松の實・札幌中央区

 市電西8丁目の停留所に面して松の実が見つかりました。ビルの一階、和風の外観にしていますが、ビルを支える大きな柱の陰にあり今にも押しつぶされそうに見えます。中に入ると椅子が目を引きます。背もたれに長い一枚板を使ったシンプルだけれど重そうです。無骨で素朴な作りと塗装です。中央に一人客用の大きなテーブル、周りに4人がけの卓、奥に少し仕切って4人がけが二つ。きっと蕎麦前を楽しむ人のためだろう。
 トップメニューは田舎蕎麦です。太く黒い麺…と注釈がついていました。二番目に「せいろ」とありこれには白いと言う言葉が漬けられている。「さらしな?」とも思ったが「せいろ」を頼んだ。店の人が「白い蕎麦ですよ」と年を押してくれました。きっと田舎蕎麦フアンの多い店なのだと思います。出されたそばは太打ちの二八…だと思います。見たとおり口に入れると思い感じがしますしきっと田舎蕎麦フアンには美味しく感じられるもそもそ感もあります。トップメニューの田舎蕎麦は相当ヘビーだろうと予想できます。私の好みを抜きにすればコンセプトのしっかりした店主の気概さえ窺えるそばです。辛汁もそばに合っているしそば湯も楽しめました。
 メニューを持って行かれたのでわかりませんが、きっと酒や酒のあても揃っている店だと思いました。