2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

十六夜の月が明るい。満月の持つ華やかさがない分落ち着きを感じる。衰えていくものにわが身を同定させるからか。 十六夜や胡坐に酒の落ちていく 未曉 反面、この明るさは、寝ることを許してくれなさそうである。眠れなかったら何をしよう。 十六夜や栗のイ…

恵山の外輪山から賽の河原に降りるつもりが野生化した馬の道に踏み込んでしまい林間で迷った。 馬道に迷ひ林間秋の声 未曉 外輪山から見る恵山は低いが堂々としている。噴煙や荒々しい火口壁の色が活火山であることを強く印象付けるからだろう。 火口壁越へ…

恵山・八幡川コース思い出し登山

薄暗く湿った山道をくねりと一曲がりする前にあの「感じ」を思い出していた。樹林が切れて開けて明るい中に登り入るあの感じである。恵山の外輪山が八幡川に斜面の壁を落としているその途中に登山道は顔を出す。しかし火山灰の斜面は崩れて道を20Mほど流…

6年振りという皆既月食、日食のように黒くなるのではなく赤黒い月だった。地球の大気により太陽光が屈折して起こるらしい。まさにヒートアップアースを象徴する色だ。 月食や地球の影の揺らめいて 未曉 月食を終へて名月戻りけり 未曉

室蘭岳 山頂に鐘鳴らす人天高し 未曉 山萩や笹に紛れて昼の月 未曉

鷲の木・環状列石

高速道路工事のため、3年間見られなくなるというので森町主催の鷲の木・環状列石見学会に参加させてもらった。役場前から乗せてもらったが、バス2台で3往復目というから結構な人気だし、森町の同遺跡に対する熱意が伺える。年寄りが多かったが、若い人もいた…

季節の変わり目だからだろうか心に残ったことの多い室蘭岳だった。 木漏れ日に見え隠れして日影蝶 未曉 改めて「噴火湾」を実感する。恵山、駒ケ岳、有珠山、昭和新山、羊蹄山、 火の山々に抱かれて夏の海 未曉

室蘭岳

室蘭岳に自生しているというウスユキソウ(花には遅いので葉だけでも…)を、大きな岩の辺りで探したが見つけられなかった。よく整備されていて快適な尾根道を快適に歩いた。少し斜度のある勾配を下り、20Mほど登り返して825Mのポコ。反射板があるとこ…

室蘭岳

7月ガスと強風の中頂上に立ったというだけに終わった樽前山登山の翌日、今日こそはと意気込んで登山口まで行ったものの濃いガスで断念せざるを得なかった室蘭岳にリベンジである。お盆をはさみ3週間のブランクで最初はきつかったが、花観察で休み休み登って…

七飯俳句サークル9月兼題「野分」 昨年木地挽の牧場内を通してもらったとき 野分が牧場の草を平伏さすように吹き渡った。馬たちの目は闖入者の我々ばかりでなく、風におびえたのかあちこち探るように見えないものに向けられていた。 群れ寄りて馬首四方を見…

開ければ外の湿気が入り込むようにも思うが、窓は開けずにいられない。だから、断続的に降られるとそのつど家中の窓(6っつだが)を閉めなければならない。夏も終わるならさっさと終わればいいものを…。 降るたびに窓閉めまわる夏の果て 未曉 雨が止んだの…

油断するとすぐ蜘蛛の巣が顔や腕にへばりつく。夏に盛んなのは蜘蛛だけではないだろうが、直接いやな思いをさせられるのでその分目立つ。 蜘蛛の腹糸たわませて大四角 未曉 残暑はまだあるが、夕方になると空気が落ち着くように冷気を帯びてくる。 秋めくや…

涼しくなり、久しぶりに自分のベッドで寝る。葬儀の後でもあり佐々木さんのことを思い出す。白雲小屋のテント場では、一つのテントに佐々木さんも一緒に五人ほどで寝た。夜起きたら大雪の上の大空は満天の星だった。 星月夜テントに五つの眠りあり 未曉 俳句…

猛暑5日、熱気に耐え切れず階下で窓を開けたまま寝ていた。普段聞こえない音が聞こえる。それとともに涼しさが肌に届いた。夏の終わりだろうか。 犬ゆえに遠吠えんかな夜気新涼 未曉 新涼を南進させて夜汽車かな 未曉

佐々木忠夫さんの訃報を受ける。尻別岳で句を詠み、ニュージーランドのトレッキングで霧のコニカルヒルから飄々と下り、鳥海で下山した仲間に冷たい飲み物を配り…ながら山を愛していた。いつも余裕のある笑顔があった。 無礼を承知で敢えて哀悼の句を捧げた…

