2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

昨日今日の陽気に我慢できずウッドデッキの雪囲いを取り除いた。ブルーシートの色は四季の移ろいを逆撫でする。去年は旅行していたせいもあるが四月になってからはずしている。今年もまだ週末に雪予報はあるが、がまんできなかった。風もないのでブルーシー…

川汲・台場山(2)

登山口から頂上まで雪を利用して笹の上を直登した。標高差50mもあるだろうか。登った頂上からは大きな早春の景色が見えた。三森山がどっしりとした山容を見せ、遠望袴腰が普段と全く違う姿で雪の嶺を空に光らせていた。眼下には噴火湾に繋がっていくだろ…

川汲・台場山(1)

道道83号線。矢別ダムを左に車を走らせる。矢別トンネルに入る前は雪を駆逐した浅春だったが、こちらはまだ雪が多い。左に林道の入り口が見え「熊出没、入山禁止」の看板がある。 スノーシューを背負いつぼ足で簡易舗装の路を歩き出す。川に沿って一曲がり…

千畳敷の小高い丘を登ると函館要塞の壕跡がある。そこから函館を取り囲む山々が一望できる。恵山、都井岬、三森山、蝦夷松山、雁皮山、袴腰岳、烏帽子岳、横津岳、七飯岳、駒ヶ岳、この連なりに近景函館山御殿山をカメラに収まる。さらに木地挽山、二股岳、…

アップル温泉が休みなので「明日は谷地頭の温泉に行こうかな」と呟いたら事前に函館山、事後にまる大の蕎麦がくっついてしまった。 麗らかな巴大橋からの風景、意固地の塊自由の女神を話題に着いた駐車場は余裕があった。宮ノ森コースの木道は乾いて春の木漏…

カメラを持って歩き出す。 うしろ手の歩きとなりて春散歩 未曉

朝うっすらと雪景色。 春の雪仕舞い忘れの見えてをり 未曉

いつも行っているアップル温泉が点検作業とかで休業。久しぶりに花の湯へ行った。 違うところを通れば違う景色が見える。 サイベ沢に流れる小川がある。そこに架かる短い橋で信号待ちをしていたら終了式を終えて下校の子等が突如枯れ草の川原に降りてきて一…

朴の芽を見せて貰った。表皮が剥けて砲弾型に緑の幼葉がたたまれている。周りを改めてみるとそれぞれの樹のそれぞれの芽が準備を調えている。このそれぞれの芽吹きにかすかな音でもともなったらさぞ賑やかだろうなと、いつも思う。 ものの芽に祝砲の季(とき…

バカ常尾根を烏帽子の付け根を目指すように歩いた。尾根が広がりを見せると山毛欅の周りに根開きが始まっている。いままで寄り添って見えていた山毛欅の樹間が心持ち広くなって風が通っている。この尾根には立派な山毛欅が多い。 春の風群を離れて山毛欅古木…

瓦礫に阻まれた遠くから、瓦礫と化した家の辺りに向かって肉親の名を呼ぶ年老いた両親。お子さんの名は?と聞かれ「声に出せば帰ってこないように思うから言えない」と嗚咽する母親。 地震の地に子の名を攫ふ涅槃西風 未曉

道断つつじの雪囲いを取った。バス40台で街ごと避難するという。避難のあり方が中心になりつつある。前進なのだろうが…。 原子の火逃れ来し街春の月 未曉 春の月避難住まいの屋根の上 未曉

このまま沈静化の道を…。満月。 原子の火を鎮めんと出る春の月 未曉

小学校卒業式。 津波禍の浜に生きると卒業す 未曉 子どもが希望であること とってもとっても大切なことだ。

うっすらと雪。被災地は此処より南というのに無情にも積雪の朝。 薄氷のできて明けたり余震の夜 未曉

怒り 

晩霜の朝。寒い。被災地もさぞかしだろう。 被災地に物資が届かない状況に自治体の長が怒っていた。空疎な感じがした。それは、誰もが被災地の人に一刻も早く救援物資の届くことを願い、何も出来ぬ自分の無力感をすまなく思っているときに、怒ることがどれほ…

