2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

本場榨菜の卵入りチャーハン

中国のお土産に小さな袋に小分けされた榨菜を買ってきた。いかにもお土産風の仰々しいパッケージで空港の売店に並んでいるようなものを「本場」と言えるかどうかはわからないが、あげる人に雰囲気だけでも味わってもらえたらいいかなと思って買ってきた。 「…

蒼き海小さき我の宙がへり 未曉 鮑ひとつ水着に隠し木を燃やす 未曉

NHK俳句8月兼題「残暑」 放課後も子の声消えず残暑かな 未曉 「秋草」 秋草の名を問い交わし尾根の道 未曉

イワオヌプリ・ニトヌプリ(3)

イワオヌプリはあちこちに登山者の姿が見られたり、タイツ姿の若者が走って登る一団があったり賑やかだったが、ニトヌプリは我々だけだった。東側にはコイワヌプリ、イワオヌプリ、アンヌプリが重なり連なる。その向こうに羊蹄山がある。西側には数年前その…

イワオヌプリ・ニトヌプリ(2)

Yaさんが全員今朝早出だったので昼食の心配をしてくれたが、ニトヌプリの頂上で食べようと言うことになった。風に逢うと涙目っぽくなり、汗と重なって眼鏡が曇る。岩と細かな火山礫の下り道は慎重にならざるを得ない。臆病な私は「怪我をした方がみんなに迷…

イワオヌプリ・ニトヌプリ(1)

Ka、Ya、Kub、Kudさんと私の5人で五色温泉の駐車場に着いたのが9時、Koさんはもう着いていた。火山地形の中の散策路がそのままイワオヌプリの登山道になっている。そして段差の大きい階段での急斜面直登で登山が始まる。以前登った近くのチセヌプリもそうだ…

秋草を音高く喰む馬静か 未曉 NHK俳句8月兼題「残暑」 鍵探す目と指の間の残暑かな 未曉

NHK8月兼題「秋風」 この速さだけの秋風マラソンす 未曉 秋風をツバで分け行くマラソン人 未曉

NHK8月兼題「水澄みて」 水澄みてサンショウウオの泥煙り 未曉 水澄むや登り来し山揺るぎなし 未曉 水澄むや林間の塵地に着いて 未曉

NHKから放送に使った私の句のパネルが届いた。 記念となるので少しうれしい。 物置にあった流木で額でもつくり飾ってみよう。

脱ぎ捨ててチンポコ隠す日焼けの手 未曉 烏賊刺しを山盛りにして浜の義母 未曉

中国に感じたこと

元気のいい中国娘の呼び込みにつられて入った空港内の食堂ではこちらの注文を聞く前から「うどんうどん、おいしよ」と押し売りされた。日本にいてもうどん屋には行かない私がキムチラーメンと言いメニューのそこを指差して指示してもなお彼女は「うどんうど…

 花の稜線を4200m無名峰まで(3)

王さん手作りのサンドイッチをザックから出し、ジュース、お菓子で小学生の遠足のような気分で昼食を花の中で食べた。私と同年代の女性軍が花の中で写真を撮りあっている。きっとこのサクラソウの中にイメージしているのは少女時代の自分だろう。 15分ほど花…

 花の稜線を4200m無名峰まで(2)

四姑娘山は相変わらず雲に隠れているが、大姑娘はすっかり見えるし、三姑娘もその鋭い嶺を時折覗かせる。それらをバックに花の中で子どものような人たちを写した。きっと息苦しさは同じだろうなと思うけれど、表情には見えない。3900m辺りでは一息10歩になっ…

花の稜線を4200mの無名峰まで(1)

日隆(リーロン)の街から直接、三人くらい横に並んで歩けるような道が始まっている。長く大きく3回ほどジグを切ると、40分で広い大きな尾根に出た。一面白いイブキトラノオが咲いている。足の踏み場も無い咲き方だ。第一のストゥーパが立っている。足元か…

四姑娘山…「双橋溝」(2)