昨日は雲が出た分涼しかった。夕方、庭の木の葉もかすかな風にも揺れる軽さを感じさせていた。 葉脈に水音もどり夏の宵 未曉 NHK俳句9月兼題「すすき」 縄文の村の芒や今日の風 未曉

この夏最高の暑さの中椴法華から帰ってきた。クーラーをかけて車内は涼しい。アスファルト上で蛇が死んでいた。なぜか「外は暑いんだろうな」と実感してしまった。 炎昼や轢かれし蛇の長々と 未曉 夕方になるとさしもの暑さに痛さが失せる。北国に住むありが…

今朝、椴法華は昆布採りになった。水無温泉のところでシオコシと呼ばれる昆布が海底から棹に巻き取られて上げられていた。今年は真昆布は禁漁だそうだ。船も少ないし勢いも感じられない。浜いっぱいの磯舟が競い合って採っていた往時がまぼろしのように思わ…

[]季語閑語

昨日は暑かった。一日中肌がべとついていた。それまでの長雨が蒸発して不快指数も高かったろう。夕方になり風も止まってしまった。大きく穂ほけてしまったアスパラの茎に毛虫がしがみついていた。 まだ毛虫一日終はれぬ暑さかな 未曉 一枚の葉も動かない。暑…

NHK俳句9月兼題「すすき」 昨年十五夜を控えた夕方、我が家の裏に広がる野原のすすきを親子が採りに来ていた。 長靴の子に担がれて行くすすき 未曉 七飯俳句サークル9月兼題「野分」 登山途中木地挽の牧場内を通らせてもらった。野分に草を食んでいた馬…

NHK俳句9月兼題「すすき」 「すすき」の情景としては大船遺跡を取り囲むすすきが思い浮かぶ。すすきのある景色に時代を超える共通性を感じるからだろうか。 遺跡郡すすきの音の中にあり 未曉 NHK俳句9月兼題{霧} 火山勉強会での印象に即して… 噴煙…

ねぶた祭りで貰った団扇が、長雨で暑くなれないままの天気に秋団扇となりつつある。 詠み終えし祭りの由来秋団扇 未曉 祭りの宵は踊る人と見る人の二種類しかいなくなる 夏祭り阿呆二分の電車かな 未曉

季語閑語

:[季語閑語] ねぶたの余韻を七飯俳句サークルの9月兼題「秋扇」で お囃子の添わぬねぶた絵秋団扇 未曉 秋団扇跳人の跳ねた手にありし 未曉

7月末、花火大会があった。桔梗に来た当初。小さかったが窓から真っ直ぐ花火が見えた。江差への高規格道路ができてからはコンクリートの橋脚の合い間から見えるものを観るしかない、子どももいなくなり、揃ってみることも無くなった 見えるかい夫々の窓遠花…

横丁・青森市

東青森からの電車が青森駅に着いたのが5時40分頃。探すのに時間がかかるかな?と思ったので一度地番をたずねたけれどその人は店もわからず丁目しかはっきりしなかった。青森駅前西側…古い繁華街だろうと思わせるアーケードの町並みである。そこから入り込…

「青森鞍馬・青森市

桔梗庵の主人から「青森の蕎麦もがんばっているよ」といわれていたので、ねぶた見物のついでに味わってみることにした。紹介されたのは二軒だが一軒は時間的に無理なようなので情報誌から自分で一軒選んだ。それが「青森鞍馬」である。選んだ理由は、東青森…

ねぶた祭り(2)

居酒屋「横丁」もねぶた祭り一色だった。「一年も祭りを欠かしたことが無い」風の熟年おじさんが祭りの衣装に身を固め、焼き鳥を焼いている女将さんと方言全開でこのごろのねぶたについて語り合っている。祭りが済めばどこかの会社の役員とも思わせてしまう…

思い立ってねぶたを見に行くことにした。JRを使えば見物席付きの往復の乗車券がある。午後出かけて夜中に帰ってこれる。12000円ほどでこれが高いか安いかはわからないが手軽ではある。申し込んだら間に合った。 ねぶたは前から見たいと思っていた。 …

三角山・ピリオド(2)

三角山まで来たのだからと袴の頂上で飯を食うことにしてしっかり刈り払われた道を登った。頂上には我々が5月に建てた頂上標識だけがあった。きっとサンモリッツクラブは我々の標識に敬意を払ってくれたのかもしれない。いや、きっとそうに違いない。われわ…

三角山

週前半は、夫々都合があって動けず、週後半は悪天が予想されて山行はあきらめていた。しかし雨予報の木曜日はそうでもなくなったらしい。そこで雨も覚悟しながら近場を考え以前から懸案だった「三角山頂上標識設置」にした。 三角山は、袴腰登山道、アメダス…