2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

季題「夏椿」 教えてもらって見た夏椿は思いのほか地味な感じがした。花期が終わりごろだった姓かもしれない。その木はその家の庭木として玄関先にあった。 夏椿わが名を探す句誌届き 未曉 季題「文月」 42歳のとき、自分達が発行していた高校新聞が百号に…

季題「西瓜」 私は西瓜はあまり好みではない。出されれば口にするくらいだ。この頃は買ってまで食べることはほとんどない。しかし娘たちが子どもの頃はよく買っていた。長女が汁を吸うくらいしかできない誕生前に大きな西瓜を買ってしまったことがある。長女…

そろそろ句会が迫ってきた。今回の兼題は経験したこと、味わったことの無いものが多い。宗教的なものはことのほかそれが強い。それを承知で…。 季題「送り火」 送り火や預けて煙る痩せ我慢 未曉 逆に山歩きなどをしているといつも眼にしていて鈍くなっている…

季題「盆踊り」 盆踊り踊らぬことを少し恥じ 未曉 盆踊り踊り上手に小さき輪 未曉

季題「団扇」 焼肉の匂いもありて破れ団扇 未曉 季題「夏菊」 夏菊の豪雨に伏して暗き午後 未曉

季題「竿灯」 数年前鳥海山に登ったとき、その山行の企画に、登山後「竿灯」見物を盛り込んでくれた。前の夜は鳥海山の山小屋で過ごし、次の夜はお祭りの真っ只中だった。 竿灯や地からはがされ起ち揃ふ 未曉 季題「ねぷた」 竿灯が見る者と見せる側に距離感…

カナディアンロッキー・山名(2)

開拓と山名という視点で見ると、北海道も同じことが言える。自然を神とし自然と共に暮らしていたアイヌの人たちにしてみれば、和人による「開拓」と言う進入はドカドカ歩き以外のなにもでもなかったろうと思う。しかし山名に限って云えば、山名にいわゆる人…

カナディアンロッキー・山名(1)

ニュージーランド南島に「アオラキ」という山がある。現地のガイドが「雲をつらぬく峰」と言う意味だと教えてくれた。いい名前だ。フッカー谷の前方に立ちはだかるように聳えるその山は、最初雲に隠れて見えなかった。あきらめながら、谷の行き止るところ、…

朝、豪雨。この雨雲の向こうに夏の暑さが待っているような気がしてそれも億劫だ。 夏菊や豪雨流るる道の傍 未曉 夏の雨暗光りして水溜まり 未曉

カナディアンロッキー・歩きのDNA

欧米人の少なかった四娘姑は別として、ニュージーランドトレッキングもヒマラヤのトレッキングもそして今回のカナディアンロッキーも、欧米系の人と歩くことが多かった。そこでいつも思うのは、欧米人のドカドカ歩きである。すごいスピードで歩き、途中の花…

カナディアンロッキー・第一印象

ヒマラヤの造山活動と同じように、プレートとプレートのぶつかり合いで押し上げられてできたロッキー山脈もまた同じように荒々しい。刃を空に向けた稜線が一点で集まり、登ることもそこに立つこともできないような鋭い峰峰が重なっている。その間を万古の氷…

今日締め切りの兼題「朝顔」。朝顔は誰でも知っている。鉢植えが多くその時期通りに出てきたりする。だから咲いているのに出会うと何かいいことがありそうな気分にさせてくれる。 朝顔見て花占いは要りません 未曉 Kuさんに教えてもらった場所に沙羅の花を…

サスカチュワンクロッシングという、ハイウエイそばのロッジに泊まった。レストランと土産物屋を中心にたくさんのロッジが取り囲んでいる。他には何もない。ロッジと言っても入ってしまえばホテルと変らないものもあれば、粗末な小屋風のものもある。工事関…

さすがロッキーの山の中、夏に向かっているはずなのに前日午後からの雨が雪となってトウヒなどの針葉樹をクリスマスツリーにしてしまった。標高2000Mの尾根道は積雪に覆われ、道端にあるはずの花も見られない。水をたっぷり含んだ雪に足を取られながら…

季語閑語

*[季語閑語] 昨日と言うより、今朝カナディアンロッキーハイキングの旅から帰ってきた。余韻の中にある。 女名を得て雪嶺の湖に映え 未曉 褶曲山脈だからこその削り取ったような鋭鋒がこれでもかこれでもかとハイウエイの両側に飛び流れる。 霧の彼方万年氷…

椴法華の義母が「このごろ浜、なんも揚がらなくて…」と言いながら、小さな鰯をくれた。私はこれをしゃぶしゃぶにして食べるのが好きである。大根おろしを入れたポン酢が合う。 七月や油浮かせて湯の鰯 未曉 ウッドデッキで呑むとそれだけでいい。いまどきの…

所属している七飯俳句サークルの句会報の編集を引き受けることになった。例会で投句、互選された句を載せるだけのものだから、作者ごとの句の羅列でいい。しかし、折角任されたのだから少し独自色を出そうと思って考えた。お金もかけられないし、毎号のこと…

烏帽子岳で棕櫚草を教えてもらった。暗紫色で小さい地味な花である。 棕櫚草の身退いてくれて合うピント 未曉 横津岳の小沼の周り花が少なかった。雨蛙が申し訳なさそうに出迎えてくれた。 頂上の小沼行く雲雨蛙 未曉

横津・烏帽子 花の色

今時期の花狙いで横津と烏帽子を歩いた。カナダ行きでパッキングしてしまった所為もあるが、天気もいいし握り飯だけを持った散歩気分で歩いた。 ハクサンチドリがいたるところに咲いていた。もう花期は過ぎているが、形も美しく横津の高原を彩っていた。ハク…

準備の準備会

50年前に高校生として作っていた高校新聞、30年前に百号となり当時のメンバーが自分たちの仕事の合い間に集まって創刊号から百号までの縮刷版を出版した。そして母校、函館東が北高と統合をしてその高校新聞が169号で終刊した。 誰に頼まれたわけでもないが1…