2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

八嶋分岐から帰りは沢コースをとった。急勾配を下ると滝があった。村雨の滝、昇天の滝と名付けられていた。 名を負いし滝に紅葉の打ち合わせ 未曉 紅葉に彩られた渓谷美の中を歩く 空少し水を少しの紅葉谷 未曉

沼の平の先端、八嶋分岐への歩きにヤッホーの声が聞こえた。きっと先行のA班が永山岳への途中から我々を見下ろしているのだろうと思う。こちらからもやっほーを返す。 ヤッホーを呼び交う間の紅葉原 未曉 登山道から10メートルほど高い岩塔に登る。360…

紅葉は標高が上がらないと未だのようだ。紅葉が濃さを増していくのを向側の山で確かめながら登った。 登りきて紅葉前線出会いたり 未曉 天塩岳を下山して愛山渓に入ってもそう紅葉は進んでいない。 薄紅葉お温泉(ゆ)のぬるりに浮く身体 未曉

夜中便所に行くたび星空を見てしまう。寒さですっかり目が覚めてしまう。天の川をこんなにはっきり見たのはネパールタンボチェ以来か…。子どもの頃は珍しくもなかった。地球の表面は天の川が見られないほど変わってしまった。時間の長さを感じるが、宇宙は変…

天塩岳ヒュッテの二階に陣取り、仲間の到着を待った。釧路からのKaさん夫妻が着くなり炊事場で炭火を熾し始めている。手伝う。発泡スチロールの中に生きの良い秋刀魚が入っている。炭火で秋刀魚。それを山の中で。申し分ない。 明日の峰ここから見えず秋刀…

当麻町「ヘルシーシャトウ」は寝る部屋だけを用意してくれる。この日は研修室を貸してくれたので畳の上に座布団を敷き自分の寝袋で寝る。温泉に入れて一泊千円は安い。山行の宿としては申し分ない。この日はしきり一枚隣に札幌のミニバスケット少女チームが…

美瑛「ゼルブの丘」耕作の結果の風景ならいい。これは人工美以外の何物でもない。名前の付いた木もわざとらしい。北海道観光とはこんな物かと思う。でも、駐車場は満杯である。我々の車もその一台になる。 色熟れて美瑛の丘や九月尽 未曉 当麻に着く直前、雨…

天塩岳・沼の平(5)

4時前に目覚め、永山岳、安足間岳、比布岳、当麻岳の縦走をするA班を見送ろうと思っていたが、Yaさんが様子を見に行ったら出発してしまったとのことだった。一時間遅れの沼の平巡りB班も出発準備である。天気は最高である。冷涼な朝の空気も気持ちが良…

天塩岳・沼の平

泊に使ったものを積み込もうとしたら車の窓はがっちり凍っていた。放射冷却もあるのだろう。前日降りてきた人は雨にも降られたし展望も良くなかったと言っていたが、今日は絶好の日和である。 天塩岳ヒュッテの掃除をして、6時13分出発。最初は幅も広くし…

天塩岳・沼の平

22時に尿意に目が覚めた。寝しな暑くてタイツで寝ていたが外にも出るし、ズボンと靴下を履き上着を羽織った。みんな静かに寝息を立てている。ヘッドランプを点け星空を楽しみに外に出た。階段を降りようとしたら突然小さな光が階段を上がってきた。だれか…

天塩岳・沼の平(2)

4時半頃眼をさまし句をひねくりまわしたり白んできた窓明かりでくちょうにメモしていると、隣の子ども達がおきだしたようだ。一気に賑やかになる。今日は同時間をつぶそうかというほど余裕がある。100KM位の天塩岳登山口に三時に着けばいい。あっちの…

天塩岳・沼の平(1)

かぜてもらっている「山の会」の山行のため前日に出発した。早朝、高速も使わず抜け道を行くように早朝函館を出発した。5連休となりシルヴァーウイークと名付けられた初日である。私達の走る道路に車は少ない。道の駅やコンビニを避けるように走る。千歳の…

