2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
風負うて顔上げらるる柳の芽 未曉 春水の誰に急かされて行く平野 未曉
雪は雨となりまっすぐ地に入れり 未曉 蓼汀の句を思いながら 戻り雪黄色の家族団居おり 未曉
餌をねだる雀を連れて戻り雪 未曉 雪のまま枝を離れん日をめくる 未曉
月の入りヒマラヤ西方春浄土 未曉
正月早々痛くて眠られない中での山に登られなくなる心配から二ヵ月半、日暮山に登ることになった。山谷さんが、足慣らしと言うか腰ならしに選んでくれた山行である。週二回、二時間程度の畑地域のウォーキングをしても影響は無かったので大丈夫だとは思うが…
春耕や大地のうねり怒涛なる 未曉 湾奥に薄日を返す春ありて 未曉
毎年、この時期になると妻の職場の同僚が、以前勤めていた海辺の学校の知人から獲りたての南蛮海老を斡旋してくれる。1000円で弁当箱3っつ分くらいの量だから、安い。それより、朝にあげたものが、夕方の食卓に間に合うのだから新鮮このうえない。それも合…
畝幾多地平となりて播種の人 未曉 これほどに赤き意味ありや南蛮海老 未曉
戻り雪遠嶺にありて赤プラウ 未曉 吠え声に追われて春耕真っ只中 未曉
線香の香をさらわれて涅槃西風 未曉 春曉かはて半月か予定無し 未曉
雪消えたね 妻ひと言を 土の庭 未曉 つんつんと 木々空を打つや 早春賦 未曉
畑に人春嶺裾を長くして 未曉 春泥や大根掘りの足下から 未曉
チャレンジ・ザ・スパゲティ第一回は「カルヴォナーラ」に挑戦した。この手のもさもさ食感の食べ物は、基本的に好まない。いつまでも舌や歯茎にまとわりついているし、やわらかいものが多いので、歯ごたえを美味しさの大切な要素としている私としては、選ぶ…
薄紙をまとう花々卒業子 未曉 日光を独り占めせん福寿草 未曉
教員時代、学年を組む先生たちで休み時間お茶のときにおやつの持ち寄りをしたことが何度かある。隣に女の先生がいて、机の上にキャラクターが描かれた可愛げな缶が置かれ、何かのついでにそこから小さなチョコレートかなにかをつまみだす。そして「先生もど…
イタめしである。外国の料理の中では好きな料理がスパゲティである。理由は簡単、麺だから。レトルトを買ってきて、茹でたパスタにかけて食べているだけだったが、たまたま「基本のイタリアン」なる本を衝動で買ってしまい、「ことははずみ」、料理して食べ…
ときめきをいましめてもなお 戻り雪 未曉 映さるる 花の山山 雪しんしん 未曉
夜をとおしものみな土へ春の雨 未曉 餌を待つ雀との間や斑雪 未曉
春ほわりおしゃべり浴びてランドセル 未曉 春の子や橋の下から家裏から 未曉
雪割りの人あいさつの語気強く 未曉 高速道大弧の春を広げ行く 未曉
初めての径沢に沿い春に沿う 未曉 手作りの木橋の家や春めいて 未曉
新生北斗町だけれども、元のくすんだ感じの入り組んだ道のままの上磯町である。合併したからと言って町並みが変わるわけではないだろうが、「新生」の感じはどこにもない。きっと行政ペース、町民不在の合併だからだろう。 駅前に行ってやっと「都庵」を見つ…
掃くだけの雪に隠れて溶けるもの 未曉 餌を止める日は雪消えぞ二十二羽 未曉
惰眠の虫屋根氷地に音立てぬ 未曉 虫出でよ地温まれ高校入試 未曉
スキー、ニセコ、帰りは「かにめし」のパターンがあって、その晩飯は「かにめし」を食うことが多い。近頃は、車で、長万部以北に行ったときもそのパターンになる。 昨日は、奥さんが恒例の留寿都バススキーツアーの帰りに買ってきた。行く前に晩御飯は「食べ…
40年の話降り込めてボタン雪 未曉 雀等よ餌は土にあり雛仕舞い 未曉
丸井デパートから地下道を通って本町交番前に出る。十歩も歩かない内に全身真っ白に雪なってしまうほどの雪の降り方である。花びらと言うよりは桜の花一つ降ってくるよう感じである。見上げればすごいだろうなと思いながらも顔が濡れてしまいそうなのでやめ…
根に濡るるささめ雪ひたすらに降る 未曉 つかの間の平和わた雪街まるく 未曉
湯気一メートル糠雪消えん人も亦 未曉 腐れ雪しずみ重たし虫の夢 未曉
衝動買い鶯もちも一年ぶり 未曉 雛の日や抹茶振舞う女教いて 未曉