2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

草いきれ

草いきれ牛の乳房の豊かなり 未曉

氷水

迷わずにいちご氷を選びけり 未曉

炎帝

異常である。残暑の方が気温が高く幾日も続くとは。 雑草であり炎帝に刃向かへり 未曉

残暑

一行の見舞い炎上残暑かな 未曉

白桔梗

白桔梗汚れ無き世は望まねど 未曉

紐育から蛍の句歓迎句座 未曉

イカ刺

帰省した娘を椴法華へ連れて行く。義母が朝獲れのイカ刺しを作ってくれていた。 笊盛りの義母のイカ刺し浜昼餉 未曉 イカゴロを棄てに築港に出ると頭の上に海猫や烏が群がってくる。ゴロをコンクリートにあけると頭の上から脇の下から一斉にくちばしをのばす…

初秋刀魚

東京の娘が帰省したので、やっと出回ってきた秋刀魚を買った。初秋刀魚である。 皿余す焼き初秋刀魚存分に 未曉

灼く

イワオヌプリ 山頂へ矢印灼ける虫登る 未曉

払暁に一点の涼蛙鳴く 未曉

初秋(2)

遠く来て雲の形に秋を見し 未曉

初秋(1)

二人連れ「もう秋だよね」「秋だよな」 未曉

秋の夜

清書する癖字も我が身秋の夜 未曉

炎帝

座布団を干し炎帝の座したまふ 未曉

虫の闇

野良猫にいつもの通路虫の闇 未曉

夜の秋

逆撫でる臑毛やはらか夜の秋 未曉 絹の闇羽織りたるごと夜の秋 未曉

終戦忌

引き揚げも餓えも戦争終戦忌 未曉

秋簾

為兼題「秋簾」 待つ心置き忘れけり秋簾 未曉

夏の果

夏果に抛り出されて五輪閉ず 未曉

枝豆

為兼題「枝豆」 一寸を飛んで枝豆句にならず 未曉

朝焼

朝焼やメダルを断ちし笛が鳴る 未曉

枝豆

為兼題「枝豆」 酒あらばこその枝豆青々と 未曉

新島襄渡航出発の碑 国禁の波低からん襄の夏 未曉

夏の日

破れ蝶の影を葉裏に夏日差し 未曉

立秋

秋立つや観光客になりすまし 未曉

原爆忌

原発のドームもありぬ原爆忌 未曉

夏休み

掌の上の生命の不思議夏休み 未曉

合歓の花

倫敦の聖火(ひ)や雨に燃え合歓の花 未曉

合歓の花

夕暮れて雨美しや合歓の花 未曉

新涼

新涼やあおのけのに飲む喉ぼとけ 未曉 新涼やウッドデッキに残されて 未曉