天高し幼一人の大遊具 未曉 やや寒も夜具にはいりて消灯す 未曉

四季の杜 とおせんぼ園路に笑まう萩の花 未曉 秋蝶や芝生の空を波行して 未曉

あまりの天気の良さに促されて四季の杜公園を歩いてきた。終わりかけの萩の花が園路を覆うように咲いていた。 現在地とらえし分岐木の実降る 未曉 あちこちにお年寄りの散歩は見られたが、思ったほど親子の姿は少なかった。冒険の丘では親子連れが一組きり。…

備忘録を書こうとして、9月15日が敬老の日でないことに気づいた。祝日連休化という政治的な意図で月曜日にされたのである。連休になると時間的にも余裕が出来るからその分計画も膨らみ、祝日の本来的な意味は薄められることになる。今年はシルバーウイー…

我が家は庭を囲むようにL字になっていて、垂直マークのようにウッドデッキがある。断るまでもないが、我が家も庭もウッドデッキも小さい。庭には植えられたもの自然におがって(成長)いるものがあるから当然も四季の変化はしっかりある。しかし、私の場合…

稲田がことのほか美しい。雲の多い空を、蓄えに蓄えた黄金の光で照り返すかのように田が広がっている。寂しい休耕田も覆い隠してしまった。金色を支える茎がまだ緑色なの鮮やかさを増幅させている。クライマックス前の「ため」のような静けさと美しさである…

我が家の菜園もインゲンやトマト胡瓜がその役目を終えて大根畑になる。今日は雨で我が家の農婦はお休みらしい。畑の土につかの間の休息になりそうだ。 明日から大根畑秋の雨 未曉 毎日定時に我が家の裏から菜園を抜けて向の空き地へ抜けていく野良猫がいる。…

我が家の裏は高架橋があり、その下は行き止まりの側道とともに全く放置されているので草木が伸び放題になっている。当然秋の支度が始まっている。その中に数年来雉(コウライキジ)が居を構えていて、時々高い声でまるで居場所を知らせるかのように鳴く。「…

去来忌(九月十日) 学生時代、信州から京都に一人旅をしたことがあ。京都では同志社大学の後輩の所にとめてもらって次の日嵯峨野を歩いた。当時好きだった歌に誘われて三千院を中心に調べたら、化野の念仏時とか二尊院とか見所がある嵯峨野路歩きという計画…

鬼灯 鬼灯が色づきを深めてきた。鬼灯は真っ直ぐ母の口元につながる。その口から漏れてくる音に耳と云うより眼を凝らしている幼い日の自分をも俯瞰できる。 鬼灯の音母の口歪めけり 未曉 母は男の子四人の末っ子に女の子の遊びを教えた。末っ子の私もまたそ…

先日あまりに月がきれいな夜があったので歳時記を調べてみた。盆の月(陰暦七月十五日、盂蘭盆の日の月、今年新暦では九月三日)と言うらしい。ついでに詳しく調べたら宵待月(陰暦八月十四日、新暦今年十月一日)中秋の名月・望月(陰暦八月十五日、新暦今…

兼題「花野」 静狩湿原にて(4) 吾木香蝶の必死に紅く揺れ 未曉 兼題「胡桃」 胡桃と云えば、最後に勤務した小学校の校庭に一本あった。新校舎になってタイル張りの前庭の中心に植えられていた。旧校舎の時は緑の多い学校として知られていたので、大切に移…

兼題「花野」 静狩湿原(3) 噴火湾奥でもてなす花野かな 未曉 メモ帳にカタカナで咲く花野かな 未曉

俳句サークルの来月の兼題が出た。「花野」静狩湿原の余韻がある内に…。 静狩湿原にて(2) 鳶の輪の花野に空を与へけり 未曉 古サイロ花野と空のあふところ 未曉

写万部岳の裾に広がる静狩湿原を訪れた。沢桔梗狙いだったが花期は過ぎていた。しかし、湿原の中はワレモコウ、タチギボウシ、ウメバチソウ、モウセンゴケが見られ、車道部分にはツリガネニンジン、カワラナデシコが咲いていた。湿原は10分の1に狭まって…

季語閑語

巴大橋散策 寝かされて化粧のクレーン天高し 未曉 集魚灯薄きガラスに触るる秋 未曉

季語閑語