2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼんだら

正確に発音すると、「ん」は「う」と「ん」の曖昧音である。つまり棒鱈つまり助宋鱈を寒風で干した干物である。少し昔までは、漁師町のどの家の軒先にもぶら下がっていた魚である。干しあがると堅くなって手も出せなくなり歯も立たなくなる。棒否、棒以上に…

奥さんが旅行に出て、気ままな独身生活を愉しむ。課題はある。小さな菜園に次から次へと実る野菜をできるだけ食べることである。昨晩は、豌豆を味噌汁とバター炒めに、ナスを選挙速報のときの酒のつまみにして課題を果たすことにした。 皿盛の緑の甘さ莢豌豆…

いつもは貧弱な我が家の紫陽花が今年は花付きがいい。そう思ってよその紫陽花を見たら、どこの庭もきれいにたわわに咲いている。 紫陽花で思ひ出すこと遠ざかり 未曉 紫陽花の色の変わるを嫌ひと言ひ 未曉

朝から稲光と雷そして豪雨.昼前には上がった。 激しい雨だったが、好天、猛暑が続いたので恵みの雨だろう。 全天の喜雨降り尽きて山現る 未曉 雷鳴にパソコン消すや暗き朝 未曉

炎暑の陽射しが薄れ、夕方デッキで涼む。 目の前の畠からきゅうりをもぎ、スティックにして味噌で晩酌 東京の娘たちにこの涼しさを届けたい。 幾万の胡瓜が切られ夕暮れぬ 未曉 包丁に緑を切られ味噌胡瓜 未曉

海霧(じり)つなぐ二つの海の砂嘴の街 未曉 七飯俳句サークル8月兼題「夏蜜柑」 夏蜜柑剥き男の手匂ひけり 未曉

烏帽子・袴・横津 招かれざるもの(2)

横津の沼の例は比べるとささやかかもしれない。私を含め「無知」を自覚できないものの「やってしまった」行為なのかもしれない。「こらっ、だめだぞ」程度のものかもしれない。でも…。招かれざるものは蓮の花だけではなかった。烏帽子への第二湿原には盗掘の…

烏帽子・袴腰・横津 招かれざるもの(1)

横津の山頂台地に点在する航空局の諸施設をつなぐ舗装道路が、横津山頂と袴腰方向とに分かれる分岐に湿原がある。鳥居が二基(と呼んでいいのか)あって、小さな社があって小さな沼がある。きっと沼の存在がここを神域とさせたのだろう。袴まで行ってきてそ…

今日だけの登山A級活火山 未曉 噴煙に霧翻る火口壁 未曉

駒ケ岳「火山勉強」登山会に参加した。 300人参加の大登山会になった。 花一輪列を乱して登山会 未曉 300人雲をつらぬき登山会 未曉

駒ケ岳・ガス抜き登山会

大沼のトンネルを抜けたときいつも見えるはずのものが切り取られ、灰色の空間があるだけだった。一瞬感じたのは物足りなさである。駒ケ岳がガスの中だと気づいたのはその後である。登るのはともかく展望はあきらめなければならない。 今日の登山会の参加者は…

駒ケ岳・と私

明日の駒ケ岳「火山勉強会」登山には一つの楽しみがある。 私の山歩きは渡島や函館近郊が多い。頂上に着き展望を楽しむとき山の同定に大切なのが駒ケ岳である。そのつどカメラを向け撮っていたことに気づきいろんな山からの駒ケ岳写真集をつくろうかなと思っ…

駒ケ岳・と私

もともと駒ケ岳は遠足などで大沼に行ったときに「かわった形の山だなぁ」「でもきれいだなぁ」位の山だった。函館に転勤してきて高学年を担任しその遠足で最初に登ったときも、日光を防いでくれる樹木の無い暑いだけの山の印象しかなかった。滑りやすい火山…

