2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

雪だるま(1)

本町へ出て生じた少しの時間つぶしに、以前勤めた小学校の校庭に行った。雪だるまを写真に取りたかったからである。降り始めの時季のこんな雪の日、子ども達の昼休みは雪だるま作りで終わる。「子どもはこうでなくちゃぁ」と体育の時間も雪だるま作りや雪合…

まだ降りつもりそうなので朝の雪掻きを途中で止めた。午後になって漸く小降りの断続になり、昼食後の一汗で終わった。今日の雪は重い。 雪晴れて地にある雪の重さかな 未曉 雪止んで鳥騒がしき枝の空 未曉

土覆ふ雪解かす土覆ふ雪 未曉 せめぎ合うものの狭間に雪や降る 未曉 断続的に雪が降る。明日の朝は雪掻き必至だろう。

枯れ草に覆われた向かいの空き地を白い野良猫が忍ぶように歩いてくる。妻の宿敵である。狙いは小鳥か鼠か、身を潜めるように歩いているが、草が枯れていて私には見え見えである。 野良猫の十一月に透けてをり 未曉 三寒四温の寒は寒さを増し、温は日射しの力…

そろそろ自分の年賀状の準備をしなければ…。新年らしい句を勢いよく葉書いっぱいに書いて…と構想は出来たが肝心の句が出来ない。 昨年末の使わなかった句から 六枚の志功板画や初暦 未曉 函館デザイン協議会の展覧会を見に行ったり、買い物をしたりしている…

 庄司山初冬

庄司山は普通入山ポストのある所から左回りに、北側から頂上を経て南側へ降りて一回りするのが私達の一般的なコースだが、今日はアプローチが桔梗尾根と言うこともあり南側から登るピストン登山になった。 登山口への分岐を左に登りにかかる。蒲公英の綿毛か…

庄司山初冬 昨日連絡がないなぁーと思っていたら、朝電話が来て急遽庄司山行きが決まった。絶好の小春日和である。中ノ沢神社で待ち合わせ、桔梗尾根下に車を置いて歩き始める。農道を歩く。春に備えて荒く耕された畑や畝作りまで終わっている畑が広がってい…

朝布団から出ていた腕が寒くて目が覚めた。小さな窓から朝の齢光と共に寒さが射し込んできた。起きる。窓にいつもの景色が貼り付いているように薄明るい。 玻璃の窓すきとおり来る寒気かな 未曉 空に明けの明星が冴え冴えとある。 明星や霜夜を統べるごとく…

椴法華行き。落葉も終わり、裸木が山を作る。冬芽の赤さもあるのだろうが、赤ちゃんの肌のようなその色は雪を前にあやふい。 肌色の木々危うしや冬の前 未曉 習作「師走」傍題「春待月」 信ずるという覚悟して春待月 未曉

まさしく歳時記どおりというべき小春日和の一日となった。絶好の小春日和と思いながら日がな家の中にいたのでは絵に描いた餅だが、気持ちが良いことはまちがいない。忘れたことも忘れてしまう… 枝垂れ葉の落ちるを忘る小春かな 未曉 風呂帰り、春の夕べよう…

兼題「炬燵」 楽しきを足が覚えし炬燵かな 未曉 「短日」 短日や備忘ノートの手暗がり 未曉

台場山の落ち葉道を大沼側から登る。遠目には一面の落ち葉が林道を隠してしまっている。 朽ち標いたはるごとく朴落葉 未曉 反対に小鳥は隠れるものが無い。林間に、枝の狭間に露わである。 鳥影の樹間にあらは落葉の山 未曉 短いけれど急斜面は二日酔いにき…

兼題句習作「炬燵」 文机となりたる電気炬燵かな 未曉 我が家で自慢できる物として、前にもどうだん躑躅の色の見事さを書いたが、その雪囲いをした。屋根落ちの雪から守るためだが、この雪囲いが発色のみごとさにつながっているのではないかと密かに思ってい…

為習作 兼題「息白し」 ため息の白き塊夜明け前 未曉 「短日」 灯せば短日窓にうろうろと 未曉

久しぶりに家族4人で外食し 赤煉瓦倉庫の「時」や蔦紅葉 未曉 土産を買って 雪といふ文字入る土産帰京の子 未曉 空港に見送った。 寒さ発ち寒さを飛びて東京や 未曉