霜の朝を迎えた。被災地避難場所身体の寒さいかばかりか。 地震の地を身体に問ふや春の霜 未曉 晩霜の地震の人にも瓦礫にも 未曉

報道写真

北海道新聞社編集部御中 3月14日(月)朝刊16,17面見開きの写真感動しました。 地震発生直後からテレビ画面をずっと見続けています。東北地方太平洋沿岸の惨状を見て、何もしてやれない自分のせめてものつとめのような気がしてのことです。 最初はヴ…

車を洗っていたらうっすらと砂が乗っている。黄砂があったらしい。遙か西の黄土が風に乗って洋上の島国に降る。自然は壮大である。 福島原発のその後が気に掛かる。家に入りテレビをつける。取りのこされた避難者、瓦礫の中を歩き、避難所を巡って家族を捜し…

絶対安全 

「絶対に安全です」「歴史的に考えられる以上の地震等の災害に対してもその安全性を確保していますのでその心配はありません」「是対に安全です」 絶対という言葉を何度も使い反対を押し切ったテレビ画面を思い出す。泊原発を作るときの北電と地元住民の公聴…

巨大地震東北を襲う 自然の非情さを7時間テレビ画面に見続けた。 汗水流して築き上げた生活があまりに簡単に壊されていく.9/11の時もそうだったが、テレビ画面は見るものをヴァーチャルの世界を見せているように映し出す。今晩普段通りに眠るはずだった家が…

屋根の雪が落ちて厚く重なるところに福寿草がある。その雪が漸く溶けて期待通り福寿草が花の芽を咲かせていた。 期待通り咲いてくれる…。こんな贅沢はない。 春の土に金冠のごと花咲けり 未曉

今朝降った雪に沿う季語を見つけられない。勝手に「もどり雪」としたが、不遜のそしりは免れそうもない。これが降り終わりなら「雪の果」だろうが、きっとドカッと来るぞと覚悟しているから使えない。 しかし、それを抜きにすると雪はやっぱり美しい。白いか…

城岱スカイラインの登り口から始まる尾根が、城岱牧場にぶつかるところは毎年大きな雪庇ができていてコース中唯一苦労するところだ。5Mほどしかない崖斜面だが、足先でステップを刻み立木を頼りながら胸までの雪をラッセルして登る。登るとそこは七飯岳頂…

明日は瓢箪句会である。兼題「春めく」がなかなかできない。義母送迎の車の中で幾つか作った句を舌頭に転がしてみてもどうもぴんと来ない。さりとて新しい発想もない。 義母を椴法華の家までまで送り、眠気覚ましのコーヒーを飲んでいると棚の上の中空土偶の…

娘二人が東京に出てしまい10年、それでもお雛様は欠かさず飾ってきた。昨年長女が帰ってきたこともあり、特別なことはしなかったが昨年までとは違って少し華やかになった気がする。若い娘が居ると雛の顔も輝いて見える。 オルゴールほどけ終わるや雛納め …

蒜沢の自然を守る活動をしているNPOがあり、年に何回か行っている観察会に参加させてもらった。昨日は宅地化により今までの山林が畑地化され、それによる植物や動物がダメージを受けている実態を見ると言うことがテーマだった。 静観園の下から右、いわゆ…

クライストチャーチ・地震(3)

ある小学校の養護教諭が保健室に、普段教材室で眠っている大きな地球儀を置いた。怪我で来た子や具合の悪い子が何の気無しに見たり、回したり、ニュースで聞いた国や街を探したりするという。 地球儀を見れば日本が世界の中心でないことは一目瞭然である。地…

クライストチャーチ・地震(2)

花の芽の地震に悔しき母国春 未曉 アメリカ娘をホームステイさせたことがある。本名はキャサリンとかだが、ケイティと呼んでいた。明るく健やかなイメージ通りのアメリカ娘だった。週末は明け方になってやっと帰ってくるほど遊ぶが、普通の夜は私達が英語の…

クライストチャーチ・地震(1)

日本の春を遙かに地震無残 未曉 「クライストチャーチで大地震。日本人の若者被災」このニュースを二つの点で少し身近に感じた。僅か十時間だが、クライストチャーチに行ったことがあるということがその一つだ。 2003年1月、ルートバーントレッキングの…