2010-01-01から1年間の記事一覧

天窓に眠らぬ宇宙や去年今年 未曉

句作今年来年 その「古志」一月号に投句した中で、新主宰の選に三句とってもらった。少し手直しされているし、少しお年玉的な感がしないでもないが嬉しい。しかし前長谷川主宰の選には一句掲載されたに過ぎない。その上、三句投句欄を担当するに当たって長谷…

句作今年来年 「古志」一月号が届いた。2年間探して見つけた師、長谷川櫂という俳人が主宰する俳句結社の機関誌である。この人だと決めた理由は幾つかあるが、わからないけれどわかったような気持ちになれるところに引かれたような気がする。この程度のこと…

為兼題「松納め」 松とれて玄関堅く常の家 未曉 「初句会」 開けて賀詞果ててほろ酔ふ初句会 未曉

雪かき必要なし。ほっとする。ほっとしっぱなしで過ごしてしまう。 先日見に行った遊楽部川の鷲見の記事が新聞に載っていた。 遊楽部川にいたのは鷲、鷹だけではない。 水鳥を離さぬ淀み大蛇行 未曉 鷲の眼は川を上る鮭の背にある 鳥葬の鮭累々と眼や虚ろ 未…

連日の大雪。うんざりしながらも汗をたっぷりかいて2時間。「良い運動」は超えている。 雪掻きし道に半月飾りけり 未曉 先日の買い物寸秒 着膨れてコーヒーコーナー小さき椅子 未曉

大雪。たっぷり汗をかきたっぷり2時間かけて雪かきをした。 実南天見えて雪かき終わりけり 未曉 雪の中買い物に出かけ、ボーニデパートの二階の店で昼を食べた。函館駅を向いた窓際で吹雪の駅前の様子を見ていた。 高さのせいか吹雪のせいかどういうわけか…

現職の頃から私が好きなことをわかってくれていて出入りの教材屋さんが毎年持ってきてくれる志功板画のカレンダーが今年も届いた。いや来年も届いたと言うべきか。 我が家ではあと一枚残っている今年のカレンダーの下に来年のカレンダーをかけておく。日捲り…

思うような雪が降らず、ねらった雪だるまの写真も撮れなかった。仕方がないので年賀状を完成させた。 遠き人近き人あり賀状書く 未曉 賀状束ポストに落ちて年深む 未曉

午前中に訪ねたおMuさん宅は競馬場見下ろすマンションの五階にある。大きな窓から競馬場の全体が見える。「小金を賭けて酒でも飲みながら観戦できたらいいだろうな」と思う。 外は冬の雨、師走の馬場に馬影も人影もない。 冬の雨人工芝の馬場周り 未曉 冬…

ユウラップ川が大きく蛇行しその分山の中なのに大きな空がある。大関という酪農地が広がる。上ってくる鮭が鷲を呼ぶ。昨年に引き続き鷲を見に行った。YamaさんとKuさんは大きなレンズをつけて撮影に余念がないが、私はカメラは恰好だけで「吟行」につ…

為投句 成人祭部屋に籠もりし二浪の日 未曉 松とれて子の一年の長かりき 未曉 松とれて子に数え日の始まりぬ 未曉

為投句 初暦志功女人の紅き頬 未曉 墨堂に我が名なぞりて初硯 未曉

朝布団の中で句を考えていたら、光が走った。また目の異常かなと手でこすっていたら雷の音が低く聞こえた。枕元の歳時記を開くと「冬の雷」「雪起こし」、大雪の前触れとある。あわてて窓の外を見ると大雪になっている。雪かきをしなければならないが、この…

天候定まらずなかなか山歩きが出来ない。ウオーキングに出かけた。新道の上の福祉施設まで早歩きで、帰りは中ノ沢小学校廻りの並足で歩いた。カメラを持っていったが歩くことに気をとられて一枚も撮らなかった。町中のウオーキングも慣れが必要だ。 中ノ沢小…

「季語閑語」ひとまず(2) 「季語閑語二句」をノルマ化したのが06年の初め頃だと思うから、もう五年になる。調べてみたら年間400から450句作っているから2000句は超えている計算になる。内容を振り返ると、他のカテゴリーで書くことがないとき…

