2005-01-01から1年間の記事一覧

「桔梗庵年越し蕎麦」

桔梗庵年越し蕎麦 年越し蕎麦をふるまうのが私の大晦日の恒例になってから十年以上経つ。年末に一緒に年越しする人数を把握し、桔梗庵に予約して大晦日の朝受け取りに行く。 紅白歌合戦が後半になると、大鍋と大ざると大きなボウルを用意して妻の実家の作業…

「東京一茶庵年越し蕎麦」

東京一茶庵 年越し蕎麦 正月帰省する長女が買って来てくれる。蕎麦聖と言われる片倉さんの息子さんが東京九段に開いている一茶庵東京店の蕎麦である。勤めていた会社のすぐ近くにあり、「早く食べてね」と言われながら買って来てくれる蕎麦である。30日に…

腰痛の主餌台も雪のまま 未曉

腰痛に白魔のごとく明けの雪 未曉 記録的大雪の朝人の声 未曉

晋吾から長女誕生のメールに接し 風花や天(そら)ほころびて訪れぬ 曉 その渓花ちゃんに贈る 霧の渓谷(たに)霧動かして灯る花 曉

雪はねの終止符すずめ誰も来ぬ 未曉 雪はねの雪に沈むや夕暮れて 未曉

雪冠る鴟尾やはらかに風分かつ 未曉 カラス二羽雪雪雪に寄る辺なし 未曉

残り餌一吹き終わる今朝の雪 未曉 老一位雀を抱いて雪に立つ 未曉

病院の坂緩くして小春かな 未曉 送金の窓口マフラー邪魔にして 未曉

書くことも無き一年の賀状刷る 未曉 芋版のころの賀状や黄卓袱台 未曉

寒波予報テレビの前の癌の猫 未曉 石庭を模して帚目雪の朝 未曉

雪一片木箱の底の塩鯨 未曉 人影の隙間に紅き切り身塩鮭(さけ) 未曉

湾型に照り返し満つ冬日かな 未曉 冬の日や逆光砂嘴の街沈め 未曉

横津岳山道(舗装路)歩き

山谷さんの飼い猫の具合が悪くなり、受診治療後の行動になった。今シーズン横津のスキー場はクローズとなり、保健林の所にゲートが造られてしまった。しかし、航空局の電波アンテナの保守のためゲートの奥には舗装道路いっぱいに除雪された道がこれ見よがし…

動くもの高架の車影冬麗ら 未曉

山氷雨けだものの腹累々と 未曉 破れ山荘誰の夢の後雪芒 未曉

雪を呑む破れ山荘や大囲炉裏 未嶢 12月信号にらむ老婆の背 未曉

「四捨五入」札幌白石

道路に面してドア一枚のスナックのような感じで「四捨五入」が見つかった。しかし定休日。駅からそう遠く無いし明日の昼に再訪することにした。 今日は探す心配が無いので、前から何度も通っているような足取りで入り口を開けた。ごくふつうの民家の勝手口を…

大当別川林道歩き(2)

昼食後歩き出してすぐ、雪模様のモノトーンの樹間に異様な感じの屋根が見えて来た。林道脇とは言えこんな山の中にこんな大きな家屋があると、無気味さの方が先に立ってしまう。大きな山荘風の建物で、二階の窓の一つが黒い穴のように風を飲み込んでいる。無…

大当別川林道歩き(1)

天候が定まらないので「朝様子を見て決める」ことになっていた。その連絡が8時30分。10時に集合して、大当別川そばの林道3?付近で車を降りたのが10時50分だった。歩き出しは曇り空で風が強かったが、寒さは感じなかった。林道はしっかりしていて歩…

「志の家」札幌中央

やはり以前来たことがある店だ。場所や周りの佇まいは変わっているが、ビルの一階部分に和風の造りはそのままである。アプローチが小さな庭になっていて、ビル街の景色を遮断している。昔は白壁に瓦屋根の塀もあった気がした。中央区役所のすぐ裏手にあり会…

「正覚庵」札幌中央

南郷通りの蕎麦屋さんが二軒とも休みで無駄足だったので正覚庵を目指した。ここは札幌の定宿ユニオンの近くなので、駄目でも大きな無駄足にはならないなどと変な慰めを思いながら厚生年金会館裏ヘの道を歩いた。ここも探すことなく見つかった。マンションの…

「神楽坂」札幌中央

10時40分北斗は札幌に着いた。北口を目指す。慣れたような足取りで見当をつけて地上に出てみたら北8条まで来てしまっていた。どうやら1階のつもりが地下を歩いていたために、北口を通り過ぎてしまったらしい。寒風の中メモを出して確かめると6条2丁…

蝦夷松山 中腹林道歩き(2)

車が通れるというより結構使われているような立派な林道を登りることにした。今日はじめてのような急勾配の道をなぜか一生懸命歩いている自分に気付く。今まで下り中心の楽な行程だったので、苦しい思いをしなければ罰が当たるとでもいう意識が働いているの…

蝦夷松山中腹林道歩き

陣川温泉から蝦夷松山〜雁皮へ登る道が、ゴルフ場と隔てている尾根の高さになった時、ゴルフ場の作業道からのびる林道と交差する所がある。そこから蝦夷松山までは、3〜40分あれば登れる。十字路の交差点で右はゴルフ場、直進は蝦夷松山、後ろは今来た道…

「たかさわ」信濃町

一茶の故郷信濃柏原を過ぎて長野県と新潟県の県境に「たかさわ」はあった。地方道から県道109号線に乗りその道路際にあったのでなんなく見つけることができた。県境すなわち山の中である。私のスキーの揺かご妙高赤蔵倉高原は峠を越えた斜面にある。松坂…

「そばの実」戸隠村

戸隠神社中社を出て宝光社を過ぎ、新緑に少し早い山肌を登って行くと開けた平地にそばの実はあった。 少し離れた林間から吟行の一団のような人たちが出て来た。標柱があり、自然林の公園があるらしい。そばの実の駐車場の車はその人たちのものだろう。店の女…

「よつかど」戸隠村

小布施のPAは上信越高速道路のためのPAで私のような一般道を徘徊しているようなドライバーにはトイレや水道施設しか利用価値が無い。一般道から入れる駐車場はそう言う施設もなんとなく遠慮がちになってしまう。朝明るくなるのを待って起き出す。昨夜来の雨…

一条の雪明かり打つ痩せ蒲団 未曉 教え子の幼な顔笑むスポーツ紙 未曉

ステンレスの 矢で射られたり 雪明かり 未曉 6畳に 身の置きどころなし 雪明かり 未曉