2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬ざれ

私の家の裏は江差への好企画道路になっており、行き止まりで使われていない測道と金網に囲まれた高架橋用しか無い。その向こうは桔梗の畑地が続くため冬は荒涼としている。 冬ざれの野の風鴉声も無し 未曉 一月終わり。寒さは続く。

シモヤケ

シモヤケにシモヤケ重ね遊びし日 未曉 湯沸かし、洗面器、ミカンの皮。熱い湯の中でほぐれてゆく痛痒さ。今晩は痒さでつらいだろうけれど、ストーブの脇で焦げんばかりに乾いているぼっこ手袋が明日の遊びを誘う。外遊びに命をかけてでもいたように、家の中…

橇遊び(2)

以前勤めていた小学校の校区内に公園があり、そこにゴルフ場がある。冬になると一週間分の体育の時間を集めてそのゴルフ場の斜面で橇遊びをした。 斜面長し歓声長し橇遊び 未曉 恐くて滑れない子、寒さに負けてしまう子、ちょっとしたことで泣き出す子、トイ…

橇遊び

。 再び我が家の雪捨て場に雪が半円錐状に積まれた。早速向かいの四兄弟が橇遊びに来た。カメラ片手につき合った。 私が三人兄弟の末っ子のせいもあるが、末っ子の行動に興味がある。お兄ちゃんたちは一応親切に橇をおさえてやったり、危険を回避すべく気を…

悴む

着古したスキーウエァに耳まで隠す毛糸の帽子、スキー手袋が私の雪掻きスタイルだが今朝の寒さはそれをつきやぶって襲いかかる。ママさんダンプで何往復かしていると東の空から太陽が出てくる。その光にわずかだが明確な暖かさが運ばれてくる。水星、金星の…

春の川

為兼題「春の川」 目覚めたる命賑やか春の川 未曉

若鮎

為兼題「若鮎」 泊川河口の三昧さん 河口に住み古り今日の上り鮎 未曉

寒林

習作「寒林」 寒林につがひの馬の隠れ無し 未曉

特別な卵ではなく、寒中に産した卵を寒卵と云うようだ。生卵がなかなか手に入らない貴重な滋養食品だった頃、寒さ厳しい中産み落とされた卵により一層のの滋養やありがたみを寄せた心情なのだろう。 寒卵春の月日の印字あり 未曉

寒の雨

大寒になったと思ったら今日は朝から雨である。すでに道路に幾筋か轍が深くなっている。このまま凍ると車は大変だし、雪掻きもできなくなる。 午前と午後凸凹を削ってみたが雪が重くて腰に響く。結局腰の大事を最優先にしてあきらめた。 あきらめてしまうと…

大寒

大寒といふ底に在るいさぎよさ 未曉

寒三日月

私が椴法華小学校に赴任して最初に受け持った子の通夜があった。45歳である。 人なつっこさをどこかで我慢しているような女の子だった。校舎に付属していた親戚の用務員さんの住居で帰宅までの時間を過ごす子どもだった。記憶が定かではないが受け持ってい…

雪だるま

早足散歩も20分も歩けば疲れてくる。今日はスパイク長靴なので滑る心配はないが路面の雪がでこぼこのまましばれて歩きにくい。新道のガードから桔梗駅に降りていく道路で早歩きを止めた。 グランドにあるだろう子どもの痕跡を見ようと途中の中ノ沢小学校の…

ImageMixer

PCをのりかえて使えなくなり困っていたソフトImageMixerが購入できることがわかり、注文した物が今日届いた。そして新しいパソコンに無事インストールできた。使い慣れていたし、これからのパソコン生活の中心になるソフとだったのでこれで一安心…

着膨れ

向かいの三兄弟が着膨れて窓の外を登校していく。今日は三学期の始業日である。 私にも覚えがあるが、始業式の日は休みが終わった寂しさと同じくらいに学校が始まる嬉しさもあった。そこには友達に会える嬉しさもあったが、何でも自分から行動を起こさなけれ…