僅かな雪の雪かきと年賀状の宛名書きで一日を費やした。郵便番号や住所はパソコン、とプリンターにまかせ、宛名だけを自筆で書くことにしている。 もらい物のお菓子の木箱に和紙を貼り、内側を二段にした手作り硯箱、小さな硯、最初の中国旅行の時に買ってき…

「季語閑語」ひとまず…(1) このブログに「季語閑語」というカテゴリーが生まれて五年あまり季語閑語の駄句ぶりは変わらないが、私の俳句に対する意識の変容もありひとまずの句切りとして、ここで一回振り返っておこうと思う。できれば新年から少し変わっ…

年末を待っていたかのように居間の蛍光管が音をたてて点滅しだした。毎年この時期に何本かずつ蛍光管を取り換えている。それがきっかけで照明器具をきれいすることになる。早速ホーマックに行った。店内は蛍光管だけを買いに行った客に押しつけがましく正月…

山歩きをして少し高いところから俯瞰すると、裸木が毛のように山々のうねりを覆い、まるで猪の腹が横たわるように見える。北海道だから猪はいないだろうが、りす、兎、狐、熊、蛙、蝶々、何かの幼虫…みんな横たわっているのではないだろうか。ひもじさから逃…

雨が降り出した。明日は吹雪になるという。我が家の木蓮もライラックも隣の楓も裸である。しかし、工事現場の残土で埋められた庭で今まで一度も冬に負けたことはない。生命力の開き直りを感じる。 木の枝の雪かきわけて空を刺す 未曉 妻と娘に付き合って十二…

あえて雪道を車で走る用もなく、雪掻きの心配も要らない日の雪は見ているだけで心安らぐ。まして今日のような風もない日の雪は…。 息止めて一片の雪つもるさま 未曉 夜、風呂帰り。空の低み地平は冬靄が黒雲のように見える。頭上に大円を描く暮れゆく空。寒…

とりとめもなく二句 句誌読めば我句崩るる霜柱 未曉 風邪の子のゆらりと母の声の中 未曉

[季語閑語」

買い物に行ったスーパーの駐車場がとても寒い。アスファルトが凍っている。足裏に地の温みは無い。長靴が安いせいばかりではない。 長靴の底破られし地は凍てて 未曉 「外すごく寒いよ」と妻が言いながら帰ってきた。つけたして「きれいな眉月だよ」という。…

瓢駒会起つ 蘇る友垣の句座四温の夜 未曉 ぶらぶらと句座から酒座へ冬の雨 未曉

F氏に見せてもらった投句外の句の中に「いそいそ」という措辞があった。私も全く同じ心持ちで雨の中を会場へ来たのである。小さな事務所の衝立で仕切られたコーナーで句座が開かれた。 私自身が句作りに迷っている最中に人の句を評価したり順位をつけるのは…

札幌・まるかず

当面はドニチカ切符を利用させてもらって地下鉄駅から近い蕎麦屋さんを訪ねてみようと思う。 今回の一軒目、北区の「まるかず」は店が無くなっていた。紹介本に手打ち蕎麦を450円で食べさせてくれる店として載っていたので応援のつもりで訪ねたが残念だっ…

砂川選手

昨日の嵐の余波か小雨の中を札幌に向かう。コンサドーレの最終戦の観戦である。昇格、降格共に関係のない成績だから応援の意味は少ない。私の好きな砂川という選手がこの試合限りで退団するので見に行った。 私はゴールゲッターよりもそのゴールを演出するア…

大嵐の一日。強い風の音になんどか庭に出る。 大嵐合はす辻褄合あり師走 未曉 訃の噂が届く。確かめようもない。 冬嵐人づてに来る訃の報せ 未曉

句会の帰りいつもの林檎直売の店で朝食用の林檎を買う。いつものお姉さんではなく「かあさん」と言う感じの人が出てきた。愛想もいわないし、訊けば答えるだけである。こういう応対私は嫌いではない。 林檎屋の前掛けを出ぬ両手かな 未曉 赤松街道を走り抜け…