急に谷地頭温泉に行くことになった。駐車場から温泉の入り口に行くまでの間に身体が冷え切ってしまうような寒さだった。慣れてしまえばいいのだろうが、寒い。温泉脇の急坂を温かそうに身まかなった女の子が元気に登っていく。背中にピンクのランドセルを背…

毎年のことだがジャガ芋を一袋買った。今年は、安いハネ薯とのことで品質や味には問題ないが、大きさや形が商品にならないものらしい。早速食べることにしたが、形状がさすがジャガ芋らしく凹凸が激しく、ポリープのような突起がいくつもあってとても剥きづ…

習作、歳時記から「冬座敷」 座敷と言われるような部屋は我が家にはない。子ども時代を過ごした家には座敷と呼んでいた部屋があった。呼んでいただけで夜になると父母の寝室になる部屋だったが、昼間は畳に漆塗り風の卓があり、南面全部が出窓に障子が明るい…

夕方、強い風雨が一休みしているときの産業道路。前日あれほど輝いていた銀杏の黄葉が落ち葉となって道路のへばりついていた。少し薄くなったた空に助けられて、銀杏の黄色が地面を明るくしている。落葉明りとでもいうのだろうか。 黒ブーツ落葉明りを歩きけ…

娘を空港に出迎えた。駐車場に下りると空港ターミナルの明かりの上に冴え冴えと三日月があった。飛行機が一機視野の中に下りてきた。娘の乗った飛行機ではないようだ。 空港に飛行機降ろし冬三日月 未曉 為兼題「師走」習作 明日師走昨日のごとき今年かな 未…

私は吠える犬が嫌いだ。近所のTaさんの番犬が良く吠える。尻尾を振りながら吠えているので好意的だとは思うが、やはり繋がれていて欲しい。その犬小屋を覆うように大きな栗の木がある。毎年近所のSaさんの子ども達と採らせてもらうのだが、今年はいつも…

午後、雨が上がり強風のせいか雲が切れて青空も見えてきた。日射しが隣家の楓を輝かせる。幾本かの枝先は葉を風に奪われ寒々しいが、木の大部分はまだ暖色の衣装をまとって私の部屋の大窓の半分を占めている。 雨止んで紅葉真先に乾きけり 未曉 Sakagさ…

一軒おいた家は、10月になると東京の家に行き、梅雨前からこの家で過ごす。そして夏は土を楽しむように毎日庭に出ている。しかし、この家の主は春の見事な辛夷の満開を見たことがないし、今の時季の黄葉も目にしていない。特に今は周囲に植えてある木々の…

松倉川渓谷

四度目になるだろうか。泣面山に向かった。今までは赤川から寅沢林道で万畳敷に入ったが、道路が毀れているということで松倉川に沿う林道からアプローチした。 私には初めての道である。旧市内で唯一外観さえ見たことの無い小学校が鱒川小中学校だった。旭岡…

我が家の裏を通る高架道路の副道はJR本戦で行き止まりになっている。高架道路の方はJRを越えて新道へ繋がっているが副道はどういう計画か全く使われない道路として造られ、今は舗装路と歩道が草に覆われている。それだけではない、高校生が潜り込んでき…

私が購読している俳句結社誌今月号に、投稿した五句のうち一句が採られた。実は前号では三句採られて気を良くしていたので、今回はその鼻を折られてしまった。一句採られたのもお情けかもしれないが、その句が採られ、他の四句が落とされた理由を読みとらね…

二週間前に買った新米を昨晩食べた。以前の米が残っていたので今まで待った。 ひとふりの塩の手皿に新米食ふ 未曉 我が家に育ち自慢の出来るものは、今の時期の満天星の紅葉しかない。 満天星の落葉真っ赤に根土温し 未曉

雨模様の文化の日。明日の句会への選句をしたり、歳時記から季題を得て作句したり…。 雨一望庭冬ざれにつながれり 未曉 我が家の満天星躑躅の紅葉が鮮やかで美しい。 満天星の鮮紅映す石白く 未曉 季題「朴落葉」前にも作ったが、シンプルに… 朴落葉雑兵の待…

一日遅れでカレンダーを11月にした。 古暦あと一枚の裏表 未曉 歳時記を繰っていたら「炉開き」というのがあった。我が家も一週間前くらいから暖房を入れ始めた。といっても寒さに合わせボタン一つで済む。ついいつもの癖で昔を思い出してしまう。 10月…

七飯町民文化祭 どんぐりで大き団栗園作品 未曉 食堂に子ども賑わう文化祭 未曉 若き汗老いの目集め文化祭 未曉