冬の野

私の家の南側は高架橋がありその向こうは桔梗野の畑が広がる。雪が降ってしまえば流通センターまで雪原が広がる。そこへ雪の朝、野良猫の足跡がついている。 野良猫のねぐらや何処冬の野を 未曉

冬の朝

冬の朝緩びし空の鳶の声 未曉

中古CPU

少し稼ぐようになったのか娘が新しいパソコンにした。仕事をより充実させるための設備投資なのだろう。それにしても今まで使っていたのは三年前に購入したもののはずだ。十年ほど前に購入した私のパソコンが急に古びて見える。動きは遅いし、少し写真が増え…

雪景色

正月の間おとなしかった降雪が雪景色を作っていた。起きだした家々の灯がやわらかな雪が作った局面をなぞるように黄色くしている。遠山は黒黒とまだ明けやらぬ空を支え、そこに残月がある。 蕪村が描いた絵を思い出した。あれほど大きな景ではないが我が町内…

小樽で鰊の水揚げがあったという記事を見た。ここ数年群来が見られ北海道らしさを取り戻しつつある現象がとても嬉しい。スーパーにあるかなと思いつつ行ったらあった。一尾350円前後のL表示のものを買ってきた。はしりを食う。 飛ぶ鱗溢るる腹子鰊割く 見…

冬の朝

この冬最も強い寒気団にみまわれるという初日、朝刊を取りに行ったついでに外を覗いたときの頬の痛さにソレを実感した。 方言を季語として俳句で使うのは難しい。方言こそその土地特有の季節感を表していると思うが他の地域の人にはその季節実感は伝わらない…

雪掻き

12月中旬には連日の雪掻きだったが、暮れからは一転少雪傾向になった。こんなはずはないそのうちいつかどさっと降るに違いないと思っていると毎朝の雪の状況が気になる。夫婦の会話もそれから始まる。 掻くほども無き雪と聞く二度寝かな 未曉

成人祭

ニュースで各地各様の成人祭を視た。いかにも大人の作った原稿詠み上げの誓いの言葉もあった反面、生の声が聞かれた被災地の成人の言葉もあった。どちらでもいい。 成人祭言葉の力信じたし 未曉

寒月

寒月に正しき影をいただきぬ 未曉

初句会

瓢箪句会の初句会は昨年暮れに亡くなった堅甲さんの追悼句会となった。黙祷の後それぞれに持ち寄った弔句を各自が詠み上げて故人を偲んだ 初句会弔句の彼も句座にあり 未曉

凍月

露天風呂の空、月凍る。 露天湯に言葉少なし月凍てて

除夜の鐘

私が年越しをする椴法華は鐘を突く寺があるのだろうか。聞いたことがない。聞こえたとすればこんな気持ちになったのではないだろうか。 一億人に3・1・1や除夜の鐘 未曉

食積

子どもの頃函館に親戚はいなかったのでお年玉をあちらこちらから貰うと言うことがなかった。他の家もそんなもんだと思っていたし、ふだん小遣いも貰っていなかったので両親からのお年玉と、年末父の知人が出す歳の市を手伝った駄賃で充分嬉しかった。そんな…

三日

みんなで谷地頭温泉に行くことになり車を走らせた。道すがらのラーメン屋の駐車場はどこも満車状態で、中には行列の出来ている店もあった。正月の食べ物に飽きたのかもしれないし、年末年始の断ラーメンの食事に禁断症状が現れたのかもしれない。私の胃袋も…

おせち

妻の実家に重箱に入ったおせち料理はない。その代わり大鍋いっぱいの鯨汁が細工場の冷えた中にでんとあり、食べたい人が小鍋に取り分けてきて温める。そのシステムが私にぴったりしている。とてもいい。それで朝から飲むのが私の正月である。 テレビには昨年…