2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

雛祭り

梅一枝あられ一皿雛飾る 未曉

雛の間

常の物隠しようなき雛の間 未曉

流氷

流氷に流の文字や未還の地 未曉

穴釣り

氷穴待ちたるものに見え釣られ 未曉

春色の羽冠の鳥やさきがけて 未曉

寒禽

寒禽の円きオンコに円居けり 未曉

雪五尺

雪五尺新参者は積もっている雪を見て「あー今日もか」と嘆きながらも、多少見栄を張るように元気なふりをして雪を掻いてしまうのである。隣近所の人と嘆きながらも雪掻きを終え多少の雪克服感を満足させるのである。雪は敵である。雪掻きをしないで「是がま…

雪五尺

実際に雪に埋もれようとしている我が家そして我が身を句にしようと「庭の木のみな溺れをり…」までできた。手入れの悪い庭木のうち躑躅やシャクナゲなどは八割方雪に埋まり、木蓮やライラックなどの木も枝という枝に重そうに雪をまとわりつかせている。屋根か…

雪五尺

よく知られた小林一茶の句に「是がまあつひの栖か雪五尺」というのがある。一茶は越後に近い故郷信州柏原で逆境の晩年を過ごした。信州柏原は豪雪地帯でもある。一時俳諧師をめざして暮らした江戸のことも頭の隅にありながら郷里に埋もれていくしかない一茶…

寒月

寒月や見えざる星のごと敗者 未曉

凍る

凍らせぬ苦労の末の塩煮薯 未曉

庭の木の皆溺れをり雪五尺 未曉

雪掻き

籠り居に何処へ誰へ雪を掻く 未曉

鱈の目の睨み返して鍋の中 未曉

冬館

冬館窓の数だけ猫の数 未曉

雪のそりのそりと屋根を降りてをり 未曉

それぞれの平和持ち寄り冬五輪 未曉

排雪の山のてっぺんふと童心 未曉

 凍る

軽々と鷺を佇たせて湖凍る 未曉

冬期オリンピック 同じ根といへど二輪で冬に咲く 未曉

鱈鍋 

鱈目玉父箸取れば子らの箸 未曉

寒禽

寒禽を入れてオンコの緑濃く 未曉

立春

立春や家鳴りきざしのように聞き 未曉

節分

神ならば寒打ちたまへ豆供ふ 未曉

深雪晴

我が家の雪掻きは排雪を南側の擁壁の上から3Mくらい下に落とせばいいので楽である。しかし今年は多いときでも剣先スコップの先くらいまでだった排雪でできるテラスがその倍以上にまで伸びた。円錐状に裾が広がっているから量としては数倍になるだろう。い…

月蝕 地の影に月細りゆく寒深む 未曉