2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧
クメールの冬暑からむ椰子の水 未曉
かぶり着る赤きセーター背を正す 未曉
納豆飯食ってる外の聖夜かな 未曉
枯野原に吠ゆ猟犬の裔として 未曉
小豆汁はぜてぐらりと冬至南瓜 未曉
真冬日も少ないし雪も無い。しかし雲が多く日射しもないのでこんな日の方が寒く感じる。天気予報の気温情報に身体が油断するからかもしれない。 背を丸め悴む心守りけり 未曉
初句会の兼題「雑煮」、 私の育った家は三が日朝は雑煮をいただいた。父や母が育った東北の習いだったのだろうが父はそれにこだわった。母も「全部用意できているから楽で良い」と言っていた。 父がストーブで焼いた餅を、母が作ったすまし汁にあわせる。神…
煮凝りの凝り明かしたる鰈鰭 未曉
解かしたきこと間にあひて冬の雨 未曉
鷲の眼を一匹の鮭溯り行く 未曉
遊楽部川と言うは当て字ぞ鮭の川 未曉
食ふ他は為すこと無き日山眠る 未曉
雪降り積む籠城といふ戦あり 未曉
一年は短し年の暮長し 未曉
掃くほどの雪こそ雪と申すべし 未曉
難民の子等へと急げサンタクロース 未曉
さようならに軽重ありて冴ゆる星 未曉
雪ふるふる眠りの深き絵本たち 未曉
船大工逝きし漁村の年の暮 未曉
もの足りぬ味で悪いか早生蜜柑 未曉
雪靴の吾子や思わぬ遠くまで 未曉
冬ざれや秘密解かさぬ嘘が吹く 未曉
片時雨傘差してる子閉じてる子 未曉
老いぬればこその得るもの冬日向 未曉
水雪の街を鎮める重さかな 未曉 投句一句も取られず 水雪や全没の古志届きけり 未曉
けものらの無一物なり時雨けり 未曉