2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の季語に「昼寝」があった。習作として 本当に昼寝しかすることが無いときもある。 昼寝覚め為すこと見えぬ午後の雨 未曉 昼寝覚め傍耳で聞く「年の所為?」 未曉

広く刈り払われた登山道が急勾配になる あえぎながら行く手を見る 頂上の予感夏雲地に接し 未曉 海霧が上がり展望が開けてきた 海霧晴れて村は廃校抱いており 未曉

再び矢越小の廃校舎への道を辿る。 道端に続くタンポポが登校する子どもに思えた。 蒲公英の登る坂道廃校舎 未曉 ブナの林の中、急勾配の登山道を登る。 「山霧」は秋の季語だが… 山霧を捩れに捲いて山毛欅古木 未曉

知内丸山(2)

アップダウンがきついと思ってポールを持っていったが、ポールより木につかまるほうがいいと思えたのでザックに縛りつけたまま下りに入った。登りに見つけられなかった花がいくつか見つかりカメラを向けたりしているうちにガスが晴れてきた。一月前登った矢…

知内丸山(1)

木古内を過ぎる頃からフロントガラスに微細な水滴がつき始めた。小谷石に着くと海岸は明るいが山はガスっている。道路は乾いているが周りがなんとなくしっとりとした感じでどうやら昨夜は雨だったらしい。 前回は矢越小学校付近の登山口探しで時間を取られた…

浅井さんが売りに来た遠藤を晩酌のあてに 豌豆の形の良さよガラス皿 未曉 豌豆の歯触り味にグラス酒 未曉

空蝉や声借りながらしがみつき 未曉 この時期の授業風景を思い出して 「先生、蜂」開かれし窓羽の音 未曉

夏の月歪む眼で見るもどかしさ 未曉 歴史に嘘つく教科書検定に怒る沖縄 沖縄忌語りはじめし老いたる子 未曉

白牡丹ほのお静かに燃えた日も 未曉 河童忌習作 河童忌やついていけない笑ひあり 未曉

蝦夷松山の岩峰で 頂上は三つの巨岩夏に座す 未曉 雁皮山への尾根道を辿り 笹鳴きや熊除け鈴を歌はせて 未曉

蝦夷松山・雁皮山 変化に富む

まず、石仏が並ぶ緩やかな勾配の木の下道を歩く。二、三人並んで歩けた道が知らぬ間に狭くなり知らぬ間に山道になっていく。里山の感じで植林があったり、作業の痕跡があったりまだ人の気配がする。ぬかるみがあり、所々には急勾配もある。山も奥に入ってき…

NHK俳句7月正木さん兼題「泳ぎ」投稿 底を這ふ海の子どもの泳ぎかな 未曉 宮坂さん兼題「滝」投稿 峡深く水と化したる瀧の空 未曉

夏めくや函館の街海二つ 未曉 観音に朱の影手向け山つつじ 未曉

谷地頭「満る大」

久しぶりに美味しい蕎麦を食べた。大き目の皿に薄緑がかったまるで新蕎麦の様なそばが運ばれてきた。新装「まる大」の土日限定十割そば、850円である。一箸つまんで口に入れると蕎麦の美味しさの要素が一度に口に広がった。香り、食感、味、辛汁なしで十…

函館山・向き合う

奥さんのトレーニング登山に付き合って久しぶりに函館山を歩いた。七曲から登って千畳敷の休憩所に腰を下ろした。西校のグランドあたりから吹き上げてくる風が強い。三枚の葉を付けたサルナシの小枝がヘリコプターの羽のように回って飛んで来た。眼下函館の…

我が家の庭でも石楠花と雛罌粟の花が咲いた 石楠花は季語としては「春」だが 石楠花や大夕焼けに背を伸ばし 未曉 真っ赤で毒々しい雛罌粟の花びらが落ちる 地に落ちて朱き雛罌粟地を燃やす 未曉

千軒岳 盛りの花が強風にめげず咲いていた 十字架に群れ咲く白根葵かな 未曉 馬の背を白山一花草蠢かす 未曉

昨日の大千軒岳登山。風で揺れる小さな花々を お花畠茎の長さではためいて 未曉 花見つつ口まげて飲む岩清水 未曉

大千軒岳・花

今年は旧登山口から登った。毎年6月の上旬は大千軒岳詣でをする。函館近郊の山好きの多くが登る。近頃は、本州方面からツァーを組んで登る人も多い。目当ては花である。この時期の大千軒岳頂上直下の広い鞍部は一面のお花畑になる。私がおもに高山植物とい…

露天風呂の塀際に牡丹が咲いていた。 ぼうたんや露天の湯気に色熟れて 未曉 我が庭の石楠花が咲いた 石楠花を染め残したり夕焼けぬ 未曉

七飯俳句サークル7月兼題「イタドリの花」 送迎は虎杖の花無人駅 未曉 浜・道路・いたどりの花・ローカル線 未曉

ホロ酔いで行啓通に立った。 夏の夜や酔ふて昔の店や人 未曉 涼しくてこんなに気持ちがいい夜なのに、桔梗は人気が無い。 夏の夜や自販機の人顕なり 未曉

NHK俳句7月兼題「泳ぎ」習作 浜鍋に泳ぎのついであふれおり 未曉 「滝」習作 滝近く熊除け鈴の一段と 未曉

空蝉の鳴くがごとくにしがみつき 未曉 空蝉や雨に耐へ静かさに耐へ 未曉

山毛欅の葉の絶えなく降らす蝉時雨 未曉 七飯俳句サークル七月兼題「河童忌」 河童忌やホースの温水頭から 未曉

江差二山・メモ帳

Yaさんがこの前の矢越岳からメモ帳を持ち、見つけた花やコースタイムなどをメモり始めた。Kuさんは植物観察のフィールドワークで年季が入っているので必要があると流れるような動作でメモ帳を出し、鉛筆を抜き書き始める。メモ帳を見せてもらったことは…

黒松内ブナ林

妻が今日は運動会の振り替え休日である。天気だったら行こうと決めていた黒松内のブナ林に向かった。海霧曇りなので時間がたてば日が射すだろうと出かけた。黒松内に着き、前に来たことがある妻の案内でブナセンターに車を置き、看板の地図を頼りに歩き出し…

初めての吟行、印象に残った言葉だけメモしておいて…苦吟 水無海浜温泉 苧環や足湯に赤きかかとかな 未曉 恵山車窓から 山晴れてつつじ祭りの名残あり 未曉 恵山賽の河原 海霧深し地蔵は白き布を着て 未曉

NHK俳句6月兼題「草取り」 毛虫焼き草引き妻の休み暮れ 未曉 草取りの背中あちこちクリーンデイ 未曉

今日は更衣・習作 かけかもりか迷いながらの更衣 未曉 和箪笥の隙間埋まらぬ衣替え 未曉