2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

短夜

「ずいぶん日が長くなったねー」という会話が我が家でもかわされるようになった。朝も早い。窓の外にすでに青空が広がっていようものなら寝ていられない。起きたからといってすることがあるわけではない。完全夜型で仕事をしている娘が寝入った頃だし物音も…

喜雨

アップル温泉の露天風呂談義にも「一雨ほしナ」という声があった。我が家の前の砂利道もカラカラに乾いてた。そんな中天気予報通り夜半に雨があった。ウッドデッキが濡れて光っているが今は上がっているし空も明るい。今日予定の運動会も埃のない中でやれそ…

涼し

ぶこつ野菜コーナーで胡瓜を衝動買いした。高いこともあったが束で買うと無駄にしてしまうことが多く必要なときに一本ずつ買っていた。その反動かつい買ってしまった。結局そう安くないキャベツも買うことになって浅漬にした。たかが漬物かもしれないが見た…

先日のヤンカ山は思いの外きつかった。初蝉の声も荷物のように感じるほどだった。アプローチに手こずって断念しようとした後、登山口が見つかって気持ちを立てなおしたり、Kuさんがいなかったぶん撮影タイムという休息が少なかったりのせいもあるかもしれな…

田植え

先日の山の行き来では田植えの終わったところもあったが私の家の近くでも水が引かれ着々と準備が整っている。 堰を切って水が入ってくる。水が広がる。そこに映る空が広がる。一段上の田にはすでに水がみなぎりその空には雲が流れ、太陽を反射させている。米…

檜山、熊石ヤンカ山に行ってきた。前にも二度ほど行っているし、その時の印象からあまり苦労することはないと思っていたアプローチにてこずった。林道が一部川水の侵食で崩れていたり、道路脇のイタドリなどがかぶっていたり登山口が見つからなかったり登山…

鈴蘭

どういう経路で我家の庭の片隅にあるかは忘れたが、鈴蘭が咲いた。福寿草などは庭にもいいが、おおかたの山野草はやはり山野にあったほうが似合う。葉や茎が逞しい割に花が可憐だからかもしれない。 野にあればこの鈴蘭も囁かん 未曉

夏蝶

初夏の日差しに誘われて懸案だった、野良猫侵入防止の枝折り戸作りをした。物置と母屋の間1メートルほどに取り付けようとしている。鋸を使ってふと眼を上げた壁を蝶の陰が舞っている。陰だけを見ながらどんな蝶か予想してみた。翅に豪華さは感じられないし…

新緑

遊歩道が作業道と交差するところから外輪山展望所まで1KM。振り返るとまだ春紅葉が残る新緑の向こうにビニルトンネルが並ぶ耕地そして有珠市街から噴火湾が望める。その彼方は今日は霞んでいるが足下眼下は初夏の豊かさに満ち満ちている。再び新緑の林に身…

杜若

次月の兼題は「杜若」である。我が家には白い色で咲くが、イメージとしては紫が強い。 杜若紫紺の夜を露に結び 未曉

若葉

北海道は今、緑がもっとも美しい。谷筋の山道から見る左右の山肌は多様な緑が織りなす大壁画である。春紅葉の赤みがかった緑もあれば、今日萌い出たばかりのような黄色じみた緑も有る。和名で表現される緑の範疇の色は相当数有るらしいが「さもありなん」で…

岩鏡

イワカガミも花色は赤に近いピンクから白に近いピンクまで多様である。中にはオレンジ色に見える花色のものも有る。小さいがゆえかもしれないし花弁の先のフリルのようなかざりのゆえかもしれないが可愛い(電気掃除機にまで言う今どきのカワイイではない)…

ビール

月一回の句会の後の月一回の飲み会。この時いわゆる「とりあえず」のビールを飲む。昔は人並みに夏にかぎらずビールを飲んでいたが、この頃は飲み会の時の「とりあえず」ビール以外家でも飲まなくなった。理由はいろいろある。すぐ腹が張って折角の料理が美…

リラ冷え

晩酌を焼酎の水割りにするかお湯割りにするか迷うような寒さがリラ冷えか。おろし納豆のお湯割りにした。 リラ冷えや刃先立てたるおろし金 未曉

リラ冷え

リラの花が雨空に暗紫色をさらしている。寒い。暖房を入れた。来月早々の俳句仲間での奥の細道行の机上旅行も気分が乗らない。晩酌もお湯割りにした。 リラ冷えといふ紫をふりまひて 未曉

薄暑

山からの帰り函館の街を通り抜けた。日吉町の交差点で半袖姿の中学生くらいの男の子が目の前の横断歩道を通った。友だちとの会話に夢中だ。山から降りて温泉に入ったきたせいもあり、車の中は長袖のシャツでは少し暑いが、窓を開けると吹き込む風は冷たく感…

余花

湯の川方面への近道として使う亀田川に架かる道路脇100Mほどに遅れて咲く桜並木が有る。葉も赤く花も赤味が濃いので熟れたように咲き存在感が強い。おりからの雨に… 通り雨余花咲き急ぐ散り急ぐ 未曉

更衣

桜も早かったが山野草も早かった。台風の襲来まで早い。アップダウンはあるが気温も例年よりは高くなるのが早い気がする。 昔は更衣の日は決められていたらしいが当然のように今は家それぞれ人それぞれである。そういえば高校時代の制服への衣替えの日も生徒…

残花

大学研究室の同窓の訃報を新聞のお悔やみ欄に見た。昨夏顔を合わせた時は元気だったのに… 葬儀は終わっていた。 新聞に忽と逝かれし残り花 未曉

春惜しむ

月初めひとつの句会があり、その句会は後に一杯飲み会が付いている。句会が主か飲み会が主か偏らないようにどちらも上手に楽しんでいるちょっと大人の会である。その飲み会の定店では、句座の後を意識してかいろいろ季のものを揃えるはからいをしてくれる。…

葉桜

桜は花を失うとたちまち木々という木々の新緑の爆発に飲み込まれてしまう。もしかしたら桜であることも忘れてしまったかのように…。 葉桜やその他多勢名札無く 未曉

若葉

イチヨウラン、オオイワカガミを訪ね殿様街道を歩いた。とはいえ本当のの意味で訪ねているのはYaさんKuさんの二人。私も楽しみにはしているもののイチヨウランの花も姿も曖昧にしか覚えていない。だから先頭を歩いていながら尾根道にその姿を見つけたのは後…

行く春

五稜郭公園の奉行所跡に連なって、復元されなかった部分がコンクリートのレンガ様のもので平面図的に縁取られている。その一角に御白洲跡がある。ここはお城ではなく奉行所だった。そこに立って誰がどんな罪で裁かれたのだろうと思った。もう一つ、ここ五稜…

この春もたくさんの花を見せてもらった。山野草の花、家々の庭の花、公園の花…満喫である。 花かほど一生懸命咲くけなげ 未曉

落花

花は名所だけではない。桔梗の里にもあちこちに自分だけの名木があり見事な花を咲かせた。木にもよるのだろうがそれらの幾本かで落花が始まった。我が家の狭い庭に桜はないが白木蓮が散はじめている。夜になると白い花びらが浮かび上がってくる。 落下して木…

青き踏む

連休の間、小学校は落ち着かない子どもたちを遠足に連れ出すことが多い。先日の五稜郭にもメモ帳片手の5,6年生の一団が来ていた。五稜郭の歴史をフィールドワークで学習しているようだ。その足元に函館戦争の時をつないだ草があるかもしれない。 蝦夷国の…