2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

毛無山・もみじ2番

谷の流れに散り浮くもみじ…。国道の登山口から十分も歩かない所に谷川があり、そこに鉄製のつり橋が架かっている。国道を走る車の音が聞こえる所で渓谷美が楽しめる。昨夜の雨のせいか豊かな水が浅瀬では忙しげに、淀みではゆったり流れている。その水面に落…

毛無山・もみじ

今日の毛無山は紅葉というより、落葉だった。山道は歩き始めから頂上までほとんど土を見ずに登れた。下を向き道を見ながら歩いていても、上に何の木が枝を伸ばしているかがわかった。灰色に朽ちた朴の大きな葉がいつのまにか樺の葉の黄色に変わり、その上に…

札幌への車窓から 山野辺の牛舎燃やして大紅葉 未曉 有珠山の装ふて火の山であり 未曉 ロスタイム「守れ守れ」と思わず応援に合わせて手をたたいていた。 人を吐きドーム銀傘秋の月 未曉

札幌への車窓から 紅葉山さえぎる土手もまた紅葉 未曉 特急の紅葉に押され太平洋 未曉 娘たちに…。 我が家にも遠景近景秋の色 未曉

二女の誕生日に寄せて 産声を聞いたあの日も紅葉中 未曉 七飯俳句サークルも参加の文化祭に私の俳句も一画を汚している。 ステージに菊咲き町民文化祭 未曉

艸菴(2)・札幌市

新聞で紹介された記事では11時開店だったが、11時25分に着いたら外にいた店の女性に「11時半の開店なんです」と言われた。確かに店の前に11時30分〜と書かれている。時間つぶしに一画を歩いて店に近づいたら、男性が独り入っていった。11時半になっているし…

艸菴(1)・札幌市

うまい。こういう蕎麦が食べられると「たかされ道」やってて良かったと思う。香りが素晴らしい。「蕎麦だっ」と思う。打たれ、茹でられているのにそば粉を感じることができる。そば粉が活きている。きっと打ちすぎていないのだ。二口そのまま食べた。口一杯…

日々・札幌市

地下鉄東豊線、元町駅から当街区画を大きく回った。左回りで、回りきろうと言う寸前に見つけた。逆に回ると近かったが、見逃したかもしれないほど目立たない感じで暖簾が出ていた。幟もなければ、蕎麦屋らしい構えでもない。打ちっぱなしを磨いたコンクリー…

小春日やルルドの径に露風詩碑 未曉 修道院紅葉色増す昼の鐘 未曉

当別丸山・ナメコ

まっすぐ以前ナメコを採った倒木を目指した。あのときのような大きさも量も無いがナメコとして売られているような粒場のものが倒木の下側に付いていた。他の二人が私に採らせてくれた。 帰って洗ったら味噌汁にするだけは無い。大根おろしにあえ、イクラの醤…

鈴懸けの落ち葉鞄に乗っており 未曉 学校田教え止まずに刈田なり 未曉

無くなったもの(2)

その学校は、空から見ると東西に長く「日」の字をしていた。その中庭は校舎に囲まれて西側に在った。職員室は北側の校舎の一階に在ったので窓からその中庭が見えた。 最初にその職員室に入ったときは「暗い」と言うのが第一印象だった。昼間でも常に蛍光灯の…

無くなったもの(1)

以前勤めていた学校が新築されたと聞き、一度見てみたいと思っていた。今日チャンスがあってそれが実現した。新築された校舎には実はあまり興味が無かった。エレベーターやランチルームなど時代の要求に応える施設になるのは当たり前だし、奇をてらったすぐ…

季語「蜜柑」習作 蜜柑剥く指先味を探りつつ 未曉 早稲蜜柑漆の器余したり 未曉

好天に誘われて横津へ車を走らせた。紅葉狩りを兼ね、雄鉾の筋肉痛逆療法を狙って山頂ドームまで早足で歩いた。山頂から大沼側は工事中で通行禁止。秋の空、たちまちのうちに雲が襲ってきて寒くなり、結局帰りも早足で降りてきた。外に干してきた登山靴も気…

