2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬帝のヒマラヤ襞を翻し 未曉

一つになる

「チームが一つになれた結果の勝利です」といつも言っている長友選手からの絶妙のマイナスクロスが李選手の見事なボレーシュートとなってネットに吸い込まれていった。サッカー選手ならシュートシーンとして夢見るようなシュートである。試合後のインタビュ…

やはらかく軽く鋭く氷柱影 未曉 待つ思い昨日より伸ぶ大氷柱 未曉

夕刻猛吹雪。路肩の高さの地吹雪が視界を遮り走り慣れた農道が消える。久しぶりのホワイトアウトに遭遇した。 前後左右上も下へも雪女郎 未曉

球春やバットケースの去年の土 未曉

枯茫雉鳴いてなおあらはなり 未曉

小春日。「土」を登山靴に見つけた。そのついでにひからびついた土を落として日向に干した。 山靴の土乾びけり山眠る 未曉

時間つぶしを函館漁港に行った。 満潮や出漁雪の嶺を航く 未曉

凍上の真夜に沈むや蒸れハウス 未曉

出無精の窓を氷柱の塞ぎけり 未曉

雪三日晴れて銀器の底にをり 未曉

雪掻きの道繋がりし月の町 未曉

物置に定まる恵方大氷柱 未曉

地吹雪の中の露天湯首を出し 未曉

「恵山」 風花や海に挑みし活火山 未曉

為兼題「寒明け」 屋根雪の落ちる音あり寒明ける 未曉

為兼題「早春」 早春を掴まえるごと推児立つ 未曉

熱燗の炭火明りにとろりとろり 未曉

ものわすれ笑ふて終わる初句会 未曉

上弦の月より凍矢深々と 未曉

真冬日や炭に焼かれし酒魚 未曉 凍空に雪踏む音と遠吠えと 未曉

札幌。雪の街並。北の都にふさわしい中での成人の日。 真っ新な雪こそ善けれ成人祭 未曉

初旅や雪に小さき無人駅 未曉

どんど焼き合掌の手の火照るまで 未曉

煮凝や留守居初日の湯割酒 未曉

この先は紫雲に消えて絵双六 未曉

初神籤小吉ほどのおだやかさ 未曉

地味ながら今双六を生きており 未曉

墨堂に我が名を試書す初硯 未曉

太平洋上東雲動く大旦 未曉