2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

朝寒や夜具引き上げて起きる刻 未曉 やっと寝た子を降ろす背に夜の秋 未曉

読了の栞を弄ぶ秋惜しむ 未曉 図書館に小さき笑い秋に入る 未曉

野呂さんたちの蕎麦

山谷さんのいとこが野呂さんたちの蕎麦打ち仲間で、その方が打った蕎麦を山谷さんからおすそ分けをいただいた。どこかで、蕎麦打ちの講習会か何かがあって、山谷さんへおみやげにするといったら、野呂さんも手伝って打ってくれたそうである。話には聞いてい…

硫黄臭ゆきつく先の草紅葉 未曉 噴気孔薄黄緑の初夏を吐く 未曉

恵山は椴法華

来週は蕎麦旅行ということもあり、今週は軽めの山行「恵山」になった。湯の川ダイエーでKaを拾い、9時半には登山口に着いた。途中、30年通いなれた道を案内するような気持で運転し、椴法華が近づくと知ったかぶりも交えて喋っていた。 上り始めると13曲が…

兄弟を紅白に分け運動会 未曉 父の忌や酒を供へん母に菊 未曉

父の忌の読経七分秋惜む 未曉 競争心無き園児ゐて運動会 未曉

袴腰・徐々に増えて

あまりの好天気に妻が「横津へ行こう」と言い出した。どうせ行くなら横津のアスファルトの上を歩くよりは登山気分を味わえる赤川からの袴のほうがいい。一昨日昇ったばかりだけれど、一昨日笹刈りのときは、山頂は単なる昼食場でしかなかったから、ただ登っ…

秋彼岸の墓参り 目を開けば墓間に臥牛秋彼岸 未曉 脚を病む老女墓群に菊揺れて 未曉

袴腰・一応鎌持って

前から気になっていた袴腰の笹の様子を見に行こうと言うことにした。この次の笹刈りは、人を頼み、機会を使ってやろうと言うことになっていたので、今回も様子を見ることが主眼でいつ機会を入れればいいのかを見に行くだけのはずだった。でも「目立ったもの…

台風や過ぎて隣家の近づきぬ 未曉 台風の余波リサイクル品揺らす 未曉

仏壇に秋彼岸の供物 「チンをしていただきなさい」秋彼岸 未曉 袴腰の笹刈りをした 山の道笹刈り済めば竜胆咲く 未曉

台風13号日本海に抜け、明日北海道に再上陸の予報 台風や日本海を進み来る 未曉 能登沖の台風予兆庭の草 未曉

鰤を貰いに椴法華まで車を走らせる 空殻(からから)と枯葉車道にカラカラと 未曉 鰤アラに義母の血の手にカラスの目 未曉

秋風に吹かれ横津岳を歩く 爆発を前にこぼるる紅葉かな 未曉 山萩や満月の日を数へけり 未曉 ばんだい号遭難慰霊碑への道で 慰霊の地色滲みおり蔦うるし 未曉

秋晴れや妻遠足の握り飯 未曉 秋晴れや孫遠足の握り飯 田を守りし丘の観音秋晴れぬ 未曉

秋刀魚丼(2)

(叱られるので)魚用のまな板の上で秋刀魚の頭と尻尾を落とし、腹に包丁を入れて、内臓を取り出す。内臓にはりがあって生きのよさがわかる。まな板も魚もきれいに洗う。台所をいちどきれいにしてまな板の上につややかな色の秋刀魚を横たえ、包丁を骨の上に…

秋刀魚丼(1)

先日、昼食にがんこ蕎麦の残りを食おうと思った。残りでもあるし冷たい蕎麦よりは…と考えたら急に温かいそばが食いたくなった。トッピングが何もないので自転車で昼前のスーパーに買い物に出かけた。かき揚げでも載せようかとケースを除いていたら、昼食用の…

田を守りぬ観音像に野分かな 未曉 かざるべき芒ほほけむ暦繰る 未曉

集まりて馬首四方向くや野分だつ 未曉 明月や山竜胆は寝もやらず 未曉

大根おろし入りとろろそば(3)

何日か試行錯誤を経て、最も美味しい食べ方が固まった。 長芋をすり、大根おろしと少し濃い目のそばたれを混ぜてしっかりしたとろろを作り、それを、皿盛りした冷たいそばに掛けて紫蘇を刻んだものを掛ける。途中でどうしても味が薄くなるので、追いたし用の…

大根おろし入りとろろそば(2)

私の最初の赴任地後志島牧は、福井県出身者が多く移り住んで作られた村だった。ニシンも去り出稼ぎ者が多い貧しい村だったが生活習慣の中にはっとするような伝統的なものが残っていたりした。私にとっては「とろろ」がそうだった。 下宿のばあさんは、私の母…

大根おろし入りとろろそば(1)

子どものころ食べていたものを食べていれば病気にならないと言うことを聞いたことがあるが、私のそれは大根おろしだ。 育ち盛り食い盛りの男の子三人抱えて、公務員の安月給で毎日の食事を用意した母は大変だったろうと今になって思う。そんな安月給の中から…

林道歩き無しの二股岳(2)

頂上標識にザックを置き、早速先週の弥五兵衛岳を見に行った。弥五兵衛の650mに対して二股は820mあり200m違うと、あれだけのアップダウンも平面に見えてしまう。あれだけしっかりした刈り払い道だからもっと見えると思ったがわからなかった。Yaさん…

林道歩き無しの二股岳(1)

前日Yaさんから集合時間の変更があった。二股は林道歩きが長いから、30分早めるという。それで思い出した。二股の林道はゲイトから1時間も歩かなければ登山口に着かない。行きはまだいいが下りでガタガタになっている膝で一時間の林道歩きは脚を投げ出し…

乾麺「新得そば」

無職男の昼食は麺類が多い。麺類が好きだからと言えばそれまでだがそれなりの利点もある。麺類はインスタントを含め乾麺など長期間の買い置きができるし、トッピング程度のものを加えるだけで昼食になりうる。いつでも簡単に食べられる筆頭なのである。その…

馬群れて馬首あちこちに野分かな 未曉 馬の目と我の間に野分かな 未曉

NHK全国俳句大会詠題「波」に向けて 島牧冬の浪 雪を吐き浪登校の子を呑まんとす。 未曉

北国の案山子は白きスキー服 未曉 広き田を広く睨んで案山子かな 未曉

北国の案山子負ふべき任多し 未曉 石狩の案山子小さく務め終え 未曉