2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の雨

旅行会社の「札幌CAT,sツァー」の一員になった。生憎の雨だったがバスの乗客、運転するわけでもないので居眠りしたり、本を読んだり。バスガイドがいないので周りの女性の話し声にさえ耳をふさげばいい旅になる。 昼食ポイントはしばらくぶりに昭和新山。傘…

浜昼顔

先日上ノ国の海岸で見た浜昼顔が突然句になった。 はまひるがお子の声絶へし蜑の村 未曉

六月

六月が終わろうとしている。格別なすべきことがあるわけではないが「もう六月か」という感慨になってしまう。 六月尽辛きカレーの息を吐く 未曉

サングラス

為兼題「サングラス」 会話にも眩しさ失せてサングラス 未曉

金魚

金魚という兼題が出た。 金魚体験は少ないというか子供の頃の印象が強かったというか、母が大事にしていた金魚の思い出に直結してしまう。緑色の一番大型の硝子の浮き球をもとに父が知り合いに作ってもらった金魚鉢に多い時で三匹の金魚が泳いでいた。その金…

高校時代の仲間と年4回集まる。飲んでばかりは…ということでその内の一回は見識を広める機会として近郊に見学の場を求めている。大間原発の概観、地熱発電とその熱を利用したトマトづくり、そしてその締めくくりとして昨日は知内の火力発電所の見学をした。…

時鳥

この三、四日朝の暗い内から鳴き続ける鳥の声に目覚める。時鳥らしい。姿が見られないので確信がもてないでいたが、今日訪れた上ノ国、勝山館の史跡で確かめることができた。同行の二人が言っているのでやっと私の中で時鳥が定まった。 訪れる人もいない寂し…

毛虫

毒蛾の異常発生らしい。我が家の奥さんは先日ブルーベリーの下の草取りをしているときに首筋に毒蛾の幼虫が落ちてきて、本人にすれば「毒蛾の幼虫に襲われた」。昨日は取り込んだシーツに毛虫が這っていて、洗濯のしなおしを.させられた。一日の大半を過ごす…

夏至

空酒を半月盆に夏至の夕 未曉

父の日

父の日。いずい ゲソ揚げに今日は父の日シールあり 未曉

夏の山

いつもは高山の花々をその広大なお花畑に訪ねる山行になるはずが、今年は花が早かったのと、林道の開通が遅れたため少し寂しい千軒岳登山になった。しかし、いつも見られる花々には遅かったが、そんな人間の都合とは別に山には山で賑やかだった。 山賑やか雪…

アカシアの花

みちのく旅行以来アカシアの花が目につく。先日の千軒岳の帰途、松前温泉のあたりは山肌を覆うように花を咲かせ、舗装道路では花びらが風にうずを巻いていた。しかし、松前だから桜と比較してしまうのか華やかさにかける。 アカシアの花の淋しき花筏 未曉

お花畑

千軒岳に二年ぶりに登ってきた。主目的はだいぶ以前に登った時に見ることができた花をもう一度見ることだ。個人的に幻の花ということになる。しかし昨日の千軒岳は森林限界上は強風を伴う深い山霧の中だった。今年も見ることはできなかった。 幻の花の名念じ…

汗疹

汗をかく。それも大汗かきである。そしてこの頃その汗に皮膚が負けるようになり汗疹に苦しめられる。4,5年前汗疹が出て市販の薬を素人療法で使ったらかえって広がりただれひどいめにあった。以後皮膚科からもらった薬で早め早めに対処して何とかしのいで…

烏賊

昨日、まだ小さいが夕飯に烏賊が出た。我が家の初烏賊である。我が家で烏賊の三平汁と称している烏賊ゴロもろとも食べる潮汁は小さく身が柔らかいこの時期ならではである。初物だから四ハイ程は刺し身にした。その時の烏賊ゴロで今日の昼はにんにくを効かせ…

みちのく余韻(四) 最上川の舟下り、途中の対岸に設けられた小屋掛けの船着場に船が着けられた。トイレが小高いところに用意されていたが、小屋には魂胆が透けて見えるかのようにいろいろなものが売られていた。着く寸前に「焼き鮎」の看板が見え、降りるつ…

涼し

みちのく余韻(三) 旅の印象が強かった所為かふとしたはずみで旅をしている自分を思い出してしまう。多くが羽黒山の五重塔の前にいる自分である。日程の都合で山頂の本堂から(登らずに)汗をかいて降りて五重塔に辿り着いた変則的なお参りの形になったから…

烏賊釣

為兼題「烏賊釣」 烏賊が店頭に見え始めた。この時期はまだ松前沖や奥尻周辺の漁が中心で、函館の夜景と烏賊釣灯の競演も、私の馴染みの椴法華沖の烏賊漁ももう少し後になる。今とれる小型の烏賊は、我が家では「烏賊の三平汁」と称して、昆布出汁の潮汁で、…

金魚

為兼題「金魚」 金魚と聞けば思いは一気に子供の頃の家の出窓にあった大きな硝子の浮き球で作った金魚鉢に至る。漁業用の緑色した浮き球金魚鉢に泳ぐ金魚は多い時で3匹位だったろうか。母が餌をやり水を取り替えていた。とても重かったので学生時代には私が…

毛虫

この時期になると我が家の奥さんは毎晩毛虫駆除に余念がない。時には小一時間も猫の額の菜園を懐中電灯で歩き回っている。以前は擁壁の下に投げ捨てていたが、どうもそれらが擁壁を登って帰ってきているらしいことに気づきこの頃は「可愛そうだけど」と言い…

蟇蛙

みちのく余韻(二) 堂朽ちて啼く代々の蟇今日の蟇 未曉

蓴菜

みちのく余韻(一) 酢蓴は呑むべし羽黒山下りて 未曉

涼し

旅三日目最終日。立石寺。朝早い所為か人が少ない。立石寺の代名詞石段を登り始める。大きな石に墓碑が刻まれ、垂直の岩崖には仏が彫られ、なにか収められているのだろうか穴が穿たれている。石段は大岩や大杉に曲げられ細められ見事なまでに同じ段差で奥の…

青葉

旅二日目。鳴子の宿を出る。 浴衣着ればこけしとなりぬ鳴子宿 未曉 尿前の関に芭蕉の足跡を訪ねた。関跡も良かったが斜面に口を開けた踏み分け路のような旧道に芭蕉の姿が重なった。雨に降り込められ、案内の人を頼んで雨に荒れた山刀伐峠の難所を出羽へ越え…

山法師の花

瓢箪句会の奥の細道を辿る吟行第一日、レンタカーは東北道を南下した。窓外は道路脇の斜面に、そして離れた山裾に白い房状の花が目立つ。ニセアカシアらしい。運転手交代で入った花輪のPAでは「ここにもニセアカシア」と思って近寄ったら山法師の花だった。…