2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

栗の花

東京都知事選挙が終わった。他所のことなのにあの人がいいこの人はダメだなどと考えさせられていた。 思った人は落選した。だけどもし彼が当選していたら、私がもともと反対の東京オリンピックに対してうつつを抜かして賛成している人や、今更無駄遣いなどと…

紫陽花

今年我が家の庭の紫陽花の色が美しい。ここ数年来私は「北海道に梅雨はある」と言ってきた(誰と言って反対している人を名指しできるわけではないし、だからといってどうということはないが…、温暖化が進む中旧態依然としたイメージだけで北海道を自慢するの…

水着

こういう兼題が結構困る。水着という季語で思い浮かべるのは俳句を詠むほうも読者の方も大人の女性の「ファッション」としての水着だから、当然着たこともなく、まじまじと見ることもできないできたことを句にするのは難しい。 乏しい経験の中で印象に残って…

夏の朝

じめじめした不快な夏の朝。起き抜けに眼鏡を探して机をさわったらパソコンの画面が起ち上がり、ちかちか明るく目に刺さってきた。どうやら消し忘れたらしい。どうせすぐつけることになるだろうが、朝一番から暑苦しいパソコン画面でもあるまいと思いシャッ…

花火

雨が続く日の宵、なぜか庭花火を思い出した。夕刊に入っていた花火大会のチラシのせいかもしれない。 手花火や震え持つ手を包み持つ 未曉

木下闇

昨日はまだ登山規制中の駒ケ岳、その西麓の西円山を歩いた。駒ケ岳山頂へつながる佐原岳への分岐以高は道は整備されていなかったが西丸山へはしっかり草が刈られ登山者を迎えてくれた。駒ケ岳は麓の緑化が進み登山口からしばらくは鬱蒼たる樹林帯の中である…

裸足

下駄裸足湯温の道を道後かな 未曉

涼し

今回の四国旅行の細かな計画は私が立てた。そこに祖谷渓谷ドライブを忍び込ませた。「祖谷渓谷へ行ってかずら橋を渡ろう」というキャッチフレーズで粉飾しながらそこの祖谷蕎麦を食べるのが目的だった。 どういう造山活動の故かわからないが四国の山は海岸か…

蝉時雨

高知市では竹林寺というお寺へ行った。四国遍路三十一番目の札所である。 四国遍路は純日本式トレッキングの粋として憧れはある。聞くとお金はあまりかからないし、時間は余るだけある。退職したらなどと以前から考えたこともあるが結局は肝心の信仰心が大き…

蝉時雨

暑さを覚悟して行った四国旅行だったが猛暑日の日は無く、汗さえ厭わなければ金比羅さんの石段も高知城などお城の登りも計画通り楽しめた。函館と違うのは朝、夕の涼しさが無いことだ。朝は一日の行程が負担のように思えるし夕方は疲れが倍になり、旅に来て…

棚経

早かったが旅行前にと思って墓洗いと墓参は済ませていた。旅から帰って花を挙げ、供えたままにしていた盆菓子と酒をそのままに「二十日盆ということで」と言い訳をしながら手を合わせた。 兼題習作「棚経」 棚経や銘酒たちまち父の味 未曉

洗濯物を取り込んだらシャツの胸ポケットに小さなふくらみ「しまった」ポケットのチリ紙をそのままにまた洗濯機へ…。しかし出てきたのはティッシュではなく折りたたまれた紙。溶けて他の洗濯物への影響はなかったようだ。紙片は濡れて乾いて塊になっていた。…

前後泊の東京を入れ四泊五日の四国駆け足旅行をしてきた。覚悟していたほどではなかったがやはり今どきの東京や四国は暑い。金刀比羅宮の階段、川越小江戸の街歩きでは汗の上に汗を着て歩いた。暑さに負けて句をメモしたものを失くしてしまった。思い出せる…

ビール

昨夜、句会の後の一杯会。年中生ビールから始まる会だが昨夜はビールの美味さがぴったりの宵だった。 声高にビールの数は人の数 未曉 乾杯の他に理由なしジョッキ挙ぐ 未曉 乾杯!のビールの泡の軽さかな 未曉 始まってしまったらすぐいつもと同じになったけ…

昼寝

為兼題「昼寝」習作 数行の活字道連れ昼寝入る 未曉

七夕

参議院議員選挙投票。粉飾決算のような景気判断の鎧の下に憲法改悪の本音を隠して与党が圧勝。暗澹の空に星が見えないのは老眼乱視の隻眼のせいばかりではないだろう。政治は子どもの未来に直結する。 数年後に親となる18歳の人たちへ…手に入れた選挙権で…

浜昼顔

桧山の海岸に海辺の花とそこにくる夏の蝶を撮るドライブをした。 吾にあらず浜昼顔に待たるるは 未曉

七夕

子らの声表通りに笹飾り 未曉

夏の霧

北限の道南の山毛欅も美しいが、気のせいだろうが秋田駒ヶ岳の山毛欅には優しさというか樹相に丸みを感じた。特に古木や巨木にそんな思いを強くした。 夏霧を離さぬ山毛欅の古木かな 未曉

わたすげ

二日目は乳頭山を目指した。朝までの雨で滑りやすい道を悪戦苦闘しながら登った。加えて背丈以上の笹竹や木々が登路端を覆い、時にはかき分けるように登らなければならなかったし、何より視界が目の前だけという単調な登りに疲れを強いられた。 それがいっぺ…

今回の山旅では「湯ぽぽ山荘」「蟹場温泉」という山の湯宿に三泊した。山の幸が中心の夕食には三晩それぞれに岩魚、ニジマス、鮎を味わうことができた。北海道ではどんな山奥の旅館でも海の魚の刺身が出てくるが秋田の山の宿にはそれは要らない。「川魚が食…

ニッコウキスゲ

秋田駒ケ岳と乳頭山に山行した。たくさんの山野草と展望に迎えられた山行になった。ヒナザクラやオノエランなど可憐な花が多かったが、句になった最初は真横に花を向けたニッコウキスゲだった。 木道に人待つ日光黄菅かな 未曉