静狩湿原・行ってみなくちゃ

「行って見なくちゃわからない」まさに、この静狩湿原がそうだった。何回も通った国道36号線の静狩海岸直線道路。追い越すとか追い越されるかだけ考えていた道路のすぐ横に乾燥化を辿っているとは言え、細々ながらも自然の営みがあった。(看板に書かれて…

樽前山・ガス荒れ狂う山頂

6時出発の七飯は曇っていたが、森辺りから晴れ間も見え始めた。半ば雨を予想していたので、青空が見えただけで今回の山行全部が開けたように明るい気分になる。しかし、美笛峠はガスかぶり、路面は黒く湿っていた。登山口にはすでに十台以上もの車が停まっ…

迎え火を雨送り火を風が消し 未曉 NHK俳句選者宮坂静生8月兼題「鳳仙花」 しゃがみ待つ子の指伸びて鳳仙花 未曉

NHK俳句8月兼題(正木ゆう子選)「天の川」 この季題で思い出すのはやはりヒマラヤで見た星空だ ナムチェバザール銀漢高し峡深し 未曉 神の座の神眠らせず天の川 未曉

NHK俳句宮坂氏8月兼題「鳳仙花」 学級園で教材として育てたときを思い出して。 学級園咲けよ弾けよ鳳仙花 未曉 鳳仙花弾けし実より眼は遠く 未曉

緑陰やさっきから居る乳母車 未曉 ブランコに炎昼座すや揺れもせず 未曉

一日早かったがお盆の墓参。墓の掃除をし、お供えをし線香をあげていたら肩がじっとりしていた。眼に見えないような雨だったがろうそくの灯では小さな音をたてて瞬時ぞんざいを示した後、こぬかの雨粒の方が消えていた。お盆は秋の季語だが、函館は新盆なの…

日盛りや獣臭燃え熊の沢 未曉 野イチゴの酸味急登の前にあり 未曉

白泉岳

ゴゼンタチバナという花がある。白い小さな花で登山道の傍で見つけることができる。花の大きさの割には大きく厚みを感じさせる白い花びら(正しくは苞)が半球状になったたくさんのクリーム色と紫色の蕊を囲み、草の中から訴える力は強い、このきりっとした…

独り吟行=四季の杜公園 襲ひ来る鴉の声も栗の香も 未曉 おそろひの白夏帽子すべり台 未曉

お花畠雲より出でて登り入る 未曉 七飯俳句サークル8月兼題「髪洗ふ」 ただいまも無くまっすぐに髪洗ふ 未曉

今日の函館山トレーニングウォーキングは思いの外花が多かった。うちの奥さんと私がきれいだなぁーとかかわいいなぁーとかいいながら撮ったものだけでもデジカメで振り返ると20種くらい写している。しかし、KuさんもYaさんもいないので名前を特定でき…

七飯俳句サークル8月兼題‘夏蜜柑」習作 夏蜜柑剥きてそのまま男の手 未曉 「髪洗ふ」習作 始まりぬ髪洗ふ娘の遅き朝 未曉

夕凪て「ンだば」と「再見(ツァィチェン)」ベイエリア 未曉 文学碑矢車草と雑草と 未曉

函館駅までJRで行きウォーキングがてら市立博物館で中空土偶を観てきた。 道すがら栗の花とイボタの花の香りが嗅覚をくすぐって止まない。 函館公園にも栗の花が匂っていた。 栗咲くや中空土偶に今日の風 未曉 宝来町のあたりには平屋の古い家が突然ある。…

NHK俳句8月兼題「白玉」 夏になると思い出したように白玉を作って楽しんでいた娘たちも今は東京で二人暮らし。 白玉を思うことがあるのだろうか。その頃を思い出して…。 娘らの白玉作り外にこぼれ 未曉 娘らの白玉作り貰ほうか 未曉

NHK俳句8月兼題「天の川」 豊浦花和の芋畑の中を深夜走ったとき 球形の芋の大地に銀河触れ 未曉 「夏祭り」習作 夏祭り逸れて馴染みのカウンター 未曉