2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

風薫る

マスクはうっとうしくてしたことが無かったが今回ばかりはそうも行かない。 薬を処方して貰うだけの病院もスーパーも図書館も入る前には装着するが出るとすぐ外す。 薫風やマスク外して目を閉じて 未曉

甚兵衛

甚兵衛の脛まだ早し庭の端 未曉

山吹

私が五、六歳か、今に繋がる記憶の多くはそのあたりからである。その映像の中に山吹がある。 樺太から引き揚げ、父が函館に得た職と住まいは函館引き揚げ者援護局と言う役所で,用の無くなった陸軍の施設が局舎となった。隣接の陸軍病院は国立病院となり、兵…

空蝉

蝉殻の生きた証の無力かな 未曉

夏の山

夏の山歩きやトレッキング、夕食のことやテント泊のことを考えながら野営地に近づく頃や、朝食、テント撤収もそこそこに出発する時に山歩きの楽しさを実感する。きっと涼しさがそうさせるのだと思う。数少ない経験だがあじあわせてもらった。 夏山行昨夜追ふ…

花茨

花茨言葉に惚れて句が持たず 未曉

チューリップ

チューリップ空欲しいまま土捨て場 未曉

リラ冷え

他人事のようにリラ咲くリラの冷え 未曉

主亡く藤奔放の咲きっぷり 未曉

リラ冷え

リラ冷えや隠居自粛と言い換えて 未曉 孵すもの無くて巣ごもりリラの冷え 未曉

山吹

向かいのEさん 山吹やあいさつ二人自歩百歩 未曉

打ち水

打ち水や吾を待ちをる足マーク 未曉

薄暑

足マーク踏み絵踏むごと街薄暑 未曉

独活

鄙遠きゆえの土の香酢味噌独活 未曉

春行く

春行くやあれも曖昧これは模糊 未曉 ???チドリ?

市境の川に桜の競ひけり 未曉

立夏

2020立夏 人間の間や蝕まれ夏に入る 未曉

椿

落椿艶葉の中に褪せしより 未曉

桔梗町 住み古ればここも都ぞ花の春 未曉 造園圃で めぐみ幼稚園園庭、休園中 個人宅庭

春の人凭れて百歩春の径 未曉

賜らん花の夫婦の花の椅子 未曉

たらの芽

たらの芽や棘恥づかしき歳になり 未曉

柏餅

柏餅男の子四人の末っ子で 未曉

べこ餅

歳時記に「べこ餅」は載っていない。広辞苑には「青森や北海道での郷土料理、端午の節句などに作られる」とある。季語は和歌に詠まれた言葉が中心だから和歌が詠まれた頃、辺境の津軽や蝦夷の言葉は歳時記に残らない。子どもの頃は祖母が作ってくれたが同時…

コロナ禍を避けて人づて今年花 未曉