2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

暑中見舞い

二行半読めぬ字は無し暑中見舞い 未曉

氷菓

七十年あずきアイスでしのぎきし 未曉

暑中見舞い

生きてるかとあいつも生きてこの夏を 未曉

炎天

火星大接近 炎天や昼は日に夜は火の星に 未曉

片陰

片陰を動かぬ犬に見上げられ 未曉

涼し

朝涼や今日為すことは成りそうな 未曉

プール

プール笑ふ水の子のみなやはらかに 未曉

梅雨の蝶

梅雨の蝶に掌扇の風送りやる 未曉

滴り

滴りに山の脈動いただきぬ 未曉

揚羽蝶

植木棚の酸橘の鉢に産み付けられた揚羽蝶の幼虫が8日に食べることを止め、蛹になる場所を求めて旅に出た。我が家の女性軍が安心して羽化できるよう玄関の風除室に入れた。高いところに行きたがるので壁に2mほどの板を立てかけたがそれも登り尽くして外壁…

ひるがお

草叢にひるがおの花息を吐く 未曉

十薬

十薬の臭ふ嘘ではない話 未曉

蛍袋

野良猫にホタルブクロの径のあり 未曉

灼く

泥の海灼けし何建て何植えん 未曉

蛍袋

泥の家蛍袋に蛍無く 未曉

十薬

十薬や日向だけでは成り立たぬ 未曉

梅雨晴れ間

梅雨晴れ間小さき旅終へおろし蕎麦 未曉

夏大根

夏大根おろし納豆麦四分 未曉

夏大根

父穫りし夏大根の辛さかな 未曉

甚平

甚平と名前を変えて風呂帰り 未曉

蝦夷梅雨

「うざい」などと初めて言ひて蝦夷の梅雨 未曉

出水

大出水泥下に無残昨日明日 未曉

栗の花

栗咲く香あいさつ馴れし一年生 未曉

曝書

風入れてアルバム重きページかな 未曉

花酸橘

目下我が家のペットである揚羽蝶の幼虫。鉢植えの酸橘の葉が育てた。 蝶になる明日はいずこ花すだち 未曉 現在、酸橘の木を捨て、蛹となるべき地を探して旅の途中。今朝は寒い。 三つ向こうの模様のある鉢が生まれ故郷の酸橘の鉢。

夏灯

烏賊釣り火不漁の海へこぼれ出る 未曉

花酸橘

花すだち蝶の幼におびえ咲く 未曉

蜘蛛の巣

蜘蛛の巣や手踊りの妻庭にをり 未曉

半夏雨

畑の人にマラソン人に半夏雨 未曉

とうもろこしの花 

風地平とうもろこしの花に芯 未曉