2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

娘等遠く灯点せぬままの雛飾る 未曉 雀待つ我が手の餌に雪もあり 未曉

雛の夜は雷予報骨ゆるむ 未曉 娘等遠く亡き父母買いし雛飾る 未曉

日曜弁当

普通昼食は自分で用意して食べる。土曜日や夏冬休みなどで、奥さんがいる時も私が作ることが多い。 しかし、日曜日になると弁当が昼食になる。うちの奥さんが絵の教室に行く日である。奥さんもはじめのうちはコンビに弁当を持って行っていたが、それにも飽き…

冬五輪ただただただただ負けぬこと 未曉 冬五輪金の画像に西日眩し 未曉

戻り寒餌待つおめぇら町雀 未曉 五百メートルプールの窓の戻り寒 未曉

五目かけ蕎麦  

今日は、通常の私の昼食を取り上げる。通常の意味は「他に比べて多い」程度であり毎日食べているわけではない。蕎麦はいつでもおいしく食べられるという体質と、この献立に伴う食材は常に用意されていると言う理由による。 材料は ちくわ(一袋5本のもっと…

雪丈を低めて帰るランドセル 未曉 煎餅の音きわだちて冬五輪 未曉

土見えて春の雑事の多々ありき 未曉 餌にくる雀のはばたき寒緩む 未曉

40年友の声音や雪の白 未曉 座す雪の底を侵して糠の雨 未曉

シーフードミックス

無職男の昼食に便利なものがる。シーフードミックスという冷凍食品だ。烏賊の輪切り、あさり、えびがボイルされて冷凍されている。 子どもと同じで、カップラーメンやインスタント物の宣伝を見ていると、「昼にいいか」とつい買ってしまう。けれど食う段にな…

がんこそばで冷蔵庫あり物割り子蕎麦

土日や祭日の時々11時にがんこそばのおじさんが「手打ち」というふれこみの生蕎麦を訪問販売しに来る。来るのは時々だが11時ははずさない。それより遅くなると「もう昼の用意しちゃった」と言って我が家で断るからだ。今日は、奥さんもいないし乾麺でも…

おでん鍋大根底にありがたや 未曉 煮大根のあめ色今日をあたためぬ 未曉

雪の道何を入れてかランドセル 未曉 黄りんごとひよどりの庭小春浴び 未曉

「庵」梁川町

暖気に道に積もった雪が緩んでいる。気をつけながら狭い駐車場に車を入れて入り口に回る。小学校高学年になるまでこの辺りで過ごしたが、この「庵」のあたりはどうだったろうか。千代田小学校の正門を左に曲がり、この辺りで右折したところに寺があって、昆…

「なかむら」埼玉県与野市

娘二人が新たに居を構えたのが、さいたま市の与野本町。東京の蕎麦を食いがてら、引越しを手伝いに行った。止まるところもあり、手伝いと言う大義名分もあるので気が楽だ。そのアパートの近くに「なかむら」という手打ちの蕎麦屋をみつけた。切り出したまま…

雪明り老舗の肉屋人湧き出る 未曉 駅前の蕎麦屋蕎麦前襟の雪 未曉

「藪そば」東京上野

この次、迷わず来れるように、店の前の道路をまっすぐ出てきたら、その道は「御徒町中央通」だった。そして、そこは上野駅に渡る大きな横断歩道の前だった。この次は迷わない。昨年ネパールの帰り、みんなを「藪そば」に案内しようとしてできず、一人になっ…

「藪蕎麦」東京御徒町

上野駅から御徒町への大きな通りから、不忍池から二本目を入って…そこまでは間違っていなかったが、そこからの距離感がちがっていたため、御徒町方向へ曲がってしまい痛い足をひきずって一画を一回りしてしまった。何のことはない、最初の道を後10mも行け…

「室町四砂場」東京室町

銀座線三越駅で下りて室町方面の出口から室町4番地方向に歩き出した。黒塗り、日本風の入り口に砂場の文字、入ると、左手に大きなガラス越しに坪庭があって皿に日本的な雰囲気を作り出している。壁際の隅に席を取る。体のどこかが壁に接していないと落ちつか…

高架橋風芒々の冬野原 未曉 閉ざされて吹雪の向こうまた吹雪 未曉

寒椿葉艶をすべる白き風 未曉

実南天転居の娘らの赤き意志 未曉 寒風の届かぬ小上がり父娘酒 未曉

地を刺さん氷柱切っ先尚伸びて 未曉

「鞍馬」東京荻窪

乗り換えの下手さから時間を食ってしまったし、足も痛いので荻窪の「元むら庵」はあきらめた。たぶん以前にも行ってるのでそのまま電車を下りなかった。 西荻窪駅の南口の階段を下りると、鼻をぶつけそうな狭い道に小さな店が軒を並べている。地番で見当をつ…

鬼払う声も無き都会娘等の家 未曉 豆も無く遠き家族に福は内 未曉

「やぶそば」東京神田

江戸蕎麦やぶ系の祖、堀田七兵衛の胸像が入り口脇の小屋根の下にあった。「まつや」から一分もかからずに着いてしまう。時間前なので痛い足を引きずりながら一画を一回りして竹が見越す板塀に囲まれ、戸口から飛び石伝いに6〜7m奥まって格子のガラス戸を…

「まつや」東京神田

丸の内線を淡路町で降りて、須田町方向の出口から神田の街に出る。 書いているとそれだけで江戸の粋な気分になってしまいそうな地名が続く。お上りさん丸出しである。陸橋を渡っているとそこからもう「まつや」は見つけることができた。11時開店をわずかに…

「並木藪そば」東京浅草

娘二人と浜松町で合流夕方までの時間つぶしに浅草寺を選んだ。内心、「並木藪」にいけると思った。馬車道通りから横入りに仲見世に入った。三人と別れて矢印に促されて雷門につき頭の中の地図で見当をつけ交差点をわたった。蕎麦屋雰囲気の看板があり、その…