雄鉾岳登山 直登の息整へて薄紅葉 未曉 攀じ登るルンゼに狭し秋の空 未曉 ガス燃焼の音がした。札幌からこられたhirokoさんがコーヒーを沸かし、ご相伴に預かった。美味しい。 コッフェルの山頂コーヒー冬隣り 未曉

雄鉾岳・頂上には立てた(2)

沢を歩く 渡渉を何度も繰り返しほとんど沢を歩いた。水も少なかったし涸れ沢状態もあったので本当の沢歩きとはほど遠い歩きだったろうが、私には常に緊張を強いられるこの歩きが苦手である。眼が悪くなってからは特に石から石、高い所から低い所への体重移動…

雄鉾岳・頂上には立てた。

いつも国道5号線を走るとき、八雲の奥の山並みにひときわ異様な山容の雄鉾岳を見ていた。 山登りが好きな人間は、高い山、美しい山、とにかく自分に感動を与えてくれた、あるいは感動を与えてくれそうな山にはまず直感的に「登りたい」と思う習性を持つ。技…

俳句と写真、俳句とイラストの組み合わせを楽しみたいと思っているが、難しい。季語の本意を写真で表せたら俳句の勉強にもなるような気がする。レイアウトの楽しみもある。 いくつか俳句を頭の中に入れて、写真協会主催の写真展を見に行った。 七階に四季一…

我が家の満天星の垣根が色づき始めた。一番先に火のように紅葉するのは普段目立たない所の小枝で、毎年同じような気がする。 満天星や火口(ほぐち)を担う隠れ枝 未曉 Yaさんから蕎麦畑の情報をもらい、撮影に出かける 蕎麦の実の菱を磨くや北西風 未曉

9日桔梗庵で新蕎麦を楽しむ。 大鉢に蔓梅もどき蕎麦の昼餉(ひる) 未曉 新蕎麦の緑のほどに息を吐き 未曉

新蕎麦の色で…(2)

高橋邦弘さんの《蕎麦大全》によると、蕎麦の実は挽くと芯の部分から粉になり順に実の外側に向かって一番粉、二番粉、三番粉、四番粉(末粉)と挽きだされるそうである。一番粉は真っ白で二番粉、三番粉と言う風に薄茶色が濃くなり、四番粉は殻の砕片などが…

新蕎麦の色で…(1)

今日、自分的年中行事の一つ「新蕎麦を楽しむ」を桔梗庵で催した。催したと言っても独りである。いつものように開店と同時に入って、大将と蕎麦談義でもしながら催そうかと思っていたが、出掛けに電話がなり、桔梗庵に着いたころはもう昼の客で賑わっていた…

灯を消して季語一つ抱く秋の夜 未曉 肌寒や黍の香の茶を音立てて 未曉

昨夕、赤光社展を観に行った。知っている人も何人かいるので身近な感じがする展覧会だ。ゆったり鑑賞できる。 展覧会余韻を濡らす夜の雨 未曉 その後、夫婦で大門に出てくると寄ることが多い「まつ本」で、天丼の夕食にした。カウンターのすぐ前に53年前か…

習作 見えぬ山樹間に見えて秋の風 未曉 木漏れ日の光外れてツキヨタケ 未曉

七飯俳句サークル11月兼題「蜜柑」・「立冬」習作 蜜柑剥く老いを知られぬ指捌き 未曉 立冬や断りきれぬ会に向かふ 未曉

庄司山 山裾に木の下闇の曙草 未曉 零れ見ゆ実を火種としナナカマド 未曉

秋の庄司山に登る。実りの秋たけなわ。 真っ青な空酸っぱくて山葡萄 未曉 茸採り栓抜きたるや山気満つ 未曉

庄司山・秋

実りの秋である。口にしたもの。山葡萄にコクア。収穫したもの、初茸。眼にしたもの、マユミノ実、ツルリンドウの実、等など…。その中でも茸類の存在感は他を圧倒していた。椴松林の木漏れ日の中に目立つ色と目立つ形で秋を体現していた。まるでディズニー映…