時折農家の手伝いに行く奥さんが二個の青林檎をもらってきた。この時期売られていると懐かしさに負けて買う時もあるが多くがボソボソモソモソにふやけたようになってしまっていてまずいことが多い。私にとって林檎は味よりも香りよりも固さが第一なので歯ご…

秋芽ふく行きは良い良い明日かな 未曉

いもむしの秋蝶に化（な）る時空かな 未曉

街の灯や月には早き花芒 未曉

かの花の秘めたる色か草の種 未曉

道東で鰯漁が好調とか 海捲かば鰯に深き底のあり 未曉

いもむしの化身静かに棘の枝 未曉

山椒の木に七八頭の黄揚羽の幼虫を見つけた。理科の観察用にほしいときに着いてくれず、そのときは子どもたちの情報をもとに幼虫だけをいただき、この山椒はもっぱら餌として利用されるだけだった。どういうわけか今年は偽眼も愛らしい黄緑色の幼虫に惜しげ…

熟れ遅き実梅に今日の夕日かな 未曉

草の香の味瓜昭和九十年 未曉

秋涼し往生際の話など 未曉

とんぼうの離れ枝尖空を刺す 未曉

娘も東京へ帰り、今夏の宿題だったフローリングのワックスがけも終えた。パソコンも変わって使わないことになった周辺機器を整理した。光を反射して明るくなった部屋にふさわしくすっきりした机辺にした。明後日の病院で夏の不摂生ぶりを検査してもらって私…

一毛を終へて故郷涼新た 未曉

沖がかりして船孤独今朝の秋 未曉

異人墓や碑文字薄々菊の風 未曉

使っていた娘のお下がりパソコンが暑くなりかけの頃寿命が尽き、暑さ真っ盛りに新しいパソコンが届いた。向上著しいOSに旧バージョンで作業していたソフトやデータを適合させるのに格闘が続いている。私のパソコンは立秋を過ぎてまだ暑い。 新パソコン新カタ…

朝顔は子ども、夏休み、観察、絵日記が似合う。 あさがおさんかおあらってから見にいくよ 未曉

一年の重さを積みてまた八月 未曉

新涼や痒いところに手が届き 未曉

朝涼やこの一睡を使い切り 未曉

原爆忌惨状写真色着きて 未曉

遠太鼓祭りの縁にねまるかな 未曉

風鈴の重さの消えて初音かな 未曉

奥さんの菜園に苦瓜が実った。季語としては晩秋ということだが、この盛夏に実ったのだし胡瓜が夏の季語だからいいのではないかと考えた。とにかくできてしまった。 苦瓜の丹精込めし苦さかな 未曉 ゴーヤチャンプルーで食べた。初物はふさわしいすきっとした…

供花にしてあじさいの葉の強（こは）さかな 未曉

明日は自治会の草刈り、清掃日である。家周りは奥さんが日常的にやってくれているので私は裏の「国費無駄遣い道路」を含む、周辺道路のゴミ拾いをする。国費無駄遣い道路というのは江差縦貫道路は函館本線と国道五号線を高架橋でまたぎ超しているのにその側…