2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

リラが呼ぶ冷えとどまりて窓に在り 未曉 リラ冷えは明るすぎたる紫に 未曉

夏めくや頂上の人腕白く 未曉 蕗の皮すっぽり剥けて脱ぎ捨てて 未曉

夏大根肌より白き汁の味 未曉 醤油だけあれば日暮れぬ冷奴 未曉

蜘蛛見ぬふりカンダタの我あの日から 未曉 降れぬ夜気捕へ数珠なす蜘蛛の糸 未曉

白線の消えかけたまま梅雨に入る。 未曉 リラ冷えや沖縄行きはまとまらず 未曉

揚羽蝶理科の授業を窓辺にて 未曉 あれもこれも畝一つずつ揚羽蝶 未曉

虹立つや函館山は出航す 未曉 登山道に咲きて訪はるる花となり 未曉

七飯岳

藤城育成牧場の入り口に車を停めて作業道を歩いた。朝降っていた雨がすっかり晴れて、空気がきれいだ。駒ケ岳 が近く見える.頂上に近くなると、大回りの作業道をはずれ、枯れ草と苗木のような木の斜面を直登した。今までの七飯岳では最高の天気なので、写真…

蝦夷松山(2)

頂上は柔らかな日差しが岩を温めわずかな平らな部分に腰をおろし、その温みを背中に感じる。誰もいない。下のゴルフ場で人が動き、たまに音なども聞こえるが山上の雰囲気を損なうものではない。握り飯は二つ持ってくるが、一つ食べて我慢できる。我が家でだ…

蝦夷松山(1)

出がけにぱらぱらっとアスファルトに小さなしみを見せて雨が降ったが、周りの山はすっきり見えている。陣川温泉で待ち合わせ、いつものように地蔵さんが並び始める辺りに車を停めて歩き始めた。私が先頭になったのでゆっくりペースで進む。足元にはスミレが…

鏡田とハウスの平野海ひたり 未曉 雪形や観音の笑み春耕に 未曉

アメダスルート

16日山歩きの続き アメダス口からの歩きを楽しんで着いた第2登山口は車での通行が危ぶまれるほどの雪が残っていた。椴松の造林が南側に接しているため日陰となって雪解けがおそいのだろう。三角山への登山道も所々雪が残っていたが、この天気なら1〜2日…

花くぐり時空に惑い陣屋跡 未曉 花浴びんと風待つ子ども肩すくめ 未曉

「むらた」江差

江差町中歌・いにしえ街道 入ると、左に棚板のようなカウンターがありその向こうは配膳室というか帳場のようになっいぇいる。半間ほどの出入り口がありその奥が調理場らしい。大きな暖簾が下がっていてそこから蕎麦が運ばれてくる。おかみさんが「時間はあり…

太鼓山

連日の好天気にYさんが「もったいないからどこかに行こう」ということで二週間前から振りしたリュウキンカ群生地を訪れることにした。一応太鼓山には登るが、蕎麦と温泉も視野に入れたドライブである。 厚沢部と森町をつなぐ道道からの入りに少し手間取った…

アメダスルート

二月前に雪の上を歩いてきたアメダス口から今日は歩き始める。スノーシューであたりかまわず歩いた林間は一面笹で覆われあの光景は現実味を伴わない。歩き出してすぐ、水芭蕉が林間の湿地に少し神秘感を漂わせて潜んでいた。大沼湖畔のように大群落ではない…

登山道草木鳥に哲学す 未曉 雪渓の人みな燃えて白光す 未曉

石垣は時の桜は人の夢 未曉 花万朶冠にして若さ笑み 未曉

タンポポで遊ぶ子もいて花見かな 未曉 老木のねじれの先で花万朶 未曉

「南部蕎麦」八戸

毎年この時期にボーニで開かれる「東北物産展」は蕎麦好きには「狙い目」である。昨年福島山都町の「蕎邑庵」が開いた茶店で食べた蕎麦は、その後「蕎麦紀行」で直接訪れて食べた蕎麦より美味しかった。物産展あなどるなかれである。今回は残念ながら茶店は…

眼は雲上足雲中に登山道 未曉 エンゴサク休む口実登山道 未曉

三森山

朝、西も東も北も全ての山の稜線が雲に隠れていて今日の山行は中止かな?と山谷さんからの電話を行く私宅をしながら待っていた。その内に青空が見え始め、時間になって山谷さんの車が来た。午前中は好天予報なので、雨が降る前にやってしまおうと言うことら…

青芒屈葬の果て輪郭線 未曉 植樹祭荒地で犬は犬になり 未曉

桜苗に奪られし原で今は酔い 未曉 整然と植樹の木々は私語も無く 未曉

NHK俳句6月兼題「青芒」 青芒頂遠き道を抱く 青芒屈葬墓群守るごと

たどたどしい琴の音色に咲く辛夷 未曉 風を待つ庭の山菜色淡く 未曉

木蓮の蕾矢印薄曇 未曉 NHK俳句6月兼題「植樹」 桜苗に奪られし原を酔い歩く 未曉

鯉幟遠くに一つ縄電車 未曉 子どもの日大人ばかりのバーベキュー 未曉

一打ちの鼓の音や若柳 未曉 捨てられし庭で水仙横を向き 未曉

初恋は遠くて近し水芭蕉 未曉 分け入る人湧き出ずる人春の山 未曉