2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

凍解

やっと雪掻きのない穏やかな日が二日続いた。あらためて大雪が目につく。大きな道路は溶けた水で川のようになり、小さな道はザクザク凸凹で車は嵐の海を行くように揺れ動いて進むしかない。しかし、我が家の庭は静かである。野良猫がゆうゆうと通る。昼は解…

雛の間

おひな様を飾る。人形のなせる業かあたりに妖しさが漂う。立派な段飾りではない。お内裏様とお雛様だけのケース雛である。買ってくれた私の両親と娘たちの幼い頃が思い出される。戻ってこない時の妖しさかもしれない。 雛の間に回り雪洞時行き交ふ 未曉

春近し

賑やかに狐兎の足痕春近し 未曉

雪掻き

車の屋根で積雪の断面は目測25,6?。近年にない大雪に近年にない一晩の大雪が重なる。雪の壁が高くなり、シャベルの雪を空に放り投げる。雪壁の向こうがどうなっているかもうかまわない。うんざりだ。 天に唾吐くごと今朝も抛る雪 未曉

煮凝

魚の眼の煮凝まずは食ってやり 未曉

エヴェレスト街道

春を待つ気持ちがエヴェレスト街道トレッキングの日々を思い出させる。 標高2〜3000Mの春は赤道に近いせいで雪も無かったが、氷河に削り取られた急斜面は地味が乏しいのか緑も少なく景色としては荒涼としていた。。日中は暖かいが夜は非常に寒かった。…

春望

春望や離れたる日々ありし町 未曉

春の闇

為兼題「春の闇」 古都カトマンズ 聖牛のくちし夢みる春の闇 未曉

薄氷

薄氷を壊し白鳥水鏡 未曉

若鮎

為兼題「若鮎」 初任地は川口在る村鮎上る 未曉

気にかかる無口の所以雪降る降る 未曉

大雪

大雪の晴れたる朝の人の声 未曉

春の川

為兼題「春の川」 春の川堰堤に音整えて 未曉 一山の夢なればなり春の川 未曉 春の川音水に立ち岩に立ち 未曉 剣が峰切っ先よりの春の川 未曉

雛祭り

為兼題「雛祭り」 「いつまでも親よ」と手酌雛の間 未曉 紙雛カール睫毛とぱっちり目 未曉

春の川

為兼題「春の川」 新しき級友も飛ぶ春の川 未曉 為兼題「若鮎」 上り鮎友の下宿の在りし川口 未曉

落雪

時折の日差しが眩しい。増築した私の部屋の屋根にはたくさんの雪が残っているが、本屋の屋根には一片の雪もない。戻り色の屋根が日差しをいっぱいに浴びている。 屋根雪の落ちてすっくと立つ我が家 未曉 落雪の庭にとどろき屋根晴るる 未曉

落雪

朝、15,6cm降り積もった雪をいつもどおり2時間かけて除雪。昼前大音響とともに屋根南面の落雪。ウッドデッキ上に落ちた雪が私の部屋のサッシに届いた。私の部屋の屋根に積もっている雪がさらに落ちればガラスを破りかねない。この雪を庭にスノウダンプ…

大雪

大雪の降り積む音や夜をこめて 未曉 案の定多量の雪が積もっていた。 好きな鰊で晩酌。 数の子と分けられ鰊焼かれけり 未曉 赤蕪の漬け汁赤き飯を食ふ 未曉 その後は眠いだけ 雪掻きと成らぬ句作り草臥れて 未曉

大雪

雪や雪に関わる季語は美しいものが多い。美の象徴としてあげられる雪月花の筆頭でもある。しかし、今年の雪はここ函館でさえ脅威を感じる雪になっている。 大雪や人みな小さく見えにけり 未曉 雪深し生きとし生けるもの独り 未曉

初めてずくめ

朝6時から朝食休憩1時間をはさんで午前11時まで4時間。午後2時から屋根からの落雪が積もった軒下の雪にバウンドして道路に飛び散ったのを除け、ついでに新たに積もっていた雪掻きをしてしまい1時間少し。一日で5時間の雪掻きなんてことは初めてだ。 …

雪女

音立てず雪積む君も雪女 未曉

吹雪

吹雪晴れて街に速さの戻りけり 未曉

水雪

束の間の暖気か。雪が降り下りて物にふれたとたんに水になる。 水雪や読点打ちて筆止まる 未曉

風花

言ひ訳のごとく風花被災地へ 未曉

立春

両眼眼底検査のための散瞳薬がまだ効いていて眩しい。運転はしないからいいだろうと外に出た。弱い日差しだが雪に反射し、眼中すべてが白光して何も見えない。動けず病院の玄関前に立ちつくす。自動ドアが閉まらない。眼鏡にサングラス効果が出てきて陰影が…

猛吹雪(2)

この集落を超して覆道、トンネルを抜ければ家に着く、と慎重に運転していたらエンジンが弱々しくなりついには動かなくなってしまった。原因はすぐわかった。とろとろ運転を長く続けているにもかかわらず気持ちが焦ってアクセルに力が入ってしまっていたのだ…

猛吹雪(1)

下北横浜村でたくさんの車が動けなくなり、車の中で夜を明かしたと報じられた。天気予報が「大雪、猛吹雪になるおそれがありますと聞いても今何事もなく運転できてていればこのまま目的地に行けるものだと思ってしまう。引き返すとかどこかに泊まるとかは考…

春の土

為兼題「春の土」 去年の土埋け馬鈴薯掘れば春の土 未曉 埋け馬鈴薯掘る万年の土春の土 未曉