2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

栗の花

栗咲く香土に還れぬ欠片土器 未曉

冷麦

冷麦でいいかと訊かれいいと言ひ 未曉

私はサッカーサポーター(2)

その頃兄から二つのことを聞いていた。ひとつは「日本のサッカーはプロチームができなければならない」ということと「そのために子どもたちにサッカーを教え、底辺をひろげなければならない」ということだった。地元に、当時卒業生のほとんどが教員になる教…

私はサッカーサポーター(1)

私のサッカー暦は長いといってもプレイヤーとしてではない。サッカーサポーターとしてである。もちろんその頃はサポーターなどという言葉も無かったが。 サッカー観戦の始まりは中学生の頃からだからもう60年も前になる。当時の函館には実業団のチームがい…

雲海

雲海へ沈み行く道しかあらず 未曉

雲海

雲海や火の山々の沈まざる 未曉

夏の山

シェルパ舞う裸電球夏山家 未曉

オトシブミ

オトシブミ鳥居窟に湧き水に 未曉

オトシブミ

オトシブミほどけば露の玉ひとつ 未曉

夏至

山頂に立つ夏至の日の南中に 未曉

甘草の花

蝦夷甘草内地奥地と言ひし過去 未曉

青田

青田道少年草の匂いして 未曉

水羊羹

水羊羹妻と娘の間に在り 未曉

花火

為兼題「花火」 手花火の消えてためいきそれぞれに 未曉

短夜

短夜や覚めて雉声覚めて雨 未曉

心太

心太玻璃の器も去年ぶり 未曉

袋掛

袋掛天の甘露を零さざる 未曉

牡丹

内外にうたた寝二つ牡丹咲く 未曉

梅雨

蝦夷梅雨やさび重ね付く穴住まい 未曉

牡丹

はばからぬ母のうたた寝牡丹咲く 未曉

梅雨

まっすぐの道まっすぐか蝦夷の梅雨 未曉

烏賊

烏賊腹(ごろ)に汚れし口の無言かな 未曉

夏の宵

夏の宵恩師の皺に我が青春 未曉

山毛欅若葉

山毛欅若葉野仏に御手合はされて 未曉

南風

瀬川先生を囲む会 散りたるを集めて遠野より南風 未曉

若葉

図書館に眠りいくつか若葉窓 未曉

烏賊

初烏賊や腹(わた)もろともに食ふならひ 未曉

余花

雁皮山への痩尾根に嶺桜の小木 君もまた登り来たるか嶺の余花 未曉

沢水に下山の汗を退かせけり 未曉

薄暑

夕薄暑明日が見えるさようなら 未曉