昼は、谷の中ほどにある農家がやっている食堂で食べた。手作りのテラスのような所で食傷気味のこの地方おなじみの料理をいただいたが、ホテルよりは美味しかった。王さんが特注で「チベット餅」を出してもらった。小麦粉をヤクの乳で練り、かまどで焼き上げ…

四姑娘山…「双橋溝」(1)

日隆(リーロン)の西の谷を双橋溝と言い国定公園のようになっている。その中は、専用のバスに専用の運転手でなければ入られない。 二日目はその35キロの谷の一部を高度順化を兼ねて歩くことになっている。もとより歩くことに多少の自負を持っている我々は…

雨季なれば命滴る蜀の国 未曉 百花喰むチベット馬に雨季の風 未曉

中国上海にて 丸窓に上海空港炎暑待ち 未曉 中国成都にて 成都夜半裸の男等ゆらめいて 未曉

四姑娘山…「四つ星ホテル」

今回の旅行では二つのホテルに泊まった。一つは四川省の省都・成都の「岷山ホテル」と四姑娘地域の観光拠点日隆の「金昆賓館」という。どちらも四ツ星だということである。私は国内では安さを第一条件に泊まるし、星の数を考えて泊まるような旅行もしたこと…

四姑娘山…「四姑娘山」

今回旅している中国四川省の7月は雨季にあたる。だからこそ花が豊かに咲く。雲が多く雨が降りやすいのは当たり前であろう。とすれば四姑娘山が見えなくても仕方ないということになる。そんな覚悟で日本を出発したものの、その日の今日、朝から霧がかかり300…

四姑娘山…「巴郎山峠」

早朝7:50に成都を出発したバスが巴郎山の最初の花園にツァーの人たちを下したのは15:30 を過ぎていた。その間3000mを登っている。後頭部が重痛い感じがするし肩が凝ったようでもある。どこかで俺は高山病になんかならないぞと威張りたいのか、高度障害とは思…

四姑娘山…「旅行日」

ふだん一週間に一回、山に登っている者たちが、「ハイキング」では笑われそうだが、それには理由がある。今回の旅の眼目の第一は「花」にあり、第二が「千歳空港発着」できるということにある。千歳発着だから前後泊の費用がかからない。重い荷物を持って羽…

NHK俳句・兼題「雲の峰」への投句 雲の峰円空仏へ鎖道 が、入選12句に選ばれ、その上特選句になった。 入選句に選ばれたのは事前の連絡があったので知っていたが 特選句は放送日発表なので聞いたときはうれしかった。 選者の評「うまいです」と言うのが気…

星祭り星無き街の菓子漁り 未曉 短冊の落ちて濡るるを拾い上ぐ 未曉

山中の沼居残らんみつがしわ 未曉 瀧近し爪痕登るブナの肌 未曉

毛無山(2)

初めての柏倉や久保田は見えない眺望にがっかりだろうが惟ばっかりは他の4人にもどうしようもない。飯を食うとすぐ下り支度になった。霧のすぐ上に太陽が感じられるような明るさになり気温も上がってきている。100mほどになってきた視界がカール状の斜面…

毛無山(1)

昨日の予定が雨で今日になった。今日とて「今週の日曜日にお楽しみ中国への山旅を控えていると言うのにおとなしくしていればいいものを…」と言うような天気である。柏倉に迎えに来てもらって家を出るときに見た函館山を含め四方の山々の稜線は雲に隠れている…

私が書いた文章にどこかの誰かが応えてくれる。そこから始まるかも知れない世界は全然予想もできないけれど魅力的だった。と同時に、自分の文章は「メール文体」らしきものがあるインターネットの世界では重過ぎることもわかっていた。読んでいる内に重苦し…

去年の6月急に思い立って始めたブログ。一年が経ってしまった。日記は「三日坊主」と言うし、実際過去に日記帳やノートを用意したり、学校での備忘録などデスクダイアリーをもらったりするたびに挑戦したが継続できたためしは無い。 どうして続いたのだろう…