2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は知内の殿様街道を歩いた。蝦夷春蝉が鳴きだした。 山毛欅古木蝉深めゆく道を来て 未曉

鈴蘭

鈴蘭の咲かば触れなん庭に出て 未曉

春陰

中央病院形成術後受診 春陰や近くて遠い診察室 未曉 山下さんの庭の藤の花満開 藤の花の空に背きし空の色 未曉

リラ冷え

一月前ほどから指先に触れると痛いしこりのようなものができていた。診察、検査、そして今日の20分の切開手術で取り除いて貰った。逆爪を無理に抜いた所為らしい。とかく無理が通じなくなっているのだろう。病院を出たらリラ冷えに雨が加わっていた。 リラ…

蜂の巣

蜂の巣の育つ一日を暮れにけり 未曉 今年もまた蜂が巣を作っている。昨年と同じような場所に作ったため、小さな内に発見されてしまった。健気にも思えるし何より美しい。どんなふうに育っていくのか見守りたい気もするが、我が家の女性軍は壊滅せよと言う。…

遠雷

遠雷や悪心ふつと浮かびける 未曉 雷雨が屋根に響く中で寝たが、目覚めれば晴天の運動会日和。どこかで運動会が行われていると思えば、なんとなく浮かれて「ジンギスカンにしよう」ということになった。昨秋作って一回も使われずに家の中に入れられ、植物鉢…

リラの花

若き日のフランスの夢リラの花 未曉 晩酌はワインにしようリラの花 未曉

夕薄暑

醒めそうで醒めぬ昼酒夕薄暑 未曉

山笑う

土橋レクの杜 ひば爺さんぶな婆さんゐて山笑う 未曉 北限も南限もみな若葉光 未曉

若葉

江差三山の二山縦走 でこぼこの水場の柄杓谷若葉 未曉

遅桜

娘と日食をピンホールボックスで楽しんだ。 日蝕に天の理由遅桜 未曉

薄暑

教会の鐘の音降る街薄暑 未曉 人を待つただそれだけの薄暑かな 未魚

山若葉

蛾眉野道が若葉に染まっていた。 やはらかてふ言葉色溶く山若葉 未曉 春紅葉明日ある色の柔らかさ 未曉

落花

有珠山麓 遊歩道に落花のベンチ待ってをり 未曉 有珠外輪から 夏嶺みな噴煙上げし噴火湾 未曉 有珠善光寺石割桜 仏力は赤き色とや桜蘂 未曉

有珠山

有珠の街に入ってすぐ国道を左折、高速自動車道をくぐるところに有珠登山者用の駐車場があった。すでに7台ほど停まっている。 有珠山はいわゆる観光で、観光ルートから訪ねたことはあるが、噴火湾側からの登山としては初めての山になる。Kudさんは延齢草…

黄水仙

疲れ目にそっぽむきけり黄水仙 未曉 うっとおしい明るさもありチューリップ 未曉

耕す

花の外も耕されて春になる。 耕人に画布広がれり空の下 未曉 鋤込んで一日(ひとひ)農夫に花明り 未曉

春愁

野良猫に見回られし身春愁 未曉

山毛欅若葉

*1336946193*[季語閑語]山毛欅若葉 先日厚沢部や松前に行ったときの若葉の美しさがやっと句になった 山毛欅若葉山毛欅の樹格を遠目にも 未曉 見上げれば空に風鳴る山毛欅若葉 未曉

花疲

芝生で遊んでいる園児に飽きない。女の子は花びらを追いかけたりシャボン玉を飛ばしたり…。男の子はボール蹴りで大きく遊ぶ…。ボールでも転がってきたら高く蹴り返してやろうか…。 わがままな子の遊べずに黄タンポポ 未曉 独り花見に車を使わないのは、蕎麦…

花屑

恒例の独り花見。JRと電車で五稜郭公園へ。花の終わりが始まっていた。 碧血の昔知らなく花の屑 未曉 幼稚園の子どもたちも花によく似合う。 落花追ふ子の黒髪の落花かな 未曉

鳥雲句会、散々。 為兼題「苺」 大苺児のやはらかき唇に 未曉 児が食べて苺心に灯るらん 未曉

遠足

昨年に引き続き、松前公園の花見をかねた勝軍山ウォーク。今日は福島小学校の遠足で来ていた5,6年生と前後して歩いた。 遠足の声あり緑二輪草 未曉 登山口の広場にもどってくると勝軍山の頂上で引き返した遠足の子どもたちが昼食を食べていた。花見客のた…

花見

戸切地陣屋へ花見吟行。清川口駅から陣屋跡までの4キロの道も楽しかった。 遠近に昼ぼんぼりの桜かな 未曉 酒を手に花トンネルへ溶けてゆく 未曉 官軍に攻め込まれる前に建物を焼き払ってしまわれた不戦の陣屋。城址は空しさを漂わせる。 老いに花子に松ぼ…

大雪の冬にもてあそばれた小舟のように春にたどり着いた。 終の家と打ち上げられし春の岸 未曉

山桜

見納めとなるか今年の山桜 未曉

子どもの日

水温む泥鰌の子等の泥けむり 未曉

白木蓮

はくれんの嵐明けたる朝かな 未曉

初花

昨日開花宣言。開花宣言した午後に満開の所もあるのに、我が家の細い桜に咲いた初花は嵐の洗礼をうけることになった。 葉陰無き初花けなげ嵐吹く 未曉

土筆

厚沢部に太鼓山スキー場という町民のための小さなスキー場がある。ロープトウで登る二百メートルくらいのゲレンデだけれども子供なら十分楽しめる。そのスキー場が全面に日の光を浴びて春を燃え立たせていた。俄虫沢の花の谷を満喫した後、そのスキー場ゲレ…