2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

兼題「こどもの日」 鯉のぼり泳げと走る下校の児 未曉 今朝一面真っ白に霜が降りた 地の冬を出し尽くしたり遅れ霜 未曉

兼題「こどもの日」 やはらかく道譲る老いこどもの日 未曉 兼題「卯の花」載っているのは夏の歳時記。イメージで… 卯の花に入山ポスト隠れあり 未曉

兼題「朧」 朧夜や庭あれこれの膨らみぬ 未曉 神の峰近づけぬ身に谷朧 未曉

裸灯にシェルパの踊り谷朧 未曉 朧夜や混沌溶けてカトマンズ 未曉 きのふよりとほくかくれてつくしんぼ 未曉

羽ばたきは人の歩みか引き白鳥 未曉 鳥雲に磁針を持たぬ吾残り 未曉

夕日落ち黄塵ゴビに湧き起こり 未曉 目玉寺の目玉潤むや古都朧 未曉

黄塵に喪服曝して送る席 未曉 霾りて夕日真円斎場の屋根 未曉

松倉優が亡くなった。今朝突然、奥さんから知らせを受けた。昭和三十年代前半、一つ屋根で暮らした家族がまた一人向こう側へ逝った。父、母、祖母、兄、繁さん、そして優。残るはすぐ上の兄と私だけとなった。 優は私より一つ下で、私の父方の叔母の孫にあた…

兼題を「朧」と「土筆」にした。いろいろ考えたが、期日に迫られ、結局最初に考えたものにした。 登り跡なぞりて帰る街朧 未曉 土筆摘む撒き散るもののあるごとく 未曉

兼題候補「春灯」で 春燈を外れし夜の広さかな 未曉 「新入学児) 勉強を軽々背負い入学児 未曉

七飯岳・岩場から

暖気の後にしばれたからだろう、固く締まった雪が体を支えてくれるので歩きやすい。石切場の端を過ぎ、七飯岳の牧場斜面にぶつかる尾根筋はラッセルの必要もなく今まででもっとも登りやすかった。しかし、三ヶ月振りの山歩きでペースを忘れたのか速くなって…

俳句サークルの来月の兼題を決める当番になった。候補「春燈」 春燈と言ふべき部屋を持てぬ人 未曉 就職したての頃、休みになるとすぐ函館に帰ってきていた。夜、神山にあった家に着く…。カーテンから漏れる灯り…。建てたばかりの家で私が育った家ではなかっ…

一進一退を繰り返している。今日は「一退」、東風が吹く。 土見せて小鳥吹き寄す東風の庭 未曉 去年のまま庭の戻りて小鳥来る 未曉

季題「土筆」 つくしんぼ坊と呼ばれて群れ遊び 未曉 蒜沢の川沿いを歩いた。沢の向こう壁は庄司山の西斜面ということになる。雑木がイノシシの剛毛のようにその斜面を覆っている。その一本一本の雑木の根本は、その気に合わせて円形に雪が穴を開けている。木…

季題「燕」 イグアスの燕水吹い音を吐き 未曉 山峡の景カギ裂いて岩燕 未曉

退職前は4月が始まりの一年だったせいで何とか続いている備忘録も三月中に新年度分を買っておく必要がある。ついでもあったので長崎屋の本屋で買うことにした。ひな祭りの日というので、スーパー部分運んでいたがその前にある肝心のお雛様売り場は雛納めの…

雛の目に手酌盃ちと挙げて 未曉 鰊の群来が見られるという。漁業関係者の苦労が合ったのだろうと思うが大好きな鰊が食べられるのは嬉しい。 たまたま菜園の土にそのまま植え置いた大根を掘り出したので無性に食べたくなった。スーパーに行ってみたら案の定売…

昨夜、ゲラ刷りを抱えてUの事務所を出た。桂岳の上に三日月と宵の明星が並んで光っている。その並び具合輝き具合がいろいろ創造させる。一寸見ただけだが、グラビア頁のできあがりが悪くなかったせいかもしれない 星一つ話し相手に春三日月 未曉 夕方風呂道…