2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧
雨のような雪に濡れながら水布団のような雪を道路脇へ避けた。寒くなってこのまましばれられたら大変だから。その前に解けそうな気もするが…。それが終わったら疲れて何もする気がしない。そういえば今日は閏の日。余った日と言えなくも無い。非生産的な一日…
相傘の壊れて可笑し春一番 未曉
剪定に残りし枝や海光る 未曉
まだ降るかとて厭ひても春の雪 未曉
雪山に足痕無尽海光る 未曉
一年の老い見られつつ雛飾る 未曉
今は次の戦前だと言われる。安倍首相のアナクロニズムが取り戻そうとしている「美しい日本」がそれらしい。一方その底流には着々と戦争へ突き進む戦前があったから戦争へ突入してしまったのに。 戦争の悲惨さや反省、戦後の苦労努力は私も耳にし目にしてきた…
残雪は汚るる人は色を着る 未曉
今日に明日積む術も無し薄氷 未曉
話すほど落ちどころ無き斑雪 未曉
私の記憶では私の人生最初の友達はロシア人のトーリャという男の子だった。終戦前後の混乱の樺太でのことだ。記憶と言っても上下にスライドさせる窓に私とトーリャが頬杖をついて居るのを外から撮った写真とその名前の記憶だ。写真を撮ったくらいだから友達…
スノーシューなどで雪原を歩いていると雪虫を見つけることがある。一緒に歩いている昆虫に詳しい人に「雪虫」というと聞いて驚いたことがある。「雪虫」は北海道では11月頃、綿のかたまりのように空中に群れて漂う虫のことを言うし私もそう思っていた。しか…
星高しギリシャ悲劇の冴え返る 未曉
日輪に融雪剤の墨絵かな 未曉
道南は雨の春一番。積もった雪が嵩を減らしながらなおこびりついている。そこに吸い込まれるように雨が降る。 口下手を承知の余生雪に雨 未曉
足裏に土のたしかさ氷割る 未曉
私が子どもの頃毎晩酒を欠かさない父は多くの場合別献立だった。いわゆる酒の肴は父だけと言うことが多くそれこそ子どもの私は垂涎の目で見ていた。特に年に一回時期になると母が作るイクラは最初の一回は食べさせてくれるが、それ以降は毎晩父一人の肴だっ…
冬帝や難民北へ漂流す 未曉
蹲りゐても冬帝容赦なく 未曉
私の所属する俳句サークルでは会員が順番で次月の兼題(季語)を出題することにしている。来月を見越しての出題なので先走る傾向にあるが、今までの兼題一覧表などを作って参考にしてもらったらそこにある兼題との重複を避けようと一層先走りが激しくなった…
兄の忌 香の火や納骨堂の冴返る 未曉
電池切れて何日(いつ)の三時や冬日向 未曉
牡蠣手強し弓手軍手に守らせて 未曉
生きている証の程の雪を掻き 未曉
函邢に裏夜景という絶景ポイントがある。 雪晴れや函館夜景宙へ出航る 未曉
仏壇に供え邪気を払ってもらった豆を食べるだけの手抜き節分だが、思うことだけは強い。 この後も豆で鬼打つ国の民 未曉 豆とい弾丸の優しさ鬼やらひ 未曉
私の記憶では私の人生最初の友達はロシア人のトーリャという男の子だった。終戦前後の混乱の樺太でのことだ。記憶と言っても上下にスライドさせる窓に私とトーリャが頬杖をついて居るのを外から撮った写真とその名前の記憶だ。写真を撮ったくらいだから友達…
もう二月、少しは新しい気持ちを持って一年をスタートさせたはずなのに… 二ン月や登りしはずが下りてをり 未曉