2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋の風

ぎんどろの銀ひるがえる秋の風 未曉

月天心高く眠りは深く得し 未曉

明月

明月の漏れ来て眠り刺されけり 未曉

蕎麦の旅(3)

あたりまえのことだが蕎麦は結局「好み」なのである。自ずと足が向く店と向かない店が出てくるだけの話なのだ。ネズミのお婿さん探しの話ではないが、本当の「美味しさ」は自分の口の中にしかないのである。 今回松本の「投汁そば」を食べながら、もしかした…

蕎麦の旅(2)

蕎麦の旅の途中こんなエピソードがあった。 『山形県村山市に当時全国に名の知れた「美味しい」という評判の蕎麦屋があり訪ねた。腹を空かして開店と同時に暖簾をくぐった。すぐ後に女性二人に支えられるようにおじいちゃんも入ってきた。この三人連れも開店…

蕎麦の旅(1)

先日の東京から金沢への旅で食べることができた「投汁蕎麦」と「深大寺蕎麦」で私の蕎麦の旅は一区切りついたような気がしている。 蕎麦の打ち方、製法の違い、蕎麦粉の違い、蕎麦粉の割合の違い、つなぎの違い、食べ方の違い、調理法の違い、メニューの違い…

天高し

見上ぐればたちまち孤独天高し 未曉

新幹線の車窓にも米の国日本はゆるがない 里の秋農を祝ぎたる黄金郷 未曉

臭木の実

実臭木にためつすがめつ見られけり 未曉

あけぼの草

暗き谷ゆえの君の名あけぼの草

野分

憲法違反を強いられる 夕野分草木伏して道失ふ 未曉

鱗雲

新幹線の車窓からは遠景しか目に止まらない。その遠景も見る方にスピードがあるせいかのどかに見える。 家々をつなぐ子供ら鱗雲 未曉

淺紅葉

金沢 坪庭に浅き紅葉や遠鼓 未曉

花野

山頂の花野になおも昇る道 未曉

投汁蕎麦

年一回の家族旅行をしてきた。長女の計画で次女の居る東京を起点に長野金沢への旅になった。長女の計画は蕎麦好きの私の要望も入れてくれてうれしい旅になった。この旅で私は二つの蕎麦を食べようと思っていたからである。一つは信州の投汁蕎麦でもう一つは…

秋の旅

駅弁を我が家で秋の旅終わる 未曉

馬鈴薯

土、日曜妻が知り合いの農家へ農作業の手伝いに行く。お金をもらうわけではないのでとれた野菜、主に商品にならない規格外の野菜をもらってくる。大きく凸凹だらけでこれぞジャガイモというメークインをたくさんもらってきた。これが美味い。何度目かの「芋…

鹿

為兼題「鹿」 人獣の境に鹿や瞳を遺し 未曉

花野

昨日は横津〜烏帽子〜袴腰の高原ハイキングで気持ちの良い汗を流した。秋らしく空では色も形も変化の早い雲が流れ、道端には今が盛りの竜胆が濃紫の点々と咲いていた。 峠蕗やシュロソウを期待した烏帽子岳の頂上花園はわずかにチシマフウロが残っているだけ…

秋刀魚

我が家に三つの個性秋刀魚焼く 未曉

鹿

山歩きをしていて鹿に出会うことはある。害獣と言われるほど増えたのだから当然と云えば当然だが…。会えば(近距離での遭遇は幸い経験が無い)命がけとなるだろう熊や、出会いこそ珍しくないがその目つきの鋭さから思わず身構えてしまう狐に比べると鹿は落ち…

明月

毎年、十五夜の供花は横津岳道路の上のゲートまで車で走り、その道ばたで揃っていた。シロヤマギク、アザミ、アワダチソウ、ノコンギク等々芒が余されるほどなのに今年はすべて終わっていた。いつも近所のTaさんからいただく栗も今年は不作ということで無し…

玫瑰

実玫瑰我も我もと真っ赤なり 未曉

水澄む

水澄むや掌の明日甲の過去 未曉