2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

為兼題「夏木立」 夏木立西方兄を夕影に 未曉

山の会痩せ尾根ケルン追悼の集い 霧の尾根黙祷深くケルン在り 未曉

ビアガーデンで 生ビール挙げて幾たびビル低く 未曉

習作「風鈴」 風鈴の風呼べぬ身の重さかな 未曉

札幌駅雑踏 駅雑踏打ち水のごと手話のあり 未曉 特急「北斗」 冷酒飲み終えたる車窓余る旅 未曉

札幌芸術の森 緑風の見えてアートの回りけり 未曉 蕎麦屋を探す 白牡丹隠れ家蕎麦屋「まあだだよ」 未曉

伊達紋別岳(3)

一服広場を過ぎると今日のような霧がなければと言う条件付きだが、快適な稜線歩きになる。馬の背のような尾根のアップダウンが続く。5M位の視界しかないがミヤマアズマギクやミヤマオダマキが誘導灯になって道を繋げてくれる。霧が晴れて終うと逆につまら…

伊達紋別岳(2)

仄暗い木下闇に咲くエゾカンゾウの鮮やかなオレンジが美しい。しかし、あの時のKaさんの話と違って道端のシラネアオイに花はなく、足元のすずらんもない。終わってしまったようだ。目立つ花がない分急勾配に息切れや、だるくなる腰に意識が行ってしまう。…

伊達紋別岳(1)

久しぶりに初めての山である。先日、大千軒登山の時知内の道の駅であったKaさんからの花情報に触発されての山行になった。国道付近は青空こそ見えないが明るいが山はその麓から海霧が覆って見えない。8時20分訊きながら登山口に到着した。「太陽の園」…

大千軒余詠 老鶯や切戸越えし足元に 未曉 雪渓に雪喰う人や白光す 未曉

ウッドデッキ晩酌。 胡座して甚平の臑のあらはかな 未曉 焼酎に氷崩るる今日暮るる 未曉

千軒平残詠 お花畑雲見送ればまた来る 未曉 山空の間行く人もお花畑 未曉

恒例・大千軒岳(2)

いつものようにシラネアオイの群生に迎えられて千軒平に着く。今日のこの天気からすればもっと登山者がいても良さそうなものだが、誰もいない。もう下山を始めたのだろう。先日の坂口さんのブログに在ったようにアズマギクが目立つ。鋭い花びらの先から紫色…

恒例、大千軒岳(1)

目覚まし一時間前に目覚める。西空を見ると赤い月の左上が囓り撮られたように欠けている。私の目ではそれ以上に詳しくは見えない。慌ただしく仕度して桔梗野の中の集合場所に行くとKu氏とTa氏が既に来ている。先ほどの月食はもう沈んでしまい、蓋をする…

明日大千軒岳登山になる。今日は夜の飲み会も含めて明日のための一日となる。明日五時集合のための山行準備。飲み会は一次会で終わる覚悟を決める。 夏の宵酒まんじゅう屋在りし露地 未曉

もう一つ私が出題した兼題が「雷」。考えている最中に遠雷が聞こえたので勢いでこれだ!と決めたがその後聞かれない。雷が発生しないのである。自分で自分の首を絞めるとはこのことだ。あとは雷経験を総動員するしかない。 私にとって印象的な雷は二度。 一…

俳句サークルの兼題当番になり「夜店」とした。決めるときは、雰囲気で「良し」と思ったがこれがむずかしい。いわゆる近郊の農家が収穫物を並べ、曜日や日を決めて道端に連なる夜店は今はない。せいぜい神社などの祭典時に社前に並ぶ屋台店を夜店と言えるく…

恵山余詠 青嵐地蔵は親の背広着て 未曉 青空や火色の躑躅火の山に 未曉 つつじ園賽の河原の帰り道 未曉

ちょっとした買い物の駐車にも日陰を探してしまう季節になった。 片陰に子どもら寄りぬまた散りぬ 未曉 街を離れると街路樹も大きな建物の影もなくなるので炎天を歩かなければならない。 片陰てふ砌未練や街外れ 未曉

女子高校生の制服が夏服に替わっていた。年齢のせいで鈍感になっているらしい、衣更えが遅れがちになる。 更衣無難ばかりを衣紋掛け 未曉 娘がカメラを買うという。参考に私の一眼レフを出した。もちろんフィルムカメラである。コンピューターで処理するよう…

厚沢部の土橋レクの森へ、花撮りへ…。今年もすでに一回行っているが時季を変えることで見たことのない花が見られることを期待しての歩きである。大きな葉の上に緑が濡れ光る雨蛙が目立つ。過剰保護色である。 雨蛙逃げて三滴野の花に 未曉 時季を蛙とまた違…

句会、風呂、宴会、遊び、しゃべって寝たのが1時頃か…。どうもこのメンバーは小さな引け目をともなわなければ楽しめないらしい。学生時代は「学生のくせして」だったし、今は「もう年齢のくせして」である。この楽しさを表す「たとえ」を探したが品のないも…

恵山の躑躅と賽の川原を周り、恵風に泊まる吟行句会をした。 まず恵山の躑躅。あん太郎の岬から見た躑躅に赤い恵山の山裾。白く波立つ日の浜の海岸、躑躅の斜面を登る階段道、孔雀蝶、海峡と躑躅、躑躅園仁迷う、躑躅より二人でいることが楽しそうなカップル…

義母を治療院に送る道すがらあちこちの小学校のグランドに運動会の名残の白線が見える。そういえば昨日の草刈りに向の四兄弟の若いおばあちゃんが、「今日は孫の運動会の用意で草刈りに参加できません」と挨拶してくれた。自分の運動会、教員としての運動会……

為兼題「額の花」 境内の深さや額の花のあり 未曉 タンポポの綿に風無く刈られけり 未曉

矢越余詠 万緑や蝦夷にユーカラてふ叙事詩 未曉 万緑や玉のごとくに廃校舎 未曉

矢越残詠 廃校の余花の下なる宴跡 未曉 万緑やカムイあまねく栖とす 未曉

七飯俳句サークルの例句会を兼ねて石井観光農園での吟行句会をした。寒い中一時間ほど園内を句を作りながら歩いた。ふだん山歩きをしていると整然と刈り込まれた庭園は落ち着かない。寒さも拍車をかけて落ち着かない。早く屋内に入りたい気を我慢して3句の…

知内丸山残詠 八合目あたり、崖のような急斜面は風が強いのだろう樹林が切れる。露岩と膝くらいまでの潅木帯になる。そこを登って肩のような所に立てば、足下一望緑の山並みが広がる。まさに万緑を呈す。 万緑や縦横無尽にけもの径 未曉 小谷石の集落が小さ…