2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧
露天湯へ人工芝の凍りけり 未曉
氷挽く鋸足下へ足下へ 未曉
寒灯し老母一人の家となり 未曉
折り取らば屋根もろともや大氷柱 未曉
冬障子に癒えぬ病の話あり 未曉
習作 為兼題「春風」 保育士(せんせい)のこの指とまれ春の風 未曉
習作 為兼題「春浅し」 松籟や吊り縄弛む浅き春 未曉
習作 為兼題「シャボン玉」 シャボン玉倦まず夢追ふ馬鹿であり 未曉
義父逝去の報を受け吹雪をついて車を走らせる 仮通夜の一寒灯を目ざしけり 未曉
今日もまた句意雪掻きの他に得ず 未曉
生け贄のごと道に人風囲 未曉
受験子の日射しいただき読了す 未曉
習作 為兼題「春浅し」 何事につけて思ほゆ春浅し 未曉
習作 為兼題「春風」 聞こえくるこの指止まれ春の風 未曉
習作 為兼題 放たれし吹く子の無垢やしゃぼん玉 未曉
文末の気になる言葉湯冷めして 未曉
箱買ひの蜜柑一個となりにけり 未曉
道を出す四角四面に雪切りて 未曉
冬枯れや犬何もなく戻り来る 未曉
煮凝りを呉須の巖より剥がしけり 未曉
兄の忌や啄木鳥冬木撃ち止まず 未曉
軒垂れの音にぎやかや春の雪 未曉
露天湯に融雪作業の話など 未曉
受験子の絵馬に色濃き感嘆符 未曉
春立つ日レタス溢れしサンドイッチ 未曉
鬼は外声を小さく薬呑む 未曉
雪掻きの無き一日の徒食かな 未曉
吉祥の暦捲らむ寒の雨 未曉