2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

十二月

ドラミングまたドラミング十二月 未曉

涸川

涸沢に糞新しき獣道 未曉

冬枯れ

銃を持つ少年映る霰降る 未曉 中東枯る少年笑みて銃を抱く 未曉

雪催い

桔梗町に遠吠え呼応雪催い 未曉

アカゲラの雪に追われて庭木かな 未曉

初雪

初雪や細き暮らしに溶けるほど 未曉

店頭に艶やかな柿が山のように盛られていた。 子どもの頃祖母の元に私が逢ったことも無い従兄弟から毎年立派な庄内柿が送られてきた。 この柿は渋を抜くために父が焼酎を霧吹き再び木箱を締めて十日ほど熟成させなければな らなかった。子どもの私にはこの十…

雪催い

露天湯の湯に縮こまる雪催い 未曉

落葉

落葉道三十三仏繋ぎけり 未曉

冬温し

冬温しど忘れ思い出せぬまま 未曉

冬帽子

冬帽子三日の後の斜具合 未曉

枯山

当別丸山 楪の実の艶やかや山枯れる 未曉

冬温し

大腸検査異常なし 冬温しポリープ未だ静かなり 未曉

冬萌え

気まぐれの指にかそけき冬木の芽 未曉

汝も吾もなべて人の子パリや冬 未曉

黄落

函館山の三十三観音を巡った。三十三番目は我が家の菩提寺称名寺の墓地内にある。函館山の西端、山の名残の傾斜地にある 兄が眠っている。 菩提寺は黄楽の風兄の声 未曉

枯葉

野仏の今日は枯葉に吹かれけり 未曉

セーター

東京のセーター薄し帰郷の子 未曉

紅葉散る

境内に遊ぶお姿散紅葉 未曉

短日

短日や朝夕食後各二錠 未曉

刈田

旅鳥の苅田へ風の休み田へ 未曉

黄落

黄落の寺仏光の溢れけり 未曉

紅葉

今時は色葉敷かれて烏の巣 未曉

秋烏賊漁

秋烏賊漁一灯惜しみ出港す 未曉

紅葉

カラス帰るねぐら紅葉の中に在り 未曉

秋夕焼

秋夕焼熾火のやがて鎮まれり 未曉