2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧
明日はもう十二月 書き出しを待つ八百字十二月 未曉
手につつむ山頂コーヒー冬初め 未曉
掃くほどの雪。この青空ならばすぐ溶けるだろうが箒目が好きなので掃く。 箒目に石庭気取り雪を掃く 未曉
湿った雪が午後には積もり、雪掻き初日となる 雪国に雪掻き初むる日の来る 未曉
特急の窓寒月と吾が顔と 未曉
今回は地下鉄東西線新札幌〜大通り間で探した。南郷18丁目駅で降りて栄通を南へ五〜六分に「季風」という蕎麦屋さんがある。1時前だったが客はいなかった。小上がり含めて20席。メニューは蕎麦中心のいわゆる蕎麦屋さんである。明るく優しい声で迎えて…
日ハムの優勝パレードに巻き込まれたくないので新札幌で北斗を降りることにした。蕎麦屋を探したら駅直結のサンピアザに「三たて」を標榜する大雪庵があった。 12時少し前だったがもう満席に近かった。一人客のために作られたカウンター席でもり蕎麦を頼ん…
初冬の雨や目覚まし音遠く 未曉
初冬や友の喪告げる葉書来る 未曉
外に内に雪降る降る影降る降る 未曉
初雪やいよいよといふ四文字分 未曉 嬉しいと思えしころや初の雪 未曉
習作 為兼題「年の市」 年の市おまけも小さき神の物 未曉
剥落の山河や吾も落葉風 未曉
朝時雨解散の記事濡れて来る 未曉
朴落葉地を守らんとまた一葉 未曉
習作 為兼題「年の市」 客もまた手焙りながら年の市 未曉
みかん食ぶ刃物の要らぬ優しさを 未曉
その後母と石井さんのおばさんとの手紙のやりとりがあり、いきさつがわかってまたびっくりした。石井さんのおばさんは国鉄から報告を受けてあきらめようとしていたそうだ。 石井さんが出発した翌朝、発車前の点検のため国鉄の職員が貨車の戸を開けた瞬間りゅ…
りゅっこは左足が不自由だった。立つときは四本足で立つこともあったが、歩くとき、走るときは後ろの左足を使えずに走った。非常階段から落とされた後遺症である。下あごを撫でているときは気持ちよさそうにしているが、頭を撫でると「ウ〜」とうなりだし、…
りゅっこ 私が子どもの時私の家に犬がいた。名前は「りゅう」と言ったが、みんなは「りゅっこ」と呼んでいた。しかし正確に言うと私の家の犬ではない。 終戦直後、樺太から引き揚げてきた我が家は歌志内の父の兄の家に身を寄せてシベリア抑留となった父の帰…
夕楓人ナルシストめきて行く 未曉
満天星の紅葉娘のはなむけに 未曉 どうだんの葉のくれないにくれないに 未曉 どうだんの落葉は掃かず真紅かな 未曉
どかどか歩き 世界で一番高い山には三つの名前がある。サガルマータ・チョモランマ・エヴェレストの三つである。 サガルマータは南からこの山を見るネパール語で「世界で最も高いところ」、チョモランマは北からこの山に信仰を寄せるチベット語で「大地の母…
ユーラップ川大蛇行鮭ひたすら 未曉
立冬や締め切りを待つ800字 未曉
落葉道落葉に沈み行く吾も 未曉
秋麗志功板画に呆けけり 未曉 毎年もらっていたカレンダーで私の部屋は雰囲気だけは志功板画ギャラリーになっている。
秋時雨納骨の経傘の内 未曉
習作・季題「蜜柑」 三つ目は来年のこと蜜柑占 未曉
落葉して岨に消えゆくけもの道 未曉