2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東京の蕎麦

ひとやすみの後は東京に来た。娘の引越しを手伝うと言う名目で何軒か巡りたい。そばの歴史を語る上で東京と言うより江戸は欠かせない場所だ。山里の食べ物を当時のファーストフードとして取り入れ、江戸風のそばとして作り上げ、「ツウ」としての食べ方まで…

ひとやすみ

県名で言えば青森から京都まであらかじめ得た情報をもとに、各地の蕎麦を食べ歩いた。私なりに「これぞ名店」というお蕎麦屋さんにも行けたと思うが、知らずに前を通り過ぎた名店も数多くあったに違いない。この旅を終えて「蕎麦紀行」としてまとめその序文…

「出石そば」舞鶴

夕方舞鶴に着いた。終わりかと思うと運転がいやになり、夜8時までと言う駐車場に車を入れてしまった。回転寿司でも…と思いながら町を歩くが何も無い。食い物屋に限らずほとんどが閉まっている。人通りも無い。あきらめて駐車場そばにあったレストランにしよ…

越前そば「かめや」武生市

「ふる里」の近くにあり、探す苦労も無く見つかったし腹に余裕もありそうなので入った。最終日とはいえ、昼一時間半のうちに三軒のはしごである。ここでは」もり蕎麦を頼んでみた。たれは甘めで、麺は機械で押し出したように表面が滑らかで長くうどんのよう…

越前そば「ふる里」武生市

見当をつけ車を停めて地図を見ようとしたら交差点の向こうの高い所に「ふる里」のぼんぼりが見えた。カウンターにテーブルが三つ。せまい小上がりがある街中のふつうのたたずまいのお蕎麦屋さんである。椅子の座麺が紺絣もようになっている。 ここでもおろし…

越前そば「和た里」武生市

武生市郊外の住宅街、狭い道を入っていくと黄土色の壁玄関ののれんに薄紫地に白抜きで「和た里」とある。「そば」の幟が案内してくれた。誰も客は無いらしく玄関前に一台分しかない駐車スペースが空いている。 入ると座敷へ上がる形式、茶の間風の部屋にテー…

「山門前みやげ物屋」永平寺

金沢のホテルを6時前に出て「蕎麦紀行」最後の一日。武生の越前蕎麦を目指すが、早いので、永平寺の見学をすることにした。山門前の土産物屋の駐車場に車を入れた。おばさんが寄ってきて駐車券を渡された。「買い物すれば無料で良いから」と言われたがまず…

「しん馬」金沢市

地番と地図をたよりにここぞと思う辺りで「そば」の幟を見つけ、見つかったと思ったが無い。見つけたとき二度もその前を通り過ぎていた所にあった。ごく普通の住宅に「しん馬」と染め抜いた大きな布がかかっていた。切妻の壁に自然板に「しん馬」と書いた看…

「くら」金沢市

金沢市の繁華街橋場の交差点を何度も通過しながら入り口を捜し、無理やり入った小路に 「くら」の看板を見つけた。検討をつけて入れた駐車場はどうも違うようなので車を降りて看板の下の角を曲がったら店の入り口が有った。中に顔を入れ、駐車場を教えてもら…

「渓流荘」(2)五箇山

囲炉裏端もどこも雑然としていてなんとなく腰が落ち着かない。主人は表の水車の辺りでごそごそやっている。打つのは主人らしいが釜前は女の人である。濡れ濡れの水切りの悪い蕎麦が出てきた。挽きぐるみの田舎蕎麦である。香りはあるがつるつるのうどんのよ…

「渓流荘」(1)五箇山

白川郷の道の駅を早朝に出発した。城山天守閣(特に何も無い、茶店の庭)展望台から合掌造り集落を見た。朝の営みを始めた合掌造りの家々から煙が立ち上り、日本の原風景が見えた。しかし、動き出すのは車であり、私のような物見遊山の野次馬である。当たり…

独り居に 街の気越せぬ 冬野あり 未曉 高架橋 下は鴉の 冬野かな 未曉

雪高く氷柱は長く空青く 未曉 新雪を間に餌台と群すずめ 未曉

湯気見えて馴染みの蕎麦屋雪の陰 未曉 吐息にも蕎麦湯の温み街に出る 未曉

雪の校庭道幾筋も始業式 未曉 身を投げて雪ほっぺたに初登校 未曉

「やまこし」白川郷

庄川沿いに156号線を走り、蕎麦荘「やまこし」の立て札を見て荘川を渡ると、木立の中に旅館と一緒に立っていた。合掌造りで建てられているが、建材は今のものと思われる。屋根も萱葺きではない。しかし、旅館と合わせて二棟となれば、相当建築費はかかっ…

「心打亭」飛騨荘川

国道158号線荘川沿いに車を走らせると、飛騨蕎麦街道の幟が蕎麦心を誘ってくる。 MAPまで作って売り込んでいるようだ。心打亭を探したが見つからずUターンした。大きな水車と温泉のある公園と思って通り過ぎた「荘川の里」というところに心打亭の幟が…

「恵比寿西店」高山市

高山市に老舗の「恵比寿」という蕎麦屋さんがあり、その分店がこの近くにある。開店は11時。ひだっ子にがっかりしたのでおいしい蕎麦なら良いなぁと思いながら、見つけた。店頭で白い調理服姿の若者が蕎麦を打っている。本店で打った蕎麦を持ってくるので…

「ひだっ子」高山市

車で登ることができず、シャトルバスでは遅くなってしまうので乗鞍はあきらめ、前夜疲れてたどり着いた飛騨古川の道の駅を早朝出発した。高山市内に駐車場は無く、駅に見当を付けたら案の定市営の駐車場があった。そこに車を入れ、身軽になって市内散策を楽…

帰省の娘童心の声雪だるま 未曉 腰痛の行き先見えず寒の入り 未曉

「安曇野・翁」(3)池田町

レジでお金を払おうとして気がついた。さっきと違うもう少し年かさの男の人がこれも調理服を着て応対してくれた。注文を聞く若者は立っていた。きっと役割分担が決まっているのだろう。釜前にも違う男の人がいる。きっと修行している人たちなのだろう。修行…

「安曇野・翁」(2)池田町

ざる蕎麦800円を頼む。白い調理服姿の若者が応対してくれる。今までの店はほとんどが女の人が多かったので新鮮に感じる。薬味皿にはわさび、大根おろし、さらし葱がのっている。たれは中ぶりのとっくりに半分ほど。蕎麦猪口には入っていない。山に見とれてい…

「安曇野・翁」(1)池田町

県道51号線から町立美術館を目指し、初めて翁へ案内する立て札を見つけた。開店時刻である。裏手の砂利地の駐車場に車を停め表に回る。安曇野の盆地をはさんで北アルプスと対峙する斜面に「翁」はあり、その入り口に立つ。県道からけっこう登って来ている…

「美麻」美郷町

小遠見岳の頂上で逢った夫婦に聞いたら「やましなが有名だけれど美郷の方がおいしいね」と言うことで「美郷」を目指した。山の中に入り、再びもとの国道に戻るように走っていたら、谷の出口に「山品」の看板があった。凝った大きな店でそそられるが、美郷を…

「そば神」白馬村

山道楽を名乗る以上、信州白馬に来て山に登らなければ名が廃る。11時からの小遠見岳登山だったがゴンドラが行けば一人でも載せてくれたのでロス無く登れ、そば神の営業時間内に間に合わせることができた。 登山帰りの汗もそのままに国道沿いの店に入った。2…

「旅の駅・鬼無里」鬼無里町

旅の駅「鬼無里」 久しぶりのホテルでの一泊で爽快。今日は、白馬へ向かう。鬼無里の「とうじ蕎麦」を試したいが、朝が早い。半ば諦めながら、ひと休みのつもりで停めた旅の駅にそばの幟があり、9時開店とある。15分程辺りを散歩して時間に合わせて入店。…

初日射る女子高生の白き息 未曉 船名のはなやぎて待つ漁はじめ 未曉

恵山岬灯台の初日の出

恵山岬灯台の初日の出 朝6時、目覚まし音で目覚める。昨日分けてもらった痛み止めが効いているのか腰の痛みが少ない。これなら大丈夫のように思えて起きた。SU、NAさん、MIが起きて来た。娘のAYUはまだ寝てるらしい。起こすのが可哀想になり、まず、空の様…