2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

万緑

アポイ岳 ここだけの花万緑の二文字に 未曉

残花

「象のはな子の死を悼むタイ」というニュースが流れた。「5月26日64歳で死んだ象のはな子…」のアナウンスに「えっ、まだ生きていたの?」と45年前の花子を思い出してしまった。別な象だろうとは思いつつインターネットで調べたらやはり私が見た象とは…

リラ冷え

一軒おいた隣の家の庭に藤の花が満開である。隣の家にも小さな庭地があるが、タンポポ原なのでそちらに目が行ってしまう。実はこの藤の花の家は6月まで無人である。6月の末本州の梅雨が本格的になる頃、東京から避暑にきて十月末になると東京に帰って行く…

短夜

今朝も4時過ぎには目が覚めてしまった。もう明るい。アポイ山荘の朝はもっと早かった。登山口にあるところに寝ているから不必要に早く起きることもないのに、明るくなれば目が覚めてしまう。かといって曇りガラス越しでは文庫本が読めるほど明るくはない。…

春の月

そういえばアポイの山へ行く前は春の月が見事だった。 春満月地に花の色応えけり 未曉

万緑

いつもの山仲間でアポイ岳に登ってきた。馬の背までは一緒に歩いたがそこで思い思いのアポイを楽しむことになった。リーダーのYamaさんは念願のヒメチャマダラセセリを撮影するべく山の背に貼り付くという。Kudさんはアポイ固有種の植物を丹念に調べるべく八…

苧環

苧環の群れ咲くあたり暮れなずむ 未曉

郭公

郭公の初鳴きを聞いた。今になっても条件反射のように、運動会前の精神的、肉体的な緊張感を覚えてしまう。子どもに、知っている知らないを含めた大勢の地域の人の前で失敗させたくないからだ。10年も前に無関係になったことなのに思い出してしまう。元教…

葉桜

新緑のグラデーションが山肌を柔らかく被い、見る美しさではなく包まれる美しさの中、山に居た。クラシックをちゃんと聴けない身で音楽にたとえるのはおこがましいが 終章はデクレッシェンド花は葉に 未曉

菫を訪ねる低山歩きだった。初めての道と言うこともあり足が軽かった。車でのアプローチの新緑、残花、春紅葉も含め北国の春を十分残した初夏を満喫した。 菫咲くいろなりところ名を貰い 未曉

芝桜

木古内町の国道沿いに広い庭一面芝桜を咲かせている家がある。木古内町にはその国道から見える海岸段丘の斜面に芝桜を広く咲かせる公園もあって、ちょっとした芝桜名所になりつつある。 小さな広がりならともかく、広々とした芝桜は好まない。赤白ピンクの配…

いちいちの春いちいちが乗っ越して 未曉

独活

殿様街道 花可憐照り葉したたかいわかがみ 千軒岳(せんげん)の嶺をくすぐる山毛欅若葉 あればある無ければ独活の美味さかな

落花

散る桜追ふ子浴びる子光の子 未曉

春闌く

家苞に春闌く里の直売所 未曉

道南と道東の往復は春の深浅の中を行くドライブだった。一部高速を使ったカーナビは新緑の山裾、桜の里、そして時には近くに雪に覆われた日高の山嶺を案内してくれた。 横綱を育てし校舎春の中 未曉

春の月

堀田 孝を送る 通夜の葬儀場を出たら、釧路の夜空に眉月があった。全道的に吹き荒れた風が十勝耕地の土を交えているのか霞んでいる。 眉の月君逝く春の隙間かな 未曉 狭い道を無理して通っていくような逝き方に思えた。 釧路への旅は、道南、道央、道東と春…

春惜しむ

高校から大学まで学生時代毎日のように時を過ごした堀田孝が急逝した。3月来函したときは飲みかつ語ってかの日々が甦ったようだったのに…。 その時「この頃こんなことをやっているんだ」と言って、流れて行った私のなじみのスナックの薄暗い光の中で小さな…

鯉のぼり

鯉のぼり余震絶え無き地を離れ 未曉

花の雨

特別花に浮かれて何かをしているわけでもないのに、花見シーズンに雨が降るとほっとする。 実際は…「ところで今日は…っと…町内会のお便りでも作ろうか…」です。 連休に休息日あり花の雨 未曉

落花

橋の人影に鯉来て落花来て 未曉

花衣

車椅子道譲らるる花衣 未曉

辛夷

人に背を向けるわけではないが、人混みの中の花見はつい足が鈍る。花の盛りがゴールデンウイークと重なる近年はその傾向が強い。今日はウォーキングもかねて我が家周辺の花見へと歩くことにした。ところがいざ歩いてみると今年はなぜか桜より辛夷の花が目立…