2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

全身の濡れて吾が子は水の子に 未曉

朝はかなえ阿須曇っているが雨には繋がっていない。新潟、福島は災害をもたらすほどの豪雨というのに…。妻はホースで熱中症気味の菜園に水をやっている。 撒水の中心妻の白き脛 未曉 為兼題「極暑」 刃向ふて無言強ひらる極暑かな 未曉

小学校のプールが開放されている。待ちかねて既に水着姿の男の子たちが家並みのあちこちから走り出てくる。 水着の子呼べば水着の子が出て来 未曉

ジョー・オダネル写真展

ジョー・オダネル写真展を見てきた。第二次世界大戦時アメリカ軍の従軍カメラマンとして原爆禍の広島、長崎の惨状を撮している。従軍カメラマンとして撮した写真は一枚残らず軍に報告、納めなければならないが、私的に撮した写真300枚のネガは持ち帰り、…

雪渓の水をタオルに絞り取る 未曉

海向山に登る。樹間はいいが日差しがあると暑い。途中370Mのポコがあり、東から西へ180度の展望が見える。目南西に向ければ日の浜の砂浜が白波を伴って伸びて、南東には恵山の火口壁が夏の日に燃えている。幾筋かの噴気さえもか弱く見える。それを見…

椴法華へ。日浦の防波堤に老漁師が海を見ていた。下の岩礁には海鳥がまた海を見ていた。 鵜は礁に蜑堤防に沖を見る 未曉

昼食用に妻丹精の胡瓜を採ってもらう。研ぎ終わった包丁で斜めに切る。離れない胡瓜を剥ぎ取るように採る。切り口の緑が清々しい。 研ぎ終へて捥ぎたて胡瓜試し切る 未曉

向いの四兄弟の帰りが早い。今日は一学期の終業式だ。少し間をおいてお兄ちゃんが全速力の自転車で出かけた。 去年こんな句を作った。 兄ちゃんの兄ちゃんらしく夏休み 未曉 今年は 兄ちゃんに置いてけぼりの夏休み 未曉

終日後始末。 山着干す汗疹のかゆみ背の何処か 未曉

大雪から函館へ旅行日。富良野国道端で西瓜をお土産に買う。 山男西瓜一つの土産かな 未曉

大雪赤岳に登る。快晴、湿度も低く快適な登山日和。汗ばむ肌に大雪渓でひやされた風が心地よい。リーダーのゆっくりした歩調に誘われて第四雪渓を背にした。赤岳の肩に出る。 大雲海遺影に見せし男あり 未曉

今日は集合時間まで道東ドライブ。稚内から佐呂間、知床と通った事はあるが留辺蘂、遠軽あたりは見ていない。Yamaさんは蝶撮りが出来る。遠軽から層雲峡への途中、山中は雨少し激しい雨になった。緑に圧倒される。 保護色のなくて緑雨に濡れそぼつ 未曉

大雪赤岳山行…旅行日 千歳を過ぎ石狩平野に入ると風景が大きくなってくる。そして夕張山地を抜けると大地に刻まれた畑ががうねるように広がる。再び上川盆地で平になると緑の稲田と金色の麦畑がパッチワークを彩る。 麦秋や雲金彩の雨上がり 未曉

香草の渦に流れに夏料理 未曉

盆、先日天気の良い日に墓参りは済ませた。その時、水場の蛇口からホースをひいて墓を洗っている人がいた。大きな墓だった。夏だなーと思う反面周りの墓にははた迷惑な気がした。私にもしぶきが飛んできた。 墓洗うホースの水のとばっちり 未曉

毎年この時期になるとあせもに悩まされる。毎年のことだから気を付ければいいのに、汗疹が出てから気が付く。一昨日からひどい。下手に薬を塗ると汗体質のためかかえってひどくなったりする。妻がベビーパウダーを買ってきてくれた。ベビーの肌にはかけ離れ…

私のベッド脇の窓から向の四兄弟の花火が見える。四人兄弟を中心に、その中心に花火の虹が見える。 線香花火兄弟夜の真ん中に 未曉

白煙を上げてシーツや夏の昼 未曉

小鉾岳の登山口。朝霧がまだ残っている山道に足を入れる。警戒警報のように鶯の高い鳴き音が聞こえる。 谺して老鶯山を深々と 未曉

為兼題「秋めく」 秋めくや金星空に穴を開け 未曉

シャクルート

シャクルートというのは、簡単に言う(簡単にしか言えないが)と日本楽器の尺八と西洋楽器のフルートを合成させた新しい楽器のことです。フルートは横向きに構えますが、シャクルートは建てに構えます。スタイルはクラリネットに似ています。クラリネットは…

夜半から雨。北海道に梅雨はないと言われてきたが、天気図はあきらかに北上した梅雨前線による雨だ。だからこそ蝦夷梅雨という言葉も何時生まれたのかわからないがある。地球温暖化は北海道らしさも奪いつつあるのかもしれない。 蝦夷梅雨と聞いて蝦夷地の蛙…

向の四兄弟に来て欲しいがための笹飾り。 期待通り最初の訪問先に選んでくれた。残念ながら上の三兄弟と友達との四人だった。末っ子に用意しておいたチョロQはじゃんけんの勝者にあげた。帰り際、この春野球少年になった兄弟に向けて「ホームラン」「ヒット…

夏怒涛病窓固く音遠く 未曉

車で動くとあれもこれもが生じて忙しくなるが、電車やバスを使うとよはくができやすい。今日は午前中は車、午後はJRを使った。函館駅に着いて集合時間まで45分。元町まで歩く。夕方の函館港から元町界隈も良いものだ。途中で仲間と一緒になりに日和坂の…

雨。雨に濡れることを避けるあまり、雨を嫌いになっている。若者が開き直ったように雨の中を傘もなく駅から出てくる。羨ましさを覚える。夏の雨だからこそだが…。 夏の雨濡るる若さを濡らしけり 未曉

siさんが引き払った跡地が二分割されその二軒目の家が出来上がって今日引っ越してきた。赤い瓦風の屋根に壁は黄土色の土壁風である。南欧(行ったことはない)風の家である。ここは桔梗町だから少々浮き上がった感じは否めない。しかし、その家の裏、つまり…

為兼題「夏木立」 兄の球受けられぬ日の夏木立 未曉

一日暮るる野は撫子に空星に 未曉