら 未曉

雪沓

雪沓や散歩猛々しくなりぬ 未曉

寄せ鍋

寄せ鍋や団塊世代とも戦士とも 未曉

冬至

軒緩ぶ雨冬至南瓜の昼餉 未曉

雪だるま

頭と胴出会った場所の雪だるま 未曉

パンダ

晩酌をしながらテレビを見ていると、何度もそしてどこのチャンネルも「パンダ」である。それこそ老若男女みんなが「かわいい」と言い、一人無関心さえ許されない怖さも感じるが、パンダが「かわいい」ことには私も異論は無い。 嬉しいことがひとつある。この…

冬ざれ

冬ざれや外遊ぶ子の影も無し 未曉

風花

風花を迎へ雪掻き終へし径 未曉

年木伐る

年木伐る山の深きを禊ぎとせむ 未曉

ログハウスカフェ「昴」有り鷲の空 未曉

遊楽部 灰白の空鷲の空河の空 未曉

古暦

古暦傾ぐ番屋の板襖 未曉

ききょうの里自治会

私がこの地に移ってきたのが40才代。引き込まれるように役員になったが、先輩の皆さんが亡くなられた今生き残った私が心太が押し出されるように会長になっている。雑用処理に少しは役立つくらいのものしか持ち合わせていない身には今程度の活動しかできな…

ききょうの里自治会

かくして大きな既存町会の一班にすぎなかったわずか22戸による「ききょうの里自治会」という函館市で一番小さな町会が誕生した。昭和が平成になるというころのことである。 環境美化や親睦、道路維持や研修活動など小さいながら活動してきたが「ききょうの…

ききょうの里自治会

ききょうの里自治会 私は人生の中で一番になったこともなければ、一番のグループの一員だったこともない。それが、実は、私の所属するグループが、「函館一番 」だということにこのごろあらためて気づいた。賞状も出なければトロフィーもない。その上大きな…

そば湯

身に添はば一病大事そば湯飲む 未曉

冬の雨

冬の雨庇緩びて音のあり 未曉

年木伐る

身の丈のめでたさで善し年木伐る 未曉

登校の子らの後ろに雪の道 未曉

日記買ふ

日記買ふ我が一年を買ふごとく 未曉

そば湯

内視鏡三度の腹にそば湯かな 未曉

極月

極月や薬味多めに立ち食い蕎麦 未曉

ここは?

福住からの地下鉄を札幌で降り、階段で曲がり上り、晩飯を食べてから特急に乗ろうと目についた東急のレストラン街へ向かってエスカレーターを探して幾度か曲がり上り、食べ終わって札幌駅へ向かったつもりがエスカレーターを降りたとたん方角が解らなくなっ…

凍る

凍月や鏡の都会(まち)の傀儡たち 未曉

師走

蓋せずばならぬことなく師走かな 未曉

晩鐘や織りなす坂に薄き雪 未曉