2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
昨夜の雨乾びてさびし秋の色 未曉
雨予報に傘もてあます秋の暮 未曉
秋風や港へ下りる石だたみ 未曉
どれもみな自画像であり高校美術展 未曉
秋の夜や人知れず吐く酒の息 未曉
実浜茄子直訴するごと道に出て 未曉
秋の浜合ふはずもなし貝合はせ 未曉
秋暑し園路下れば登らねば 未曉
通り抜けできずで戻る花木槿 未曉
いなづまや許されぬこと多からん 未曉
近道も秋草の中始業式 未曉
はまなすの実色極まり落日す 未曉
町会館前踊り櫓が夜を待つ 未曉
為兼題「うそ寒」 うそ寒や服薬の水ことさらに 未曉
為兼題「きりたんぽ」 きりたんぽまたぎの里が父の故郷 未曉
秋めくや置きざりのママゴト椀 未曉
炎天の真昼ガンガン寺の鐘 未曉
鬼灯や夕日の色で夕日より 未曉
畑一反板一枚に夏野菜 未曉
園庭のプール萎るる今朝の秋 未曉
函館元町 開化とは和洋折衷夏館 未曉
夜泣石を訪ふ 名の墓に外れ夏草夜泣石 未曉
鳴く声に犬の大小今朝の秋 未曉
外つ国の干魚に辛き夏大根 未曉
ひょうたん吟行・箱館 木下闇昼も泣くとや夜泣石 未曉
風見えてパスタの上のきざみ紫蘇 未曉
実はまなす空に真青を戻しけり 未曉
夏草の絡みほどけん風あらば 未曉
炎帝に屈みし影へ水を遣る 未曉
風過ぎて夏草に草絡み付く 未曉