2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

初雷

初雷やビニルトンネル波立ちぬ 未曉

桜木町 蕎麦前に花五分咲きの寛永寺 未曉

春日

東京から夕方の新幹線で帰ることにして、半日いわゆる谷根千を歩いた。鶯谷駅を降りて根岸の子規庵、谷中銀座、伊勢辰、ヒマラヤ杉、寛永寺、上野公園と巡る道を老若男女の散策者と行き交い、追い越し追い越されながら歩いた。私の目当ては子規庵と目星をつ…

行く道を基地に曲げられ春暑し 未曉

春夕焼

シーサーに一日の疲れ春夕焼 未曉

春の雨

平和祈念公園 幾万の名前礎(いしじ)に春の雨 未曉

仏桑花

やちむんの里 赤花を咲かす黄土や登り窯 未曉

卒業

ちゅら海水族館 4階分もある大水槽を回り泳ぐジンベイ鮫を半ば口を開けるようにして見ていたら隣に女子二人組が来た。声高のおしゃべりに「卒業記念にこれを見たかったの−」と一言あった。そして二人とも声が無くなった 卒業記念旅行とは贅沢な…と思ったが…

卒業

卒業日兄弟喧嘩しずらくて 未曉

名残雪

名残雪湖にしずかや鳥の留守 未曉

春暁

兼題「春暁」 春暁や闇を押し引く太極拳 未曉

待春

待春や朝夕二錠三十年 未曉

木の芽

手庇に棄郷一望木の芽雪 未曉

私の芭蕉十句

「飲み会という句会」と言うべきか「句会という飲み会」と言うべきか、要は月一回集まって句会の後にしっかり飲み会をする仲間が居る。その一人がある本を紹介した。全国三百人余の俳人に「好きな松尾芭蕉の十句」を挙げて貰い、点数をつけてその中でのラン…

春浅し

春浅し遠嶺の雪を墨で描く 未曉 春浅し墨書の跳ねの青味かな 未曉

秋、ジャガイモを分けて貰おうと浅井さんの家に行ったとき久しぶりに厩に入った。今は納屋というか物置として作物や農具が置かれている。娘と浅井さんの孫が同級生だった関係でおつきあいするようになったころこの厩でおじいちゃんが年老いた道産馬を世話し…

うぐいす餅

うぐいす餅酒飲むように口を寄せ 未曉

古草

古草や沢ことごとく水迅し 未曉 古草やひそと立待つ野の仏 未曉

地虫穴を出づ

地虫出づ軟骨不足気味の膝 未曉

風船

風船を持つ子にもひも結はへねば 未曉

水面てふ衣かぎ裂きて蛙鳴く 未曉

日永

ルーティンとやら不足して日永